一言いいたい17

このページは17年11月から、19年6月までの記事です。

大阪じじい報告=190620  傲慢症候群

16日に吹田で発生した、警察官を刺し、拳銃を奪って男が逃走した事件で、箕面老健の職場の話題はもちきりでした。

 容疑者の男が逮捕された場所は、リハビリ利用者宅の裏の山中でした。利用者をお迎えに行った時は、上空をヘリコプターが何機も飛び交っていました。 テレビカメラを担いだ報道陣や、「この奥の山道で、容疑者が逮捕されました。 容疑者逮捕の知らせに、住民の方たちは一応に安堵の表情を見せ・・・」などと歩道上でキャスターがカメラに向かって解説しています。 日頃は人気のない住宅街裏の山道を、たくさんの野次馬(と思われる人たち)が登って行きます。凶器を持って警察官を襲い、武器を奪う。 「何をするかわからんやつが、武器を持って、その辺をうろついている」ことに、みなさん恐怖心を抱いていました。 たしかに気味の悪いことです。

 だけどアメリカなどでは、普通に武器が手に入るわけです。 身近に武器があふれている。 どんなヤツが武器を購入するかわからない。実際、アメリカでは、学校やコンサート会場で銃を乱射し、たくさんの人が殺される事件が頻発しています。 身近に武器がない日本では、まず起こらない事件です。

 「身近に武器などはない」環境は、安心安全の基本でしょう。 ずっとそういう環境を維持したいと思います。 

 

「身近に武器のある国」を作りたがっているのがアベ首相です。 彼について、こんな記事がありました。 精神科医の香山リカさんの話です。

- ヒュブリス・シンドローム(傲慢症候群)という心の病が注目されている。 医師でもあったイギリスの元外相、厚生相デイビッド・オーエンが名付けた。 「凡人が権力を手に入れた時、その権力の座に長くいることによって、性格が変わる症状」と定義づけている。

「傲慢症候群」を患うと、万能である(と思っている)がゆえに「自分の言うことは正しい」と思い込み、他者の批判を受け入れられなくなる。 窮地に陥ると、自分に都合よくストーリーをでっち上げてでも自己防衛を図ろうとする。 企業のCEOなどがこれに陥ると、その企業は必ずと言っていいほど崩壊するという。 そのためイギリスでは「傲慢症候群」の研究会や、予防のためのコンサルタントがあるほど。

 安倍晋三という人が、最初からうそつきだったとは思わない。 新人議員の頃の彼は、平凡な「お坊ちゃん」という印象。 ウソをつくにも恥の気持ちを持っていたと思う。 彼を変えたのは「首相の権力」ではないだろうか。 国を動かす与党議員も官僚も意のままに扱うことができる権力を手に入れた。 「オレは何でもできる!」という「独裁者としての万能感」を持ったように見える。 「オレは正しい。 間違いはない」と自己暗示をかけて、改憲をすすめる。 手段をえらばず。 周りが「このあいだ言ったことと違う」とか「行政府が改憲を持ちだすのは憲法違反だ」「ウソをつくな」など批判しても、間違っていることに彼は全く気付いていない可能性がある。

 すでにアベ政権下では、改ざん、隠ぺい、廃棄、ねつ造、虚偽答弁、セクハラなど、行政機構のモラル崩壊、人権侵害は目を覆うばかり。 こんな政府の毒をうけ、貧困の拡大やヘイトスピーチが広がっている。 「傲慢症候群」から抜け出すには、本人が意見を素直に聞き入れる近親者や側近からの適切なアドバイスが有効だという。 アベ首相なら昭恵夫人や自民党や政府の側近が相当するが、期待できない。

 

 もう一つ、この病を治す方法は、その立場から降ろすことだ。 それには世論の力がいる。 アベさんのためにも、社会のためにも、一刻も早く政権を退陣させなければならない。-

 昨年のこの時期、大阪では北部地震が発生。 そして今年は新潟で大きな地震が発生しました。 なにやら不気味な気配を感じます。 ただ、自然災害は、備える以外ありませんが、政府が震源地となる人災は、世論の力で防げるものです。

 「ヒュブリス・アベ災害」をくい止めなければ。

 

 

 

大阪じじい報告=190612   いま朝来の田舎では

  「忙しい忙しい」といいつつ、時々近畿のいなかをバイクで走りに行ってます。

 

  羽田時代もそうでしたが、「昨日、久しぶりに、バイクで相模川の河原に遊びに行ってきた」など

 というと、「なにィ!? この大変な情勢の時、バイクで遊んでただと~!?」と、仲間からよく避

 難の目を向けられました。「労組がひっくり返されようとしている時、オートバイで遊んでる場合

 か!」ということでした。

 

  日本人は「レクリエーション」を「余暇活動」と見ているようです。 あまる””ひま”というので

 す。いかにもだらしないヒマ人のすることみたいですね。

                        しかし、英語ではCREATE=創造するです。 RE-CREATE=再び創造するというニュアンスです。

                        極めて積極的です。 

 

 日頃のつらい仕事やたたかいで、心身共にヘロヘロになって、やる気が失せてくる。そんな時、ここらで一息入れて、気分転換する。元気、やる気、希望を再び創造する”のです。 非常に理にかなっているし、だから欧米の人たちは、休暇取得のためのたたかいも強力です。

堂々とレクリエーションしましょう。

 

 兵庫県の北東部、朝来(あさご)に、バイクで行ってきました。朝来に行くのが目的なのではなく、朝来あたりまで行ってみようと思っただけです。

 

 兵庫県には、あまり高い山がありません。けれど平坦なところも少ない。内陸部に入ると、山と、田んぼと、きれいな川が流れています。山間の集落には、古民家が点在しています。いわゆる日本の田舎”の代表的景色が広がります。 

 信州や北海道の、雄大な景色とはまた違った、こんなのどかな風景も、私は大好きです。 だけど・・・。

 

 田んぼが荒れています。休耕田です。草ぼうぼう。谷あいの、元は棚田だったと思われる場所などは、草ではなく木が茂っています。何年も放置されているのです。さらに、そんな田んぼが、最近は黒光りするソーラーパネルで覆いつくされています。 

 田舎の美しい景観が台無しや・・・。

 

 太陽光発電など、自然環境にやさしい設備だと思います。だけど自然環境というのは、景観も含めて言えるのではないか。いくら環境にやさしいといえど、自然豊かな場所に電気製造工場”をドア~ッと造っていいのか!

 

 また、山の中に突然、大工業団地が出現します。自治体が「地元の活性化のため」などという名目で、何万本もの木を切り倒し、美しい山を削り倒し、工場を誘致するのです。

 国道から工場までは、立派なアクセス道が出来ています。広い歩道が完備されています。だけど、歩道には人っ子一人歩いていません。

 

 リーマンショックの時、日本中で非正規労働者が解雇されました。この時、解雇者が多かったのは、大分県や群馬県、福島県などでした。東京や大阪、愛知ではなかった。 

 地方の自治体が、若者の都会への流出を防ぎ、地方に定着させるためとして、なけなしの県財政をはたいて工場を誘致しました。だけど企業はほとんどパートかアルバイトしか雇わず。工場にほんの少しいる正社員は、中央から送り込まれた都会の人でしょう。結局、工場には、これまで田んぼや畑で農作業をしていた人たちが、パートで雇われて働いているのでしょう。

 

 企業を誘致して「地元の活性化」などできないのです。地元を活性化しようと思うなら、今ある農業や林業、地場産業を振興させてこそできるのではないかと、真昼間、人気のない広い広いアクセス道路を走りながら思いました。

 

 緑豊かな山ときれいな川と、田んぼのやさしい風景をぶった切るように高速道路が突き抜けています。田舎に行くと、しばしば「〇〇自動車道、早期実現を!」というような大看板を目にします。しかし高速道路が出来ても、その橋桁の村が活性化しているのを、ただの一つも見たことがありません。むしろ道路建設の是非をめぐって村が分断され、道路完成後は若者が高速道路を使って都会に出ていく。「高速道路で村が活性化」など、絶対フェイクですね。 

 

 

 気分転換で出かけたショートトリップでしたが、普段あまり考えない自然や地方自治体の在り方に思いをはせるなど、レクリエーションならではの効用ですね。

 

 

 

大阪じじい報告=190525  教育費は自分持ち

毎年5月になると、研修生が、わが老健の職場にやってきます。

 ほとんどは看護専門学校生、ときたま箕面市の新入職員が来ます。研修期間はだいたい1週間程度なので「仕事を経験する」という感じですね。看護学校生のほとんどは女子ですが、男子も少しいます。「看護=女の仕事」ではなくなってきたということ。社会の意識の進歩ですね。

 

 研修生たちはみな、キラキラ、活き活きしています。懸命さと、将来への希望と期待、不安がないまぜになった、人生でも一番はつらつとした時期でしょうね。ホンマ、うらやましいです。

 

 つい先日も数人の研修生がやってきました。まだ面影に幼さが残るような若者たちです。 その中に男子が一人います。背はさほど高くないけれど、ものすごくきれいな体つきをしています。オリンピックの体操選手のような感じです。肌も真っ黒です。

 

話しかけてみました。「君は、なにかスポーツをやっているの?」と。「はい、小さいときは少年野球のチームに入ってました。中学、高校は陸上部で・・」。 なるほどね。 

 

 彼は看護学生ではなく、箕面市の消防署の職員でした。この春入署したそうです。毎日行われるハードな訓練。これまでの体育会系が役にたっているようです。新入職員は「僕だけやなしに、みんな体育会系です」と言います。

 

 この青年「人のためになる仕事に就きたい。だから消防士になろうと、以前から思てました」という。 エライ。高校を卒業後、救命救急専門学校に通って、救急救命士の資格をとって、消防署に入署したと言います。

「ヘ~ッ? そんな専門学校あるの?」というと、「大阪には3校あるんですよ」だそうです。

 

 私が入社したとき、飛行機のヒの字も知らない状態でした。そんなやつを会社が、イチから育て上げました。われわれは賃金を受け取りつつ、仕事しながら勉強して一人前になりました。私など「仕事で必要だから」と、大型運転免許まで、会社の経費でとりました。人を育てる経費は、ほとんど会社持ちでした。

 

 しかし私が定年退職する直前の、ラインにいる整備士は、航空専門学校でそれなりの訓練を受け、ある程度のレベルに達してから会社に入ってきたやつがほとんどでした。既に整備の国家資格を持って入社したやつもいました。つまり「ある程度のレベル」に達するまでの経費は、会社ではなく、親または本人が出すわけです。その額、数百万円でしょう。 

 

 「全日空はうまいことやっとるなあ」と思っていましたが、今や全日空どころか、航空全体、社会全体が「教育費は自分持ち」という事態になっているのではないでしょうか。

 「日本の家庭の家計を、教育費が圧迫している」という理由は、学費が高い、奨学金のほとんどが要返済になっている、などとともに、これまで事業者が受け持っていた教育費が「自分持ち」になってきていることもあるのではないでしょうか。

 だから、「高等教育の無償化」や「給付型奨学金の充実」の要求とともに、「教育は、事業者が責任を持って行え」も、みんなの声にしていかなければならないのではないか、と思います。

 

 若い未来のある人たちが、心おきなくスキルや資格を身につけるためにも、事業者による教育費の拠出は必要だと思います。 

 

PS: もし憲法9条が変えられたリしたら、「軍事・戦争専門学校」なんていうのが設立されるかも・・。

 

 

 

 

大阪じじい報告=190515   従順だなぁ

 5月も中旬になってくると、天気の良い日は、気温がグッと上がります。日差しはすでに真夏の太陽”ですから、

デイサービス送迎車の車内は熱地獄になります。 だけど・・・「サブい」。

 エアコンを作動させたり窓を開けると、利用者のオジイサン、オバアサンは寒がります。ダウンジャケットに毛布や

毛糸のひざ掛け、手袋着用で来られます。7枚着て来られた人もいます。

 また酷暑の、つらい季節が始まります。

 

  職場にある連絡用メールボックスに、1枚の文書が入っていました。ヘタクソな文章で、最初は意味が分からなかっ

 たんですが、3回ほど読み返してようやく理解出来ました。

 内容は ― 

  ・来年3月末で、箕面市老健の指定管理者としての社会福祉協議会(社協)の契約期限が切れる 

  ・その後も引き続き指定管理者として、箕面市と契約していきたい 

  ・だけど、競争入札で、もっと低い条件で契約できる民間事業者が契約を取ってしまうだろう

  ・だから競争入札に勝つために、労働条件を引き下げたい

                  ・それに同意する署名をお願いしたい

                  ― というものでした。 自治労・社協箕面老健労組委員長の名前で出されています。

 

 署名欄付き文書とにらめっこして、やっと理解できたところに、課長代理(ANAで言えば主席ですかね)がやってきて「署名お願いします」と迫ります。「意味が分からんですね・・」と私。するとまた一から、文書に書いてある内容を説明し始めました。そして「ということで、署名お願いします。署名・押印して、あそこに袋があるので、そこに9日までに入れておいてください」と、さも当然のように言い置いて行こうとします。なにか、労働条件引き下げへの同意が当然のような態度でした。 

 

 こういう時、私はアカンのですねえ・・。 何がどう問題なのか、すぐ出てこない。

だけど「ウ~ム、なんかムカツクんだよね~・・」では、反論にならない。 

 

 で、「なんで労働条件を下げることに同意するんだ?」と聞きました。当然の回答「競争入札に勝つため」が返ってきました。加えて「今回、労働条件引き下げの対象は、社協正規職員のみです。 パート・アルバイトの方には影響ありません」、ご心配なく”と。

 

私-「けど、ここの職員の8割くらいは非正規でしょ。正規職員だけの労働条件をちょっと引き下げたって、そんなに影響でないでしょう。いずれは非正

  規にもお鉢がまわって来るんじゃないですか」。 

課代-「まあとにかく今回は正規職員のみの話ですから」。

私-「この件で、労働条件にかかわる交渉を当局(社協理事会)とやったことがあるんですか」。

課代-「いや、ありません」。

 

 「そんな、まだ向こうから何も言ってこないうちに、なんでこんな、こっちから遠慮するんや」というと、課代は『ああもうジャマクサイじいさんやなあ』と思ったようで、「不同意なら不同意”と書いて、署名して袋に入れておいてください」と言って、行ってしまいました。

当然「同意しません」と、大書きして提出しました。

 

 なんで「不同意」なのか、後で考えました。

 

 政府の社会保障制度敵視が基本にあること。その下で、介護や福祉制度への予算が削り続けられていること。そんななかでも、社会保障制度や職場を守り、労働条件を守るのが労働組合の役割であること。一つの労組では対処しきれない社会保障制度崩しに対し、産別でたたかうこと。

 なのに、当局のやることに、対処することはおろか批判すらしない。

 そんなもの同意できるか!

 

 「名前書いてハンコ押して袋に入れといたらいいんですね?」「ああ、さっき書いて出しておきましたよ」「なんかわからんかったけど、出しましたよ」とみなさん。

 

 ああ、日本人は従順だなあ・・。 

 

 

 

大阪じじい報告=190429  フリーライダーとは何事か

 あちらこちらで、「平成最後のナントカ」や「平成をふりかえる」「新時代令和”奉祝」みたいな企画が花盛りです。 

 「戦後最長の景気拡大」などと政府は言うが、庶民の生活は一向に良くならない。当然、購買力が低いままであるから、物が売れない。そんなときの、まあ、ちょっとした景気刺激策として、改元”に便乗して商売人が企画を組むくらいはかわいいものです。

 

 しかし政府の専門機関が、マジで、以下のようなことを言っているなら、カワイイでは済まされない・・。

 

 昨年11月20日、財務省の諮問機関「財政制度等審議会」が「平成財政の総括」という建議を発表しました。政府と国民に対し意見を発表したということです。

 その中で、社会保障について述べたくだりです。

 

・受益と負担の対応関係が断ち切られている

・将来世代へ負担が先送りされている

・我が国財政悪化の最大の要因

・平成という時代は、受益の拡大と、負担の軽減・先送りを求めるフリーライダー(ただ乗りするヤツ)の圧力に抗しきれなかった時代だそうです。

 

 ここまで社会保障をクソミソにこき下ろす政府機関・・。 恐ろしくないですか。

 

実際はどうか。 

 貧乏人ほど重い負担となる消費税が導入され、3%から5%へ、やがて8%。この度10%に増税するという。年金は、支給開始年齢が引き上げられ、マクロスライド制などで減額システムが作られ、実際かなり減らされている。

介護保険は、要支援が制度から外され、要介護でも軽度者は様々なサービスから外されていく一方。国保の値上げは止まらない。医療費の負担も次々増えている。生活保護の扶助費も、つい最近大幅に減額された。など、どこが「受益の拡大と、負担の軽減・先送り」だというのでしょうか。まったく逆ではないでしょうか。

 

 もちろん、これはあくまで審議会の建議だから、すぐ何がどうかなるというものではありませんが、おそらく政府は、ここに述べられた考え方に基づき、建議の方向に政策を進めることでしょう。

 

 いっせい地方選挙が終わって、政治的に一段落みたいな雰囲気が、私の周りに漂っていますが、自分たちが選んだ代議士が活動を始めるこれからが政治の本番です。こんな社会保障をクソミソにこき下ろすヤカラがのさばらないよう、しっかり監視していきましょう。

 

 

 平成最後のジジイ報告でした。

 

 

 

大阪じじい報告=190423  こんな選挙制度では・・・

  花粉症の辛い症状は、ほぼ収まりました。今年は花粉症の飲み薬をまったく服用せず、自力で花粉に立

 ち向かい、克服しました! なんだか自分が一回り成長したような気分です。ちょっと大袈裟かな・・。

 

  いっせい地方選挙が終わりました。今回は地元の新人候補者を応援して、結構忙しく動き回りました。

 結果はペケでしたけど・・。選挙運動をやっていて感じたのは、とにかく「あれもダメ、これもダメ」、

 ダメダメばかりの選挙のルールだということ。

 

  「選挙運動は、原則として候補者と一緒にいるときのみおこなえる。候補者から離れて、勝手に選挙運

 動してはならない」「候補者の名前が表記された看板は選管に届け出て、選管の許可が必要。枚数は限ら

                        れている」「その看板は、投票所から300m以内に設置してはならない」

                                                                                        「選挙運動員に対してのみ、茶菓を提供してもよい」「茶菓は水、茶、ジュース・・、酒類は禁止」「選挙運動員に対して食事を提供できるのは、1日当たり45食まで。3度(朝、昼、晩)にわたって提供する場合、1度に15食まで」「食事代は1食あたり1千円までとする」など、本当に事細かに規定されています。 

 

 選挙の「ルールブック」は分厚く、一整受験時見た「耐空性審査要領」を思い出しました。「候補者でも、これを全部把握している人は少ないやろな」と、選挙参謀。

 

 ある朝、候補者とモノレールの駅頭に立ちました。出勤、通学の人たちにあいさつするためです。だけどね・・。「朝8時以前では、宣伝活動は禁止」というルールがあります。 政策を訴えることはできません。ビラをまくこともできません。たすきをかけた候補者が、ただ立っているだけ、です。 

 

 おかしいと思いませんか? 

マネキン・フラッシュモブも、黙って立っていますが、あれには主張がある。選挙になると、政策を訴えること禁止、主張も禁止。ただただ名前と顔を売るだけ。これでは、若くて見栄えがいいやつが有利、現職で知名度が高いやつが有利なだけ。だいいち、こんな選挙をして、有権者は何を判断材料に自分たちの代表を選ぶのでしょう。 

 

 投票率が50%前後。選挙と自分たちの生活や将来が結びつかず、「選挙に行っても何も変わらん」という人が有権者の半分を占める理由は、こういうところにあるように思います。

 

 国連人権理事会から、日本の選挙制度について「規制が厳しく、自由な政治論争が妨げられる」として、改善勧告が出されているそうです。海外のメディアの日本特派員が「選挙期間中は、日本はまるで戒厳令下だ」といわれるもとでの選挙。

 市民一人一人が、もっと自由でのびのびと生活や将来について語り合える選挙制度にすることが必要ですが、さしあたって現行選挙制度下では、選挙が始まって、あわてて活動するのではだめですね。なんにもできなくなるから。

 

 日頃からいろんな運動に取り組み、人のつながりを増やし、日頃から社会に対する鋭い目を養っていなければ勝てないな、と思っています。

 

 

 

大阪じじい報告=190415  誇大広告そのもの

 いっせい地方選挙・後半戦が始まっています。

 大阪では、池田市で、私の先輩である小林キッチャンが2期目を目指して選挙戦をたたかっています。

 

 このキッチャンの地域後援会が発行するミニコミ紙「こすもす」の記事を一つ紹介します。同市に住む後援会員の方の投稿記事です。

またまた古いもの(昨年 5月号)ですが、ご容赦を。

 

- 市役所駐車場の壁面に描かれている市の広告に、違和感をもった。

 大きな円形の広告には、”IKEDA CITY NO,1”と書かれている。何がNO,1かというとNO,1”の上に「教育 日本一、子ども・子育て支援日本一のまち」とある。日本一を「目指す」のではない。日本一を「断定」している。誇大広告そのものだ。

 

 本当にそうかと、幼児教育と保育行政を調べてみた。                 

十数年前は、公立幼稚園と公立保育園は、ほぼ11小学校区に、それぞれ一か所ずつあったが、          池田市役所

次々と統廃合されてしまった。今年も呉服保育園とひかり幼稚園が統合してこども園に移行。

来年度は公立保育園は三ヵ所だけになり、あとはすべて民営化される。公立幼稚園は2園のみとなり、あとはすべて廃園となっている。 

 幼児教育や保育の分野から、市行政は大きく後退してしまったようだ。

 

 「教育」と「福祉」の充実こそ、地方自治体が力を入れるべき。これを切り捨てて「自己宣伝」する壁面の広告パフォーマンスには、怒りさえ覚える-

 

 アベ政権が「積極的平和主義」と言いながら、戦争の準備をしたり、「沖縄の人たちに寄り添い」と言いながら、辺野古の海をぶっ壊し続けたり、を見ていると、行政というのは、「言ってることと、やっていることと」が全く逆さまのことが、よくあります。

 

 選挙になると、口当たりの良い言葉で、主権者をだますふとどき者が、大きなツラをして議員センセイに納まっています。

 ホント、もういいかげん、こんな状態を終わりにしたいとつくずく思っています。

 

 

 キッチャン、ガンバレ!

 

 

 

大阪じじい報告=190405  伊丹 オスプレー緊急着陸

 4月になって、桜が開花したかと思ったら、なんですか、この寒さ。 北風ビュービュー、時々みぞれまじりの雨が降ってきます。冬に逆戻りです。

 そんな寒い4月1日、オスプレイが伊丹空港にやってきました。

 

 「コックピット内の警告灯が点灯した」ということですが、なんの警告灯かわかりません。WARNING L/T ON による EMER LANDINGですから、それなりに重大事態だったのでしょう。選挙活動で忙しいのに、抜け出して、さっそく野次馬してきました。15分もあれば行けます。

 

 オートバイで、伊丹空港北端にあり空港がよく見える下河原公園に行きました。感想です。

 

-見えない-

空港とフェンスを隔て、一般道が空港に沿って走っています。そこをバイクで走りながら「チラッ」「チラッ」と空港内にいるオスプレイを探しますが、見えません。バイクを止め、空港内をよく見ると、いました、いました。昔、ANATDAのハンガーがあった近くに、ポツンととまっています。

 

 だけど本当に、見にくいのです。小さいということもあるけど、その塗装が、背景と同化して見えにくいのです。保護色、色彩的ステルス性とでもいうのか、パッと見たって見えないようになっているのですね。

 

 旅客機など、小さくてもカラフルに塗り分けられ、夜でもよく見えるようロゴ・ライトまで点けて自分をアピールしているのに比べ、なんと地味なのか。

戦場で敵に発見されにくいようになっている。やっぱり、オスプレイは戦争のための航空機なんだなあ・・。

 

-カメラの放列-

平日の昼間だというのに、たくさんの人が、カメラをかまえてオスプレイを撮っています。路上には数台のパトカーがビーコンライトを点灯させて、警備にあたっています。オスプレイの周りにも4台の警備車両が警戒にあたっています。 

 オスプレイそのものは小さく、かすんでいるのに、その周りがとても騒々しい状態になっています。

 

 珍しいからでしょうね。おそらく近畿地方で初めてのオスプレイの「お披露目」ですから。だけど、もし憲法が改定され、自衛隊が正式に憲法に書き込まれでもしたら「民間空港にオスプレイ」など、当たり前になるかも知れません。

 

  横浜在住時、厚木基地が近くにありました。F14、F18、A7、E2などひっきりなしに離着陸していましたが、珍しくもないので、撮影しているマニアはあまり見かけませんでした。軍用機が飛来したら「珍しいから見に行こう」というのは、軍事が日常から遠いからの行動でしょう。そういう点で、この人だかりは、まだ市民は「平和」な日常をおくっていると言えなくもないですね。

 

「軍用機が珍しい」環境を、いや「軍用機なんか見たことがない」環境を作っていきたいものです。

 

-空港というもの-

 空港は、こんなふうに「戦争の道具」がフラリとやってくる場所だということ。 

 

 9・11アメリカ同時テロの時、当時のブッシュ大統領が「これは戦争だ!」と叫び、「アフガニスタンをイテまうぞ!」と発表した直後から、厚木基地では昼夜を分かたず、激しいタッチ&ゴーの訓練が始まりました。

 地響きするような、ものすごい轟音、爆音が数日間続きました。そのはるか上をC130輸送機が、次から次に北東に飛び去っていきます。横田基地に向かうようでした。まさに戦時体制のようでした。近所の人たちが不安そうに、空を見上げていたのを覚えています。

 

 大阪では今、知事選挙がたたかわれていますが、府政与党の維新の会はかつて「関空か八尾空港を、普天間基地の代替基地に」などといってました。あいつら、軍事基地がどんなものか、戦争がどんなものか知らないから、あんなエーカゲンな出まかせが言えるのでしょう。

 

 伊丹空港地元の市民として、空港を「戦争の道具」に使うのではなく、楽しい旅の始まりの場所、ビジネスの拠点、「公共の福祉の増進を目的とする(航空法 第一条・法の目的)」場所であり続けさせるためにも、選挙はがんばらねば。 

 

 

 

 4月になって、桜が開花したかと思ったら、なんですか、この寒さ。 北風ビュービュー、時々みぞれまじりの雨が降ってきます。冬に逆戻りです。

 そんな寒い4月1日、オスプレイが伊丹空港にやってきました。

 

 「コックピット内の警告灯が点灯した」ということですが、なんの警告灯かわかりません。WARNING L/T ON による EMER LANDINGですから、それなりに重大事態だったのでしょう。選挙活動で忙しいのに、抜け出して、さっそく野次馬してきました。15分もあれば行けます。

 

 オートバイで、伊丹空港北端にあり空港がよく見える下河原公園に行きました。感想です。

 

-見えない-

空港とフェンスを隔て、一般道が空港に沿って走っています。そこをバイクで走りながら「チラッ」「チラッ」と空港内にいるオスプレイを探しますが、見えません。バイクを止め、空港内をよく見ると、いました、いました。昔、ANATDAのハンガーがあった近くに、ポツンととまっています。

 

 だけど本当に、見にくいのです。小さいということもあるけど、その塗装が、背景と同化して見えにくいのです。保護色、色彩的ステルス性とでもいうのか、パッと見たって見えないようになっているのですね。

 

 旅客機など、小さくてもカラフルに塗り分けられ、夜でもよく見えるようロゴ・ライトまで点けて自分をアピールしているのに比べ、なんと地味なのか。

戦場で敵に発見されにくいようになっている。やっぱり、オスプレイは戦争のための航空機なんだなあ・・。

 

-カメラの放列-

平日の昼間だというのに、たくさんの人が、カメラをかまえてオスプレイを撮っています。路上には数台のパトカーがビーコンライトを点灯させて、警備にあたっています。オスプレイの周りにも4台の警備車両が警戒にあたっています。 

 オスプレイそのものは小さく、かすんでいるのに、その周りがとても騒々しい状態になっています。

 

 珍しいからでしょうね。おそらく近畿地方で初めてのオスプレイの「お披露目」ですから。だけど、もし憲法が改定され、自衛隊が正式に憲法に書き込まれでもしたら「民間空港にオスプレイ」など、当たり前になるかも知れません。

 

  横浜在住時、厚木基地が近くにありました。F14、F18、A7、E2などひっきりなしに離着陸していましたが、珍しくもないので、撮影しているマニアはあまり見かけませんでした。軍用機が飛来したら「珍しいから見に行こう」というのは、軍事が日常から遠いからの行動でしょう。そういう点で、この人だかりは、まだ市民は「平和」な日常をおくっていると言えなくもないですね。

 

「軍用機が珍しい」環境を、いや「軍用機なんか見たことがない」環境を作っていきたいものです。

 

-空港というもの-

 空港は、こんなふうに「戦争の道具」がフラリとやってくる場所だということ。 

 

 9・11アメリカ同時テロの時、当時のブッシュ大統領が「これは戦争だ!」と叫び、「アフガニスタンをイテまうぞ!」と発表した直後から、厚木基地では昼夜を分かたず、激しいタッチ&ゴーの訓練が始まりました。

 地響きするような、ものすごい轟音、爆音が数日間続きました。そのはるか上をC130輸送機が、次から次に北東に飛び去っていきます。横田基地に向かうようでした。まさに戦時体制のようでした。近所の人たちが不安そうに、空を見上げていたのを覚えています。

 

 大阪では今、知事選挙がたたかわれていますが、府政与党の維新の会はかつて「関空か八尾空港を、普天間基地の代替基地に」などといってました。あいつら、軍事基地がどんなものか、戦争がどんなものか知らないから、あんなエーカゲンな出まかせが言えるのでしょう。

 

 伊丹空港地元の市民として、空港を「戦争の道具」に使うのではなく、楽しい旅の始まりの場所、ビジネスの拠点、「公共の福祉の増進を目的とする(航空法 第一条・法の目的)」場所であり続けさせるためにも、選挙はがんばらねば。 

 

 

 

大阪じじい報告=190323  遊びに夢中でヨシッ!

3月も下旬、そろそろ桜の便りがきかれる季節です。同時に、この時季は卒業シーズンでもあります。 

デイサービス利用者、朝のお迎えは、いつもなら子どもたちを見かけない時間帯ですが、この時季は路上に子どもたちが走り回っています。卒業式を終えた子どもたちが休みに入ったのです。なかなか怖いです。

子どもというのは、元気で動きが速い。遊びに夢中になると、そちらに意識が集中して、路上だろうが、公園の植え込みだろうが、とんでもないところから、いきなりデイサービス送迎車の前に飛び出してきます。

「コラッ! 気イつけんかい!」と怒鳴ってやりたいけど、私は怒鳴りません。紳士ですから・・・。なんたって、子どもって、そういうものだし、気をつけるべきはおとなの側であるべきでしょうからね。

 

 

自分だって子どもの頃、遊びに夢中になっている時、走り回って、路地裏から表通りに出る時、いちいち一旦停止して「右ヨシ、左ヨシ」なんてしませんでした。まあ昔は、車なんてそんなに走っていなかったから、それも許されたけど、今の時代は車だらけ。へたをすると命にかかわる事態を招きます。そういう点で、今の子どもは大変ですね。

 

現代っ子の大変さというと、それだけではない。例えば・・・「しなければならない課題を自覚し、自分で考え、工夫し、困難でもやり遂げる姿勢」「家族を大切にし、地域の人たちを敬う姿勢」など、10項目の、卒業までに育てるべき姿勢が、昨年政府から発せられました。 どこに? 保育園です。厚労省「保育所保育指針」です。

 

あのね、小学校にも入学していない、まだ赤ちゃんの気配が残るような子どもたちに「しなければならない課題を自覚し、困難でもやり遂げる」とか、本来まだおとなにかわいがってもらうべき年代の子どもたちに「地域の人たちを敬え」というの、無理ですよ。

 

「しなければならない課題を自覚し、最後までやりきる」など、MBOを思い浮かべずにはいられない。「家族を大切に」「地域の人を敬い」などは教育勅語でしょうか。

 私は思うのですが、こんな指針を作る人たちというのは、子育てを経験していないのではないか、ということです。子どもってどんなものか、まともに見たことがない者が、机の上だけで、官邸や財界の意向に沿って作り上げたのではないか、と。

 

ただイヤなのは、「ヘッ。子どもの実態も知らないくせに、こんな指針を出して。放っておけ」というわけにいかないのです。保育所は一人一人の子どもについて、卒業後に入学する小学校に、指針に沿ってどれだけの到達点にあるのか、報告する義務が課せられたのです。

 

国家が、子どもの成長方向を規定し、その方向に対する成長具合を教育機関が監視するのです。ちょっと気持ち悪いですね。子どもたちが、みんな、こんな指針通りの分別臭い「ミニオトナ」になったら、送迎車の運転手は助かります。

 けど、やっぱりイヤだなあ。子どもたちは、少々危なっかしくてもいいから、遊びに夢中になって、走り回ってもらいたい。 

 こちらが気をつけるし、「コラッ!」なんて怒らないから。

 

 

 

 

大阪じじい報告=190302   予算を使い切るため?

         3月、春。 暖かくなってきましたね。

    デイサービス送迎車の車窓から見える箕面の山里には、梅の花が咲きほこっています。暦の上だけでなく、い

    きなり春本番”のようです。同時に、いきなり花粉症”が開花しました・・・。ああ、ウット~シイ季節が始          まります。目がかゆい、鼻水がダラダラ、くしゃみ百回・・・。春は嫌いだ!

 

        送迎車の運行で困るのは「工事中」です。利用者の送迎の時間は5分刻みで指定されています。工事で道路が

     通行止めになっていて大回りを余儀なくされたり、片側対面通行で道路が渋滞していると、送迎の運行が遅れま

     す。  

           お年寄りは「わざわざ迎えに来てくれはるのに、待たしたらアカン」と、寒い中、早くから送迎車が来るのを

        外で待っています。送迎車の到着が遅れると、その人たちを寒風の中ずっと待たせることになり、申し訳な

    い。 

         あるいは、お年寄りをデイサービスに送り出した後、大急ぎで仕事に行く家族の人も多いので、送迎車の到着

                                                                                が遅れると、現役世代の息子・娘にも迷惑をかける。加えて、工事が終わった後の道路は、テンポラリー・リペア(応急処置)で、一応アスファルト舗装はしてありますが、デコボコ。その上を走ると、送迎車はタービュランスに突っ込んだみたいな揺れかたをするなど、とにかく「工事中」は嫌いです。

 

年明けから、あっちでもこっちでも、工事だらけです。工事現場には「耐震性のある水道管に交換しています」などの看板。昨年の大阪北部地震で多発した水道管の破損に対応するためのものが多いようです。ただ年明けに、いたる所で工事がおこなわれるのは、今年に限ったことではない。毎度のことです。「使用実績をつくり、予算を使い切らなければ、次年度の予算を減らされるから」などと、よく言われますが、真意のほどはわかりません。

 

しかしANAでも、年度末になると、ミーティングなどで管理職が「作業上で欲しいものはありませんか?」とみんなに問うたり、事務所のパソコンやイスが、いきなり新品になったりしました。「こんなものに使うカネがあったら、給料上げろってんだ」というオヤジ連中の声を覚えています。こういう事象を見ると、やはり「使用実績をつくる、予算を使いきる」はあるんでしょうね。

 

今、アベ政権は、アメリカから武器を爆買いしています。軍事費は5兆円の半ばまで膨張しています。ヨーロッパの一国の国家予算並みです。しかし平和憲法のもと、「使用実績」はありません。たしかに最近は戦争法のもと、自衛隊は海外に頻繁に出て行き、アメリカのパシリをしています。だけど本気の戦闘行為で、本気の武器の使用は戦後一度もしていない。

「なにがなんでも憲法を変えるんだ!」と息巻くアベ政権ですが、こいつらは「本気の武器使用実績」をつくりたいようです。だけどこれは、水道管を交換するとか、パソコンを新品にするのとわけが違う。国民に甚大な被害を与えます。

 

 「武器の使用実績」だけは絶対許してはなりませんね。

 

 

 

 

大阪じじい報告=190219    海外視察

忙しい日々を送っています。定年後は、もっと穏やかに暮らすつもりだったのに・・・。

大誤算です。だから旅行にも、なかなか出られません。  

 

新聞を読んでいたら、こんな記事がありました。70歳の女性の投稿、旅で得た感想です

(しんぶん赤旗)。(少し文を変えてあります)。

 

一 ドイツへ旅した。十日余りの滞在だけど、感じたことがいくつかある。まず一つは、庶民の生活が大切に守られていること。商店は午後7時ごろには閉店となる。日本では当たり前の、24時間営業のコンビニはない。人々は、至る所にあるカフェで、飲んで食べて談笑している。生活を謳歌しているようだ。その楽しそうな顔、顔、顔。

日曜日、トラックは高速道路に乗り入れ禁止だという。トラック運転手も日曜日は休息日だし、レジャーに出かけるマイカーも渋滞にまきこまれることもない。高速道路は無料。 ただしトイレは有料。

もう一つは、農村が元気だということ。麦やトウモロコシが青々と育っている。日本中で目にする荒れた田畑、耕作放棄地が見当たらない。農業政策が充実しており、自給率も高い。農民が安心して働き、暮らせる国という印象だ。

そして街中に緑があふれている。市民の憩いの場所がたくさんある。空き地を見つけたら、すぐにハコモノを作ってしまう日本と大違い。

「貴重な税金を使って『海外視察』に出かける政治家たちよ、海外事情をもっとしっかり学んできて」と思った。 一

 

大阪の為政者・維新の会は毎年、年度末に大挙して「海外視察」に出かけます。この投稿者の言うように、市民が暮らしやすい生活を送るための実情視察ならまだしも、行った先々で、カジノ、ゴルフ、買い物・・・。 目的も「政務活動費を使い切る」ため。 

 

 ホンマに、アカンわ、こいつら。

 

 

 

 

大阪じじい報告=190207     愚痴の聞き役に徹する

     この間、年が明けたと思っていたのに、もう2月。時の過ぎるのが早すぎますねえ。ひとつの新聞を読み切る前

  に、次の新聞がやってくる。かくして新聞は、たまり続けています。

    年末年始、娘、息子たちが、日にちをずらして帰省してきました。別に誰かに配慮したわけではなく、それぞれ

  休暇がずれていたためです。毎度のことですが、ヤツらの「仕事上のグチ」を聞かされます。彼らが働く職場の実

  態がよくわかって、なかなか興味深い。

 

     グチを聞くうえで注意するのは、私がヤツラの話の「聞き手である」ということを守ることです。時々合いの手

  や、自分の経験も話しますが、こちらがあまり説教がましいことを言うと、もう話をしてくれない。つまりヤツラ

  に「言いたい放題言わせる」んです。 

 

  ただ、聞き捨てならん事を言い始めたら、「あのなあ、そらあかんで・・」と反論します。 

 

 

  「働かないオヤジども、クビにしたらいいんだ」、「こっちは必至で残業してるのに、バイトのカス連中、ちょっとカゼひいたからと言って『休みま~す』でバックレやがる。カゼ薬飲んで、出てこいってんだ!」、「XXXXのオヤジ、飛ばされた。 ザマ~ミヤガレ!!」etc

 

ヤツラの話を聞いていると、けっして仕事が嫌いなわけではないようなのだけど、余裕がない職場実態が浮かび上がります。ヤツラの職場には、労働組合は無い。労働者の数が業務量に足りていない、あるいは会社がきちんとコンプライアンスを守っていない、社員教育をしていない、というところに目がいかず、ドタバタ仕事をしなければならない原因は、目の前にいる仕事の遅い、どんくさい私みたいなオヤジや、テキパキ仕事をしない同僚、あるいは定時でサッサとあがってしまう育児ママ社員にあるという。

 

これは、私がANA現役時代にも、職場の中で聞かれた声でした。労働組合が、まだまともだったころでも、仕事がきついのは、目の前にいる「アホな管理職」の采配が悪いからなど、目の前の「敵」を攻撃することがよくありました。たまに「ウチの経営者が悪い」という、「目の前」より少し上の方を見る声もありましたが、そんな時「いや、なにもANAだけの話じゃありませんよ。日本中、労働者を締め上げるような労務管理がされているんですよ」などというと、「いや、そんなことはない。AIR DOの人らなんか、ものすごく仕事が楽なんだよ。仕事がきついのはANAだけだよ」と、とにかくだれか悪人を仕立て上げなければ気がすまない状態でした。

 

苦しい、しんどい、つらい自分・・。そういう時、自分の目の前に、自分とさほど立場が違わないのに、少しだけいい思いをしている(と思われている)人達を見るとムカつく。パイロットや公務員。最近では正社員”や生活保護受給者までも攻撃の標的になっています。あるいは、テキパキ仕事できない人たち、障がいのある人たちなどを貶めたりバッシングしたりする。

 

我が子は、困難にぶつかった時、目の前の対象物だけを見るのではなく、困難の根本を見抜き、その困難を克服するような子に育ってほしいと思っていたのに、出来上がったヤツラは、やっぱり世間に多くみられる、目の前のリア充(リアルな生活が充実している人たち)バッシング派になってしまってました。 ウ~ム。 

 

マルクスが「その時代の、最も支配的な考えは、その時代の支配者の考えだ」と言ったのは、ほんとうにそうですね。マスコミやネットで洪水のように流される「目の前だけ見る思想」に、ああ、悲しいかな、我が子もすっかり染まってしまっていました。

 

「深く考えない。 目の前だけ見てろ」。 そうすれば、支配者に累が及ぶことはないから。

 

おそらく、憲法「改正」の国民投票が発議されたりしたら、それこそ怒涛のように、支配者の考えが、テレビでも、新聞でも、ネットでも流されるんでしょう。そんな中では、「憲法改悪、反対」なんて声は、かき消されてしまうでしょう。何としても、そんなことさせないようにしなければと、思っています。ウチのバカ娘、バカ息子が「憲法改正、賛成!」なんて言いだしたら、こんな悲しいことはないですからね。

 

 

 

 

 

大阪じじい報告=190120   「中津ミート」社長 年頭あいさつ

年明けのこの時期、いろんなところから「年頭のあいさつ」が出されます。

そのなかで、こんな「年頭あいさつ」を見つけました。神奈川県にある「中津ミート」という畜産・加工品メーカーの代表取締役の方のあいさつです。

 

紹介します(少し文言を変えています)。

 

【あけましておめでとうございます。 

 株高にみられるように、企業業績は好調のようですが、働く人たちの賃金はさほど上がらず、消費は伸びていません。そのような厳しい状況の中でも、安全で美味しい食べ物を求める消費者や生産者は増えているよう感じ

                    ます。

 

 昨年は、商品構成や製造工程の見直しを行い、衛生管理と社員教育に力を入れて取り組んでまいりました。その結果、ミスやクレームが大幅に減り、作業効率もよくなりました。改めて、良い商品を安定して作り続けるためには、このような努力が必要不可欠であると実感しました。

 

 養豚部門での今年の目標は、アニマルウェルフェア(動物福祉:動物たちにストレスを与えず、自然に近い環境で放牧して育てる)の取り組みをさらにすすめることと、若い人たちが養豚で働きたいと思ってもらえる職場環境を作ることです。良い豚を育てるためには、良い飼育員、消費者の声が大切だと考えます。

 中津ミートでは、今年も消費者のみなさんのニーズにあった商品を開発していきたいと思います。】

 

 ウ~ムなかなかいいですねェ。 

 

「経営の効率化」「コスト競争力の強化」「徹底的なムダの排除」など、そろばん勘定、もうける話ばかりの財界において、この「企業は儲けているが、労働者の賃金は上がっていないから消費が伸びない」とか、「長い目で見れば、品質管理と社員教育こそ必要」「アニマルウェルフェアの推進」「若者が働きたくなる職場環境作り」など、なんて真面目な発想なのかと思います。

 

こんな経営者もいることに、ちょっとホッとします。

 

同時にこういう経営者とも手をつないで、世の中を少しでもよくなる方向に動かしていきたいですね。

 

 

 

大阪じじい報告=190114   「医者嫌い」が「医師不足」にカツ!

毎年、冬場になると、指先にひび割れができて痛みます。だけど保湿剤をぬってテーピングしておけば、2、3日したら治ってしまいます。が、今冬は、そのひび割れの箇所(4ヵ所)が腫れあがり、熱を持ち、ズキンズキンうずき始めました。痛くて、夜中も目が覚めるくらい。病院は正月で休診。さりとて救急車を呼ぶほどではない。痛みをこらえ、年を越しました。

 今は治りましたが、どうもちょっとした傷口から雑菌が入り、化膿したようです。身体の免疫力が低下し、これまで撃退していた菌に負けてしまったんでしょうか。トシのせいですかね。いやですね。

で、やっと指が治ったと思ったら、今度は歯の具合が悪くなってきました。昔治療したところの詰め物がとれてしまったようです。しみる。痛む。医者嫌いで、ほとんど病院に行かない人間なのに、この調子では「医者通い」しなければならないかもしれません。

 

私の「医者嫌い」の一番の理由は「時間がかかる」ことです。ちょっと病院に行くと、半日くらいすぐ経ってしまいます。「時間がもったいない」と思うのです。まあ、定年退職後、そこまでして医者にかからなければならない状態に、あまり陥らなかったことは、医者嫌いにとって幸いでしたが。だけど私の住む近所のお医者さんは、本当にどこも満員です。高齢化社会で、身体の具合が悪くなった人が増えているのでしょう。 

 

日本は、人口に対する医師の数が非常に少ないそうですね。OECD加盟34ヵ国中、ケツから4番目なんだそうです。だから、どこも病院は患者であふれている。勤務医は「過労死」ラインの勤務を強いられているという(過労死家族の会の代表の一人は、夫が医師で過労死した人です)。医師が、そんな過酷な労働環境なので「結婚退職だ、出産で休むだ、家事が忙しいだなど、女は医者には向かない。医者は激務が当たり前だ! ジャマだ。女はあっち行ってろ!」と、医科大学で、女性の合格を少なくする操作をしていたことが、昨年発覚しましたね。 

 

高齢化で患者が増えている、一方医師の数が少なすぎる - こんな状況だから、国を挙げて、一刻も早く、医師を増やす手立てをとることが求められていると思います。当然、政府も承知している。ところが政府が掲げている政策は、「医師の数が足りない、だから病院を統廃合する、入院患者用ベッド数を大きく減らす、医療費の自己負担を引き上げる。 これで受診する患者数は減り、医師は少なくてすむ」ですよ。 ハア?・・・。

 

 

国民に対し、こんな的外れな政策を推進しながら、税金を100億円もつぎ込み、どこからも必要性を求められていないのに獣の医学部、「獣医学部」を新設するんですからね。ちょっとひどすぎやしませんか! 今年は、いっせい地方選挙、参議院選挙と、大きな選挙があります。よ~く見て「ひどすぎ政府」を支えるアホなヤツらを議会から追い出したい、と思っています。

 

 

大阪じじい報告=181215    「早くしろ!」はexpress主義

以前にも報告したことのある、アメリカ人と結婚した認知症の高齢女性。 送迎車の中で、自分の手さげバッグを開けたり閉めたりしながら「チッ! またチェックシートを盗られちゃった!」「私のゴルフバッグを忘れてきました! 戻ってください!」などといい始めます。

 こういう時、この人には「エッ? そうなんですか・・。けれどまた明日、施設に来られるんだから、その時いっしょに探しましょう。それよりほら、あそこのビル、すごい高いですねえ!」などといって話をそらせます。渋滞などで、車の中にじっとしていると、この「あれがない、これが無くなった!」が始まるので、こちらから話題を提供します。

 

「〇〇さん、今でも英語の本や新聞を読むのですか?」と聞くと「ハイ、読みます」。 「へ~、すごいですねえ。 だけど、日本もほら、看板は英語だらけですよ」「ホントですねえ~」「ESSO EXPRESS、 アッ、あのトラックはNIPPON EXPRESS、 NANKAI EXPRESS・・」。

 

                 この時気づいたのが、道路の周りには「EXPRESS」がとても多いことです。 

 

交通機関には速さが求められます。大昔から、いかに物や人を早く移動させるかと、人は知恵を絞ってきました。その結果生まれた航空機は、速さの最先端と言えるでしょう。

 だけど、「速さ」を求めるのと、EXPRESS”はちょっとニュアンスが違うように思います。EXPRESSには「至急、急ぐ、急がせる」意味があるようです。車のレースやスポーツでの「速さ」を楽しむのではなく、「早くしろ!」という、なんとも余裕のない感じがします。そして日本の社会には、このEXPRESSがあふれているのではないでしょうか。

 

阪急電車で豊中から大阪・梅田まで、各駅停車と急行では、せいぜい5分位しか所要時間は違いませんが、急行はまず座れない。座れないどころか、朝などギュウギュウ詰め。 乗れないほど。ところが各駅停車はゆったり座れます。「そんなに慌てなくても」と思うのですが、「その5分がもったいないんだ!」ということでしょう。

 

尼崎市内のJR福知山線で電車が脱線転覆し、100名以上の人が亡くなった事故が起きた時、運転手は1分の遅れでパニックに陥っていました。1分の遅れは「日勤教育」という名の強制収容所送りになるからです。

 JR西日本の経営方針には「スピード競争に打ち勝ち、他の私鉄から利用客をもぎ取る」と書かれていました。JRの「スピード信仰」に批判の声があがった時、JR西の副社長は「何が悪い。スピードアップを求めたのはお客様の方だ」と言いました。

 

高齢化社会の進展の中、高齢者が関係する交通事故が急増しているそうです。加害者、被害者ともに増えていて、交通事故の4割を高齢者が占めるそうです。「だから年寄りは家でおとなしくしていろ」という声がネット上であふれています。

 しかし、高齢化社会は日本だけではなく、欧米でも進行しています。なのに高齢者の交通事故が急増しているのは日本だけだというのです。つまり日本は、高齢化社会に対応する体制が出来ていないのです。高齢者がついていけない、いつまでも早くしろEXPRESS”を引きずっているのではないでしょうか。

 

速さを競うなら、超音速機に勝る乗り物はないでしょう。しかし今や民間旅客機からは消えてしまいました。ヨーロッパでは、ファーストフードではなく、その土地の伝統的な食文化を大切にするスローフードが広がりを見せています。

 

昨今の世界の流れは、「早くしろ」から、環境を守り、人の暮らしの質を上げる方向に舵を切り始めています。「EXPRESS」主義は、高齢化社会にも、持続可能で豊かな社会にも合わない、時代遅れな考えだと思うのです。

 

送迎車の運転をしながら、そんなことを考えていると、さっき送っていった利用者の人に杖を渡し忘れ・・、大急ぎで戻ったりします。

 まさに「EXPRESS!」。 

 

 

大阪じじい報告=181206   丸覚え第一主義は間違い

老健デイケアの午後3時半。 一日のスケジュールもすべて終わり、帰宅の支度に入ります。 送迎車出発までのしばらくの空き時間、理学療法士の女性が、利用者の一人に、マンツーマンでインタビューします。 チェックシートに基づき、20分位かけてのインタビューです。 

「フジタさん、最近はよく眠れますか?」などの健康面での問いかけから始まり、「今、どんなことに興味をもってますか?」「本を読んだりしますか?」「晩ご飯は誰が作りはるんですか?」などの生活面、やがて「今日、何曜日でしたかねえ・・」「何ドシ生まれですか?」と、質問になっていきます。 お年寄りは、耳が遠い人が多いので、療法士の女性は大きい声で、ゆっくり問いかけるので、帰り支度で荷物整理をしているわれわれ運転手にも、インタビューや会話はよく聞こえます。「じゃあねえ、フジタさん、カードを見せますから、そこに書いてある数字を覚えてくださいよ・・」と言って、数字が書かれたカードを利用者に見せます。 「はい、次はこの絵を見てください」。 さっきの数字のカードを引っ込めて、今度は果物の絵が描いてあるカードを見せ、「ええっと、リンゴにバナナ、ブドウとカキですね。 この果物も覚えておいてくださいね」。 で、このカードも引っ込めてしまいます。「はい、さっき、数字が書いてありましたけど、覚えてます?」とテストします。 認知症による短期記憶の低下の有無を見るのでしょう。

 

 地球上で、最も記憶力の優れた生き物は「人間」です。 と、思っていました。 違うそうですねエ・・。 

 チンパンジーの能力の研究の世界的第一人者の学者が日本にいます。 この人は「アイちゃん」というチンパンジーを使って、チンパンジーの様々な能力を研究しています。 「アイ・プロジェクト」というそうです。 アイ・プロジェクトでは、チンパンジーも一桁の数字を理解することができるということがわかったうえ、その記憶力がハンパでないこともわかったのです。 理学療法士の人が見せたカードの数字(4桁くらい)を覚えるのに、人間は約10秒かかるそうですが、チンパンジーは0,5秒位で覚えることができるというのです。 パッと見たら、すぐ記憶できるのです。 

 一整受験の時、なかなかシステムが覚えられずに苦労しました。 デイサービス運転手になってからは、利用者の自宅が覚えられずに苦労しました。  もしチンパンジー的能力があれば、あっという間に覚えられたろうに、と思うのです。  なんで、こんなに違うのか。

 

 脊椎動物は、見たものを脳に記憶します。 記憶容量は、やはり人間が一番多い。  しかし人間は、ほかの動物と違って、見たものを「判断、理解、連想」するのです。  たとえば0854という数字を見たら、無意識に「ああ、横浜の三ツ沢の郵便番号が、そんな数字やったなあ。 毎月職場新聞送ってたら、郵便番号も覚えてしもたもんな」とか、「オレが入社した時に最初に配属された課の課長の社員番号が、こんな数字やったなあ」などと、短時間ではあっても、いろいろと考え、見たものを脳のメモリーに素直に送らないのです。  そこが他の動物と大きく違う。

 だから、チンパンジーのような、人間に最も近い動物とでさえ、これだけのちがいがでるのです。 その学者が言うには「人間の脳は覚えるのではなく理解するのが本質」だそうです。

 そういう点で、今の日本の教育制度も、一整の受験制度も、み~んな丸おぼえ第一主義。 あ~だこ~だ考えずに、とにかく覚えろということです。 学校では、全国学力テスト対策で、過去問を繰り返し繰り返しやらせているなど「人間の脳の本質」から大きく逸脱しているように思います。 そんな「本質逸脱」コースにうまく乗り、エラくなり(エラいとは思わないけれどね)、権力を握ったヤツが、私利私欲で政治をすすめる。 

 

 

 考えてこそ人間。 丸おぼえ第一主義は間違っているのです。

 

 

 

 

大阪じじい報告=181130   「黙動」知ってますか?

通勤に、そして時々ツーリングにもと、私の人生を支えてくれるバイクのメンテナンスは、今はだれも住んでいない実家の車庫で行います。

先日、実家の前の路地で、ガス管の工事をしていました。古いガス管を掘り起こし、新しいものに交換するようでした。ショベルカーの運転手含め、4人のおじさんが作業をしています。バイクのメンテをしながら、作業の様子を、聞くとはなしに聞いていました。

 

- 「いくで・・」「そっち、ちょっと上げな」「あ、よっしゃ」「もうちょい左」「あっ、ちょっと待って!」「これ、あたるで」「や、これでええねん・・」「いけるいける!」「ほな、上げるで」「はいや」「よっしゃよっしゃ!」 - 

作業ミスなく成功させるための高い緊張。綿密な情報の共有。1秒たりとも、会話が途切れない。しかし緊張感の中にも、みんなで仕事を進める喜びみたいなものが感じられました。

 

こういう会話を聞いていると「言葉」というのが生まれてきた理由がわかる気がします。

大昔から、人は言葉を交わしながら、力を合わせて、狩りをしたり、大きな建物を造ったりしてきたのでしょう。言葉というものは、共同作業をする上で、絶対欠かせないツールです。しかしそれは、ただ単に作業上の連絡用ツールというだけではなく、言葉の発達が、人間の脳を発達さたのです。 

「言葉を使って考える」という能力は、人間しか持っていないそうです。この「言葉による思考」のおかげで、自分が経験したことがないことを想像したり、未来を予想したりすることができるようになったのです。

 集団行動をとる動物の多くは、合図としての簡単な言葉があるそうですが、想像したり、予想したりする言葉を持っているのは、人間だけだそうです。言葉があっての「人間らしさ」なのです。 

 

 そんな言葉に関する、ちょっと気になる新聞記事がありました。全国の小学校で「黙動」という指導がなされているそうです。例えば、教室から体育館やグランドへ移動するとき、あるいは給食を食べる時、終業後に掃除をするときなど「いっさい口をきくこと、まかりならぬ」というものです。 

 

 たしかに、別にしゃべらなくてもできることではあるけれど、こんな指導をする発想の、その根本にあるのは「あーだこーだ考えずに、言われたことを言われた通りやれ」というものでしょう。かつて維新の会の橋下さんが「教育は、20000パーセント、強制!」と言ったけど、それと相通じる考えですね。「黙って、言われたことを言われた通りやる」最たるものが軍隊です。

 

ガス管の交換作業は、作業中の作業者は対等平等です。しかし「黙動」においては、指示する立場の者と、指示される立場の者には厳然たる上下関係が存在します。「言われたことを言われた通りやる」を、まだ子どもの時からたたき込む。不気味な未来を予測してしまいます。  

 

 日本という国は、どちらかというとおしゃべりはあまり評価されませんが、おしゃべりは脳を活性化させ、認知症を予防する効果があるのです。無口な、人付き合いの苦手な人は認知症になる確率が高いのです。人間が人間として、いつまでも元気でいきいき暮らすためには、言葉を交わす(おしゃべりをする)ことが大切です。 

 

「高齢化社会で、認知症の人が増える」と心配されているとき、認知症予備群を作るような「黙動」はダメですよ。 

 

 

大阪じじい報告=181121  生駒山ツーリングで「見えた」風景

 2018年の、私の年始の抱負は「忙しくても、旅に出ること」としていたのに、後から用件を入れられると、やはりそちらを優先してしまいます。「いや、ダメです。その日は旅行に行きます」と、断れない人間なのです。そのくせ、後になって「ああ、やっぱり断って、旅に出たかった・・・」と、ウジウジ言う情けない人間です・・・。

 

 今年もあとひと月半を残すのみ。抱負を実現すべく、奮起して日帰りツーリングに行ってきました。今日を逃すと、またいつ行けるかわからないから。 

 大阪・豊中→生駒→奈良→宇治→京都→亀岡→豊中というルート。関西の有名所をCCWに巡ります。110CCのカブで。最高気温が20℃を下回るようになって、長い時間オートバイに乗っているのがそろそろ辛くなってきましたね。いわゆる有名な観光名所”には寄らず、ほとんど走りっぱなし。コンビニとガソリンスタンドで停まるだけでした。だけど、こういう旅は、街の雰囲気が意外とわかるんですねえ。

 奈良、京都は古都です。大昔からの都市です。しかしその途中は、のどかな田舎でした”。 

大阪を出ると、生駒の向こうは、奈良までほとんど田んぼでした”。奈良から京都への道中も、京都から先も、とにかく山と田んぼでした”。遠くの山を背景に、田んぼが広がり、その向こうに有名な古刹や遺跡が見えました”。昔はね・・・。

 

       生駒山          だけど、奈良でも、京都でも、毎度行くたびに腹立たしくなるのが「街壊し」です。広い道路沿いには車

                      があふれ、大手スーパー、量販店、コンビニ、レンタルビデオ店、パチンコ店、高層マンションが林立。「観光客を誘致するため」といって、行政が先頭に立って、古い街並みや竹やぶ、雑木林をブッ壊し、ホテルに高速道路、駐車場を建設。コンクリートと大型商用施設で、直線的に整備されつくす。有名な神社仏閣も、そんな商用施設に埋没してしまっている。「奈良らしさ、京都らしさ」が無くなりつつある。そのくせやたら「京丹波、京丹後、京田辺、長岡京」と古都”京都”を強調しています。

 

 奈良から京都に向かう道中。結構広い盆地になっています。左に木津川の堤、前方から右手にかけ、京都を取り巻く山々が見えます。かつては広大な田んぼだったところが宅地化されていますが、比較的のどかな景色です。ところが、向こうに見える山肌が、かなりの広範囲、おそらく数キロにわたり、地肌がむき出しになっています。北海道地震による厚真町の山崩れの写真を想起しました。「なんだ?! どうしたんだ?」 この夏に起きた、大阪北部地震によるものかと思ったほどです。新名神高速道路建設によるものでした。高速道路をつくるために、山を削ったのです。地震で山肌が崩れたら、マスコミで大々的に報道されますが、それに劣らない激しさで、知らない間に、人の手で、京都の山が崩されているのです。なんともバチアタリな、おろかな行為だと思います。

 

 とまあ、旅に出るたび、とにかく文句ばかり並べ立てる私ですが、生駒山のワインディングと、そこから見える大阪の街なみ、奈良や京都に通じる道中の少しばかり残った田園風景、木津川の流れ、京都から亀岡、亀岡から大阪への山道はやっぱり素敵。

  奈良や京都の街中で出会う、大きなスーツケースを引きずりながら、だけど幸せそうな表情の外国人一家を見ている時、こちらも幸せな気分になります。こういうのがあるから、寒いのに出かけるんでしょうね。また文句のネタを探しに旅に出たいと思っています。ちなみに、総走行距離は約150kmでした。ケツが痛い。

 

181028の投稿の続いて=命を懸ける記者の存在は貴重

  久しぶりに投稿します。元日本航空のSです。昨年10月に定年退職し、現在はジャパンキャビンクルーユニオンの役員をしています。YYメールでも流れた、ANAの定年後雇用延長CA問題も取り組んでいます。

 

    181028大阪じじい報告の投稿にあった「自己責任論」について、大リーグのダルビッシュ投手が頑張って論陣をはっています。インターネットで「ダルビッシュニュース」で検索すると、その発言内容が出てきます。思想的なものはなく、ストレートに戦場にジャーナリストが行く必要性を説いていて説得力があります。「ダルビッシュがこんなこと言ってるけど、自分もそう思うわ」と言った感じで話題にしてみたらと思いました。

 

   戦争の悲惨さを伝えなければ、なぜそうしたことが起こっているのか、どうすれば戦争を止められるのかなど、考える人はいなくなります。命をかけて戦場を取材するジャーナリストの存在は貴重です。サウジアラビアのジャーナリストが殺害されましたが、自己責任論の視点で言えば、「国ににらまれるような記事を書いた記者自身の責任もある」ということになります。

 

  戦争が他国で起こっている他人事となり、戦争はダメ、嫌い、やってはいけないという感覚が薄れれば、防衛費(軍事費)拡大に対する抵抗力が低下していきます。日本の防衛費はトランプ言いなりでどんどん膨らみますが、武器はまったく物を生産せず、戦争にならない限り役にたちません。介護にお金を回せば、職員の給料を上げられるし、人も増やせます。そうしてその職員がお金を使えば、少しは日本経済の景気回復に役立ちます。

 

   権力を監視、社会の真実を伝えるジャーナリスト(商業マスコミの記者はサラリーマン化してジャーナリストと言える人は少なくなっていますが)は社会にとって大切な存在であり、助けるのは当たり前と言う世論を作ることは大切だと思います

 

 賛同メール その通り、全く同感です。 ANA OB H

 

 

 

大阪じじい報告=181028  命がけ安田順平さん、うまく語れず

 このところ、仕事に少し余裕が出ています。  出勤日数は変わらないのですが、デイサービス利用者が減っているのです。この夏の猛暑によるものか、利用者の方が相次いで4人も亡くなりました。 デイケア利用をやめてしまった人もおられます。この人たちの中には、施設に入所した人もおられますが、もしかしたら介護保険制度改悪の影響で、やめざるを得なくなった人もいるかもしれません。そんなわけで、リハビリフロアは、少し寂しくなりました。

 ただ「はい、まずはAさん、次はBさん、はい続いてCさん・・、わっ!、渋滞してる、いかん!、Dさんところ、遅れだしたゾ・・!、Eさん宅にお送り時間が大遅れになると電話して!・・」という送迎車の繁忙状態は、ほとんどなくなりました。

 そうすると、従業員どうし会話する時間が増えました。1日のスケジュールが終了し、荷物の搭載も完了。 まもなく利用者を乗せて送迎車が出発する前の少しの空き時間。

 リハビリフロアの大型TVではニュースが放映されていました。 それを見ながら、運転手のAさん、「ホンマ、こんなんムカつくわ・・」と言います。 何かと思ってTVを見たら「安田純平さん、無事釈放」のニュース。


 以前も報告しましたが、私は「TVほとんど見ない、新聞、2カ月遅れで読んでる」人間です。 安田さん釈放のニュースは、詳細をほとんど知りません(「安田さんという人がシリアで拉致されたが、無事釈放された」というタイトルだけは知ってます)。

 なので、Aさんに「何でですか」とたずねました。Aさん、「これ、釈放のために身代金、何億円も払ろたんですよ。 それ、みんな税金ですよ。 行くな言うてんのに、勝手に行って、捕まって、ほんで身代金払てもろて・・」「テロリスト喜ばせるだけや」。

 これに対し、いつもの通り、すぐ適切な言葉が出てこない・・。 少し間をおいて出てきたのが「フ~ム。 まあ、ええんやないですか」。 ここで会話は終了。 送迎車、出発時間になりました。


 「行くな言うてんのに、勝手に行って、人質にされて、身代金を税金から払わせるバカ者」的話は、以前もイラクで人質になった3人の若者に対し、あっちこっちから投げつけられたバッシングです。 どうやら今回も、この手の声が、特にネット上で上がっているようです。 というのは、その数日後にペアを組んだヘルパーの女性も、「身代金を積んで釈放、なんてどうなんでしょうね」などといいました。 ただこの時は、私は少し自分の考えを整理できていたので、「素直に『よかったなあ』と喜んだらいいと思いますよ」と答えました。 ヘルパーさん、「まあ、いろいろ考えはあるでしょうけどね」。 

 

「イラクやシリアの戦闘地域には、大手のマスメディアはほとんど行かないそうですよ。 フリーのジャーナリストが命がけで現地へ潜入し、真実を報じる。それを大手のメディアが買い取るそうです」と私。ヘルパーさん、「まあ、そうやって高く売りつけるんでしょうね」。

 

 ウ~ン、なんかちょっと、ちがうなあ・・・。

 

 

大阪じじい報告=181016   突き刺さる言葉

デイサービス利用者のお迎えに行く際、運転手は添乗のヘルパーと、次に迎えに行く利用者の名前を相互確認することになっています。 

 過去、最初にアベさん、次にイシバさん、その次はスガさん・・と順番に迎えに行くべきなのに、イシバさんを飛ばしてしまって、迎えに行くのを忘れたことがあったかららしいです。 運転手とヘルパーが相互確認するというのが、再発防止対策なのです。私はきちんと相互確認しています。

 

 ある日、最初の利用者さんをピックアップしたあと「次はサガワさんを『お迎え』に行きます」と、相互確認で添乗のヘルパーに言ったところ、乗っていた利用者さんが「そうかいな。 『お迎え』やなあ・・。 ワタシも早よ『お迎え』来てほしいわ・・。生きとっても、なんもエエことあらへん・・」とつぶやきます。 利用者のお年寄りに、要らぬ思いをさせてしまった・・・。それからは「お迎え」という言葉は使わないようにしています。

 

 言葉というのは便利ではあるが、なかなか厄介なものでもあります。「口は災いのもと」などということわざがあるくらいだから、大昔から人は、言葉の使い方や言い方がまずくて、他人を傷つけ、言った本人も傷ついてきたのでしょう。

 

 暑い夏が始まる頃、送迎車内でヘルパーのAさんが「ほんま、もうエエカゲンに景気良うなってほしいわ。 箕面にもカジノ作ってパ~ッと景気、良うならんかなあ」と言いました。聞き捨てならん! 私はカジノ大反対です。 「箕面にもカジノを」などという言葉に、運転しながら、頭に血がのぼってきました。

 

これまでカジノについて調べたり、本を読んだりして、脳のメモリーにストアされていた事柄 - 今でも世界でダントツのギャンブル依存症患者をかかえる日本に、さらに依存症患者が増えること、 日本の良いところを経験する正当な観光が衰退しかねないこと、 カジノへのアクセスのためのインフラ整備に巨額の税金が投入されること、 反社会的組織の汚れたカネを「洗浄」することに使われること、 売上金の大半はアメリカのカジノ業者のフトコロに入ること、 そのアメリカの業者がカモろうとしているのは日本人であること、 そもそも事の始まりは、アメリカのカジノ業者が日本の政治家にカネをばらまき、それに踊らされた「売国」議員たちの策動だということ - などが、脳のCPUに一気に押し寄せ、整理されず山積みになり、なんと返していいかわからない。しかし黙っていたらカジノを認めたことになる!

 

 運転中だから、周りの交通状況にも気を配らなければならない。 お迎えに行く利用者の家と時間も気にしなければならない・・。 結局、口をついて出てきた言葉は「そんなもん、カジノなんて、そんなもん、アカンで!」でした。 それ以来、このAさんとちょっと不協和音が響く関係になってしまった・・。

 

 テレビのドラマなどで、ここぞというとき、主人公が相手の心にグサッと突き刺さる言葉をはきますが、ああいうことは私にはできませんねえ・・。しかし「刑法で禁じられている」、「一部の者があぶく銭”を手にする」、「依存症を発症する」、「依存症が重症化すると、周りを巻き込み、事件を起こしたり、廃人になる」 というカジノは、麻薬と全く同じではないでしょうか。 「カジノ」という麻薬の合法化です。

 

「いや、カジノ合法化ではない。 統合型リゾート施設を作るという話です。 経済成長の目玉になるのです。 税収増につながるんです。 統合型リゾート施設を作り、そのなかに、まあついでにチョロッとだけカジノも設置する、カジノで遊びたい人は遊べますよ、というだけじゃないですか」など、言葉巧みにカジノという麻薬、毒薬をオブラートに包んで合法化してしまったわけです。もし「カジノ」ではなく、より本質を表す「麻薬カジノ解禁法」としていたら、いくらアベさんでも絶対法案の成立などできなかったでしょう。

 

言葉は使いようですね。その点、私はアキマヘンなあ。 

 

 

大阪じじい報告=181003   止めよ!スマホ見ながら自転車走行

 デイサービス利用者の送迎車運転手も、もう3年目。 若手(?)ジイサン運転手の教官もするベテランになりました。 

 運転手をやっていて「コワいなあ~!」と思うのは、小さな子ども。チョコマカと走り回ったかと思うと、いきなり車の前でバタッとこけたりする。 すぐ横に親がついているのに、最近はその親たち、子どもを見ず、スマホばかり見ています。 子どもがころんで「ギャ~!」と泣いて初めて子どもを見る。こちらは「ドキッ!!」です。それからお年寄りの自転車。 車道をフ~ラフ~ラ、右に行ったり、左に行ったり。 追い抜こうにも、追い抜けない。 かくして、狭い箕面の道路に、お年寄りを先頭にした、車の大名行列ができます。

 

 けれどやはり一番怖いのは、電動アシスト自転車に乗った若者です。 こげばこぐだけパワーアップ。 ものすごいスピードで駆け抜けます。 スピードに加えて、かなりのヤツが片手にスマホ。 頭の中はスマホにいっている。 時々チラッと前を確認してはいますが・・。 広い直線道路ならまだいいのだけれど、箕面の坂とグネグネ細道で、これは本当に自殺行為です。

 先日も、脇道から、いきなりミサイルみたいに「ドピュ~ン!」と電動アシスト若者スマホ自転車が飛び出してきました。 「アッ!」と思ったときは、もうどこかに消えていました。 おそらくヤツも「シマッタ!」と思ったに違いありません。 スマホに夢中になっていて、うっかり主要道路に飛び出してしまったんですから。 間一髪。 ホントに大変な世の中ですよ。 こういうことが頻繁にあるから、電動アシスト自転車は嫌いです。

 

 ある新聞のかこみ記事に、テレビの元スポーツキャスターの女性の一文が掲載されていました。

 - 加齢とともに、体力は落ちてくる、ヒザは痛くなってくるで、スポーツからだんだん遠ざかっていった。 スポーツどころか、家からでなくなった。そんな私を見かねてか、夫が電動アシスト自転車を買ってくれた。 だけど、あまり乗る気がしなかった。 しょせん、モーターの力に助けられての自転車など「自転車に値しない」と思ったから。 ところが、乗りはじめたら「楽しい!」。 遠いところでも楽々行ける。 一日に何十kmも走ったり、富士山の7合目まで登ったり。 すっかり電動アシスト自転車の魅力にとりつかれてしまった。 体力の衰えを、機械が少しカバーしてくれるだけで、生き方が積極的になれた -。

 この記事は、高齢化社会に突入した日本における科学技術のあるべき方向を示唆しているように思います。 高齢化社会で、不安要素ばかり強調されていますが、衰えた能力を、機械が少しカバーしてくれるだけで世の中がぐんと暮らしやすく、元気になるというのです。 好きだ嫌いだ、の問題ではないのですね。 

  「AIが人間に取って代わる時代が、2030年ごろやってくる。 そうなると失業者が〇〇〇万人出る」とか、「完全自動運転自動車を2020年代に実用化する。 そうすることで、運転手は不要。 タクシーの料金は7割下げることができる」などと、識者や財界のエライサンは言うけれど、この発想は「機械は金持ちのもの。 機械はモウけるためにある」という、なんとも狭くて貧困なものです。

 電動アシスト自転車だって、スマホだって、AIだって、要は「機械や道具は使いよう」です。 確かに現代社会は、機械・科学技術の主たるものは、金持ちや財界のものです。 これを、国民みんなのものにして、科学技術を、一部の人間がモウけることにのみ使うのではなく、みんなが暮らしやすい世の中を創っていくために使う。 それが大切なのだと思うのです。

 

                                     とにかく、電動アシスト自転車・スマホ乗りは絶対ダメですよ。

 

 

 

大阪じじい報告=180921        3選・・・赤坂自民亭で浮かれた先に

う~む・・。 ちょっとエコひいき、ひどすぎるではないか、と思い、投稿します。

 

 自民党総裁選のNHK報道です。 

「厳しさを増す国際情勢を乗りきれるのは、安倍晋三氏しかいない、という判断のもと3選された」「野党が結束して『アベ政権打倒』を掲げるなか、宿願の憲法改正発議が可能な国会における議席の2/3以上の確保が出来るか注目される」みたいなことを言ってました。

 

「厳しさを増す国際情勢」? どこが。 「南北会談」、「米朝会談」、「朝鮮戦争終結に向け」- 厳しさどころか、暖かくなる兆しが見えているではないか。 なにをもって「厳しさを増す」というのか? いい加減なこと言うな、と思います。

 

「憲法改正」を公務員であるアベシンゾーが先頭に立って言うのは、憲法違反ですよ。 

なぜNHKはそれを批判しないのでしょう。 

 

そもそも、「自民党が勝つか、野党が勝つか、注目ですね!」などと、なんで、こんなのんきに、他人事に見れるのか。 憲法が変えられたら、どんな事態になるのか、なぜもっと真剣に分析して報じないのか、と思います。

 

 アベ政権のひどさはいろんなところに出ていますが、特にひどいと思ったのは、7月5日に開かれた「赤坂自民亭」だと思います。 

 この日昼間、気象庁が特別に記者会見を開き、「これから、過去経験したことがないような豪雨が日本列島を襲う可能性があります。 厳重な警戒が必要です」と、全国民に警報を鳴らしました。 当然、この警報を、最も深刻に受けて、いざというときの体制を構築するべきは、アベさん、あんただったんですよ。なのに、そんなこと全く気にせず「オチャケ、オイチイネ~!」とドンチャン騒ぎしていたのです。

 

「赤坂自民亭」には、小野寺防衛相も参加していました。

 明日にも災害救助支援に自衛隊員が出動しなければならない時に、最高責任者のこいつも「アラ、エッサッサ~」と浮かれていたんです。

 上川法務相も参加していました。この宴会の翌日、オウム死刑囚6人の死刑が執行されました。 この人がハンコを押して、6人の死刑執行が行われたのです。  当然、この人は「私の承認のもと、明日、6人の命が国家の名のもとに消される」ことを知っています。 そんな日の前日、酒を飲んで「アラ、ユカイユカイ」と浮かれていたんです。 ちなみに上川さん、クリスチャンらしいです。

 

「赤坂自民亭」開催翌日、不幸にも気象庁の予測は的中し、西日本中心に大きな災害が発生。 200人以上の人が命を落とし、11万人が逃げ惑う事態になりました。「直ちに救援体制を!」と迫る野党を無視し、アベさん一味が国会でやったことは「バクチ実施法」の強行成立だったというのは、すでに投稿されています。こういうヤツラが「厳しさを増す国際情勢」だの、憲法改正だのと、もっともらしくのたまうのを、タラタラそのまま垂れ流すNHK。 

 本当に情けないですね。 

大阪じじい報告=180918   選挙!見抜く力を

来年は、統一地方選挙、参議院選挙と、全国的な選挙が行われます。 そのせいでもあるのでしょう。 ここ、大阪北摂地域の街中にも、いろんな候補者(になるであろう人たち)のポスターが貼りだされています。 その中で、思ったことです。

 

・黒いスーツを着た男性候補者と、白いスーツを着た女性候補者が、こちらに向かって駆けて来るショット。 若々しく、さわやかな笑顔で。公明党のポスターです。 コピーには「小さな声を聞く力」とあります。 これを見て思ったこと-「まさにその通りやな」です。

「小さな声を聞く力」。安保法制も、原発再稼働も、共謀罪も、バクチ合法化も、国民の過半数は、「反対」もしくは「慌てずに慎重審議を望む」だった。 なのにそんなもの無視して、少数派の意見をゴリ押しする政権与党だもんね。 あんたら、この先も一部の声で国を動かすつもりかい。 まっぴらゴメンですよ。

 

・ある男性市議会議員のポスター。 維新の会所属の現職です。シルクハットにスリーピースのスーツを着て、数匹のワンちゃんを連れてお散歩中のショット。シルクハットにスリーピースを着て犬の散歩とは、それ自体かなり奇抜で、人目をひきます。ポスターには「愛し、守り、歩く」とあります。

 これを見て、思ったこと-「オッサン、その連れているワン公は、市民のつもりか?」です。「飼い主と犬の関係」と、「市民と市議会議員の関係」を同列視しているのか!

 ちなみにこの議員、朝の通勤・通学時間帯、市役所通りの人目の多いところを、このポスターの通り、ワンちゃんを連れて、この格好で、よく歩いていましたが、最近はワンちゃんは見かけません。 「犬、死んだんとちゃうか」とか「年取って、散歩でけんようになったんやろ」など諸説ありますが、真相は不明です。

 で、最近は、恰好は、やはりシルクハットにスリーピース。 そして、手にはオレンジ色の棍棒を持ち、子どもたちの通学路に立って、「見守りオジサン」をしています。 集団登校している子どもたちがふざけたりしたら、ものすごい剣幕で「ふざけないで歩きなさい!!!」と標準語で怒鳴りあげています。 言葉はていねいだが、「アンタ、子どもが嫌いなんやなあ」と思ってます。

「見守りおじさん」に対し、大阪府から少しばかりの補助金が出ていたのですが、維新の会の橋下が知事になったとたん「ムダだ」といって、補助金は廃止されました。 この人、そのいきさつを知っているんでしょうかね。

 

・「未来にツケを残さない政治」と、ポスターに掲げる、若い自民党候補。 国債という名の借金を乱発し、その国債を日銀に(直接買い取ることは違法行為ですから)間接的に買い取らせ、年金機構に莫大な株を買わせ、とにかく見せかけの株高を演出し、なりふり構わず物価上昇2%を演出・・できないけど、演出しようと必死の自民党に所属しながら、「ニャニが『未来にツケを残さない」じゃ! 日本経済を断崖絶壁に追い込んでいる自民党やぞ。 自分が所属している政党がやっていることがわかっているのか! わかっていて自民党やっているなら、オマエはうそつきだ! わかっていないなら、オマエはアホだ!」と思いますね。

 

 

 選挙になったら、どの候補も、カッコつけたり、口当たりの良いことを言います。 だまされないようにしなければ。 

 

 

 

台風・地震災害に関する投稿 180908

WEBでの紹介であることから、文中のお名前などはすべてイニシャルにさせていただきました。


【Fさん】みなさま、おはようございます。

 台風21号の関西上陸、日本列島付近の縦断に続き、本日早朝に再び大変な状況が北海道で発生いたしました。問い合わせが遅くなりましたが、関西、愛知在住のみなさま、猛烈な台風の被害等は、ございませんでしたでしょうか?

 被災された多くのみなさまにお見舞い申し上げます。北海道在住のみなさま、深度6弱~強の強い地震の被害は、いかがでしょうか?大規模な地域での停電、断水、大変なご苦労をされていることと思います。どうぞお大事になさってください。

 台風被害、地震被害、一日も早い復興を願っております。

 

【Sさん】ご心配おかけしました、私自身は特に被害はありませんでしたが、近年では一番の暴風でした、近所や知り合いで波板が剥がれたりなどの小規模の被害の話は聞き、今日は行きつけの喫茶店の波板剥がれの修理の手伝いなどしました。姉が大阪の住之江に住んでおり高波の心配もしまが、これまで経験したことのない暴風雨だったと云っておりましたが、幸い被害はなかったとのことでした。

大阪や神戸の方の被害が心配です。それも冷めやらぬうちに今日の北海道の地震関連被害心配です。災害の全容はわかりませんが、一か所の発電所で北海道全体の50%もまかなっているの がどうなのかとの第一印象です。原発の外部電源も一時なくなったとの報道、先の震災の教訓はどうなっているのでしょうか。

 

【Fさん】お知らせありがとうございます。良かったです。残念なことに被害は甚大です、被害にあわれたみなさまのこれからが心配ですネ! 北海道のSさんご家族は、被害無く大丈夫とのこと、でも、停電と断水で大変ご苦労をされているようです 

 

【Saさん】YYメールでも流れているように豪雨、台風、地震と自然現象は凄まじいですね。身近でも被害にあったということも聞いています。当該地域に住まれている方にとっては何事も無かったという状況ではないのでしょうねー。航空労働者OBとしても関西空港、新千歳空港の閉鎖もあり、注視していこうと思っています。

 

【Hさん】Sさんの情報ありがとうございます。昨秋、札幌でKさん交え、お世話になりましたので、メールしましたが、状況がわかりませんでした。本当に災害の心配が多く発生していますね。

今朝連絡つかなかった北海道のKさんと先ほど電話で連絡取れまして、「我が家は無事」とのことでした。また、発信をお願いしましたので、Kさんから直接のお知らせがあるかもしれません。我が家のパートナーの友人も室蘭在住ですが、連絡はつかずでした。最近は停電すると電話も使えなくなるらしいとの会話になりました。豪雨災害や地震など被災された方へのお見舞い、早期の復興を願わずにはおれません。

 

【Yさん】台風21号が通過しました。 ほぼ直撃でした。「きわめて強い台風」として、早くから警戒するよう警告が発せられていたのに、やはり大きな被害が出ています。 なめてかかっていたのでしょう。私も、なめていたうちの一人です。なんの備えもしていませんでした。マンションだし、建物は大丈夫だろう。 前回の台風の時、ベランダに出しっ放しになっていたスリッパが雨でずぶ濡れになっていたので、ベランダスリッパを室内に避難させた。 これが唯一の台風対策でした。 ところが・・・。台風接近とともに、風が強くなってきました。 ソヨソヨからザワザワへ、そしてビュービューと。 やがてゴーゴーとうなりをあげ始め、最後はマンション全体を揺さぶるような、ズドドドドーッという地響き暴風。これまで何度も台風は経験していますが、こんな強烈な風は経験がありませんでした。

 マンションのアルミサッシがしなうのを確認しました。 こうなってくると、鉄筋コンクリートのマンションでも不安になります。 テレビの台風情報を真剣に見ていました。

 すると、室内灯がチラチラ、テレビも一瞬オンオフ。 けれどすぐ平常に戻りました。 が、それが2回ほど繰り返された後、本格的に停電しました。「停電や・・。けどすぐ復旧するやろ」と、これまたなめてかかっていましたが・・・、復旧しない。

 近年、マンションやオフィスビルは、屋上に給水タンクなど設置しません。どこかで水を使うために、水道の蛇口を開けると-アキュムレーターの圧力が下がる それをセンサーが感知する それによりスイッチが入り給水ポンプが作動する 水道の蛇口から水が出る、となっています。 だから、停電すると、ポンプもセンサーも働かない。 水道もダメになります。

 なめていました。 電気も水もアウト。 トイレも使えず。 台風が去った後と言えど、蒸し暑く、ジットリ汗ばんでいますが、もちろん風呂もなし。 エアコンどころか扇風機もなし。 だんだん日が暮れてきます。 暗くなってきますが、灯りもなし。 懐中電灯は1個だけしかなし。 日頃から用意していなかった。 ほぼ真っ暗闇。 そのうち電気は復旧するだろうと思っていましたが、復旧せず。 不安な夜を過ごしました。

 トイレはどうしたか・・。 やむなし。「小」はそのまま、真っ暗なトイレで。 流れません。 そのうち部屋中ションベン臭くなってきました。 「大」はガマンした・・。

 ペットボトルの水1本だけで、のどの渇きをいやしました。 水の用意、灯りの用意が絶対必要ですね。

 30時間の停電後、復旧しました。 1日ちょっとの停電だけで、「生きるつらさ」、電気の有難さを思い知らされました。  同時に今回の台風や北海道の地震で被災した人たちの辛さ、身をもって感じます。

 

 追記- 停電した夜、外は真っ暗です。 わがマンションと、向かいのマンションのシルエットが夜空に浮かび上がっています。 暑いし、部屋の中はテレビもなく真っ暗なだけ。 マンション住民は外に出て、懐中電灯の光の中、大変だった今日一日の事、停電に対する不安などを、日頃挨拶すらしないようなお隣さんと、おしゃべりしています。 そんな大人が話している横で、子どもたちが、はしゃいだりふざけあったりしています。これって、なんだか大昔の夏の夜の過ごし方のように思います。

 電気という便利なエネルギーを得た代わりに、人々は近所づきあいという大切なコミュニティーを手放し、それぞれ部屋の中に引き込もり、テレビやパソコン、スマホに遊んでもらうようになったんでしょう。 コミュニティーを取り戻す、そういう点で、たまには停電もいい・・・ことはない。 いやだ。 もうたくさん。

 

【Fさん】台風21号の被災状況が良く分かりました。 大変ご苦労をされた様ですが、ご家族、家屋等への大きな 被害は無かった様で安心致しました。電気に頼る現在の生活環境、このような事態が起こると、 種々の課題があらためて浮き彫りになりますネ!

 一方、北海道地震での大規模停電を良いことに、「原発が稼働していれば今回の様な大規模停電は発生しなかった」(原発規制がそもそもリスク)等と言う学者が出てきたりしています。福島の事故はいまだに解決していないと言うのに。台風、地震でハッキリした様々な課題、これに対する正しい総括が求められていると思います。

 

 

 

 

大阪じじい報告=180902    人災は防ぐことが可能

 今年の関西の夏は、大阪北部地震に始まり、集中豪雨、連日の40近くの猛暑、夜間も30近くの熱帯夜、台風の直撃・・と、狂ったような自然界からの「攻撃」の連続でした。エンゲルスは「人間が、自然に対して、一つ勝利宣言をすると、自然は必ずそれに報復する」と言ったそうです。今年の狂ったような激しい夏は、目先の利潤を求めて自然を破壊し続ける人間に対し、自然界が「報復」し始めたように思えます。 「なめとったらあかんで。 こんなもんでは済まんぞ・・」と。 

 

  今週は「防災週間」だそうですね。 老健のリハビリ利用者を見ていて心配に思うのは、災害発生時の避難のことです。災害発生が予測されるとき、あるいは災害発生時は、指定された避難場所に避難することになっています。 公園や街角の塀などに「この地域の避難場所は〇〇小学校です」という看板が掲示されています。 しかし、リハビリ利用者を見ていると、「避難場所にどうやってたどり着けと言うのか」と思わずにはいられません。

 車椅子利用の人はもちろん、「独歩の人」ですら、送迎車の乗り降りが大変な人がほとんどです。関節が痛くて「最初の一歩」が出ない、何かにつかまっていないと動けない、門から玄関の間にある5段ほどの階段が登れない、身体が傾きだしたら自分で垂直に戻せず倒れてしまうなど、みなさん何とかやっと立っている状態。 10m歩くのが精いっぱい、です。

一方、この利用者を支える家族、その多くは利用者の妻、または夫です。 程度の違いはあるけど、同年代です。車椅子の妻が落としたえりまきを、介護する側である夫さんが、かがんで床から拾えないことがありました。 私が拾って、夫さんに渡しました。利用者(夫)の手荷物(せいぜい3kgくらい)を、介護者である奥さんに手渡したら、奥さんがよろめいて倒れそうになりました。 あわてて奥さんを支えて、私が手荷物を玄関先まで運びました。簡単に「〇〇小学校に避難しましょう」と言われても、車もない、10m歩くのが精いっぱいのジイちゃん、バアちゃんが、地震で倒壊した建物をよけ、土砂があふれる道を何kmも歩いて避難するなど、ちょっと不可能な気がします。

 天災が多発している高齢化社会では「街の中心にドデカイ立派な避難所一か所」ではなく、小さくても身近なところに、避難しやすい避難所を確保することが必要だと思います。 それは行政の重要な仕事です。 なのに、大阪は今、「ムダをなくせ!大阪市をなくせ!」「2025年 カジノ万博誘致で、経済活性化だ!」で突っ走ってます。 アホか・・・。

 わが豊中でも、小学校6校、中学校3校を統廃合して、巨大な小中一貫校2校をつくる計画が進んでいます。 今まで半径1km以内にあった学校が、遠い人は2,5kmまで遠くなるのです。 いざというときの避難場所が遠くなるのです。「大きな建物を建てると、国から補助金がでる」そうですが、災害対応の観点からすると、おかしいやないか・・。

 暦の上では、夏も終わり。 実りの秋ですが、天災は人間の暦に関係なく発生するものです。 「自然現象は抑えられないが、それによる災害は防ぐことができる」と。 その通りだと思います。

西日本各地で、異常な雨による災害が予想されている時に、官邸で酒を飲んでドンチャン騒ぎしていたアベ自民党。その後、案の定、大きな災害が発生し、国民が苦しみもがいている時、災害対策を進めようと進言する野党を無視して「バクチ実施法案」を強行的に審議スタートさせた自民、公明、維新のみなさん。 許せんですよ。

 

自分たちの命を守るためにも、行政の姿勢を変えなければ。 市民がそのための運動をおこさなければ、と思います。

 

 

 

大阪じじい報告=180823    依然として事故はなくならず

  8月も下旬。 そろそろ繁忙も収束を迎える時期ではないでしょうか。 この夏、機体の技術的理由により、かきいれ時に計画減便を余儀なくされたANA。 整備本部長は、さぞ辛い思いをされたでしょう。

 

 航空機事故が散見されます。大型旅客機の事故で、たくさんの死傷者が出たわけではないので、さほど大きな話題にはなっていませんが、「航空機が事故を起こした」という事実は、規模の問題ではありません。

 

2013~2017米会計年度(12年10月~17年9月)の5年の間で、米軍機の事故が激増しているそうです。クラス-A~クラス-Cの事故は2013年 656件であったものが、2017年度は909件と約4割増。 乗員は少なくとも、累計133人死亡していることがわかりました。これは米軍事専門誌「ミリタリータイムズ」が、米情報自由法(こんな法律があるんですね)に基づき入手した資料を分析した結果判明。 具体的内容は同誌のウェブサイトで公表しています。

 

 この事故激増の背景として、オバマ政権が行った「歳出削減」がある、と同誌は指摘しています。訓練時間の大幅減、整備士の流出(おそらく多忙によるものでしょう)が相次ぐ中、2014年から、イラク、シリアでの対IS空爆が開始されました。 また南シナ海での「航行の自由」作戦が強化されるなど、任務が急増しました。今年の3月以降も、3週間で6機が墜落、16人が亡くなっています。 事故に歯止めがかかっていません。 (しんぶん赤旗 4/14付)

 

 これは米軍の話ですし、「だから国防予算を潤沢にあてがえ」というつもりはありません。 ただあまりにも、今の日本の民間航空業界に似ているではないか、と思ったのです。コスト削減、訓練削減、職員の流出、事業拡大、超繁忙・・。 最後の「事故」というのは、今のところ航空運送事業では起こっていないけど、米軍と同じ道を歩いていると思います。民間機は軍用機に比べ、運用が慎重だから、道を踏み外して、ガケから転落する事態にはなっていませんが、一歩誤れば・・。

 

 飛行機も、航行援助施設も、航空管制もすべて、私が航空にたずさわり始めた時代に比べ、劇的に進化・発展しているのに、やはり事故が起こって人が亡くなっている。技術のめざましい発展や、そのおかげで得られた莫大な利益が、安全や労働者のために生かされていないからでしょうね。

 

 

 

大阪じじい報告=180805   酷暑の夏、休んでゆっくりしましょ!

  もう一月近く、最高気温40℃弱、最低気温28℃が続いてます。「今年の夏は暑くなるでしょう」と、春先に天気予報で言ってましたが、しかしまあ、これほど酷暑になるとは思っていませんでした。 温暖化が進めば、さらにエゲツナイ暑さになるでしょう。 仕事なんかしてられませんね。 

 

   私は、いつもこの時期、職場の人たちに聞くのです。「バカンスで、どこか、旅に出ないのですか?」と。ANA時代も、今の老健の職員にも聞いています。

  答えは大体同じです。「いや~ァ、行きませんねえ・・」。帰省するついでに、子どもを連れて一泊旅行をする、という人がときどきいるくらい。旅に出ない理由は「どこも混んでますから」が一番多い。 だけど、聞く人みんなが「どこも混んでいるから旅に出ない」なら、いったいなんで混んでいるんでしょうかね。

   「日本人には、休みを取って旅に出る、という遊び方”は向いてないんやないですか。ウチの主人なんか、盆休みでも、どっこも行かんとズ~ッと家にいてますよ。ホンマ、どっか行ったらええのに!」と、あるヘルパーさん。 そうですか・・。

   別のヘルパーさんの話。「何年か前、ツアーでバルセロナに行ったんです。子どもの頃日本で暮らしていて、日本語が話せるスペイン人が通訳としてついてくれたんですけど、その人が言ってたのは『日本人は働いて、お金をためて旅に出ます。 お金が貯まらなかったら旅に出ません。 スペイン人は、ローンを組んでもとにかく旅に出る。 ローンを返すために働く』、そこが一番違うんや、と」。

 

 法定有休休暇の増を求めて、何日にもわたるゼネストがノルウェーでおこなわれたことは、以前も報告しましたが、ノルウェーやスペインに限らず、フランス人も、ドイツ人も、ヨーロッパの人たちは、旅や休日に対する執念が違いますね。

  ANA時代は、休みそのものが、なかなかとれなかった。 変則勤務をしていたら、有休を取らないと二連休しかありません。 夜勤明けで出発すれば二泊三日も可能でしたが、なにしろ仮眠もない過酷な夜勤。 夜勤明けで旅に出ようという気にならなかったですね。

 

  暑い夏。 仕事も効率が上がらない。 こんな時は、みんなで休んで旅に出る。 旅に出ずとも、仕事を休んでゆっくりする、というのは理にかなっていると思います。実際、世界中そうしているのです。 経済的には日本よりずっと貧しい国でも、のんびりゆっくり旅を楽しみ、生活を楽しみ、人生を楽しんでいます。 「そんなことをしていると国際競争に負ける! 世界から置いて行かれる!」と、経団連や、そのパシリのアベ政権も言いますが「アホぬかせ! 一体何を競争するんじゃ! 経常利益か?、株価か? 知るか! そんなもん!」と思います。

 

 「働かせ方」改悪法制が強行成立させられた今、「長い休みを取ってバカンスに出かけよう」は、遠ざかるばかり。 労働者のたたかいを強めなければ

 

 

 

 

大阪じじい報告=180723  恐い熱中症・ダントツおばさん・大暴れの夏

  暑いですね。 暑すぎますね。 暑い中の出来事-

  〇 リハビリ利用のため、いつも送迎車でお迎えに行くA子さん。 パーキンソン病で、歩けません。 夫さんが世話をしています。車椅子に乗ったA子さんを私たちに預けた後、夫さんはいつも畑仕事に出ます。 ニコニコとやさしい笑顔のおじいさんです。3日前、いつものようにA子さんを送り出した夫さんが、畑で倒れているのが発見されました。 そして、そのままお亡くなりになりました。 熱中症だったそうです。

 

 人間の脳は作動温度の範囲が決まっています。 暑すぎても寒すぎても、正常作動=正常な判断、身体のコントロールができなくなるのです。熱中症が恐いのは、脳が高温になり過ぎて、さまざまな判断機能や調節機能が落ちてくることです。「アッ、熱中症になりかかっているなあ。 水を飲んで、涼しいところで、ちょっと休憩しようかな」という判断が働かなくなるんです。 発汗などの体温調節も出来なくなる。 「熱暴走」状態に陥ってしまう。 最後は行くところまで行ってしまうのです。「独りでいる時、熱中症になると、死に至る」を肝に銘じましょう。 熱中症にならないよう、涼しくする、水分をとる、疲れすぎない、を自分で心がけましょう。

 

 料理はおろか、トイレすら一人で行けないA子さん、これからどうやって生きていくのでしょう・・・。

 

 〇 先週、ものすごい暑さの中、阪急・豊中駅頭で「カジノを大阪につくるな!」の宣伝を、市民団体主催でおこないました。 署名&ビラ配りです。暑すぎて、駅に向かう人たちは、署名もビラも受け取ってくれない。 署名担当も、ビラ担当も、日陰に入って、通行人に向かって遠くから「カジノに反対する署名、お願いしま~す・・、あ~、クソ暑いのォ・・」とボソボソと訴えるのだから、なかなか署名もビラもはかどりません。

 

 そんななか、一人のおばさんが、ものすごくエネルギッシュに署名を集めています。いろんな宣伝行動やデモに参加しましたが、これまで見かけたことがない人でした。通行人に食い下がるように訴えています。 全身汗みどろ。 けれど、ものすごく楽しそうに、笑顔でいきいきと強い日差しの中、駅前広場を走り回っています。 「アベ首相や、松井知事、吉村知事(知事ちゃう。市長や)に、市民の声を聞けと、意思表示しましょう」みたいなことを通行人に訴えています。 当然、おばさんが集めた署名の数はダントツです。 このおばさん、籠池(かごいけ)さんでした。森友学園前理事長夫人。 日本会議メンバー。 つい先日まで、拘置所に入っておられました。

 

 本来同志”であった民間人を、自分の立場が悪くなったら、あっさり切り捨てるアベ首相や松井知事の本性を、それこそだれよりも身をもって知った籠池さんならではの「怒り爆発」ということでしょう。

 

 7月下旬というと、毎日、雷&夕立、「梅雨明け宣言」となるのですが、今年は早々と梅雨明けしたかと思ったらカンカン照り。水不足を心配していたら、今度は、たった3日間で例年の2ヶ月分の大雨が降り、洪水、崖崩れ、土石流災害・・・。 もう天候が狂っていますね。温暖化の影響は明らかでしょう。 実際、2017年の大気中の二酸化炭素濃度は、観測史上最高だったようです。今すぐ何とか手をうたないと、毎年こんな「大暴れの夏」に苦しめられるでしょう。

 なのに、日本の財界と、その先兵のアベさん政権は「(二酸化炭素を大量に排出する)石炭火力発電所を、どんどん造っていくんだ!」と言ってます。 海外にも売り込んでいます。 その理由は「低コストだから」。 アホちゃうか・・。 ある環境NGOが言ってました。 「環境問題で、世界の流れに逆らっているのは、アメリカと日本だ。 しかしアメリカは、トランプ政権はひどいが、市民や企業、地方自治体が正しい道を歩もうとしている。 そういう点で、心配なのは日本だ。 政府の進める政策を押しとどめる運動が弱すぎる」と。  もっと環境問題に取り組まなければ、と思う夏です

 

 

ひと言T=180717     若者、退職再雇用者、会長の話

 暑中お見舞いと豪雨による被災地の方、お見舞い申し上げます。

 

 久方の職場報告です。 無知のため制度のこと、どこに相談すればいいのかも知らない、NET 社会の申し子たちは、NETで調べれば相談するところはあるのにと思えどそもそも発想がない。 また友人は同年代ばかりで回りにも知恵を持った人がいない中で、法の悪用、パワハラ、BLACKが横行、いい餌食にされて病んでいくそんな話が多すぎます。 

 

当社にもわずかの夏季賞与(一時金は死語?) 専門学校卒、3年目で手取り19.5万。業界水準の話をしながら、不満を述べるだけでなく、どこに原因があるのか若い人達と話をしています。 税金、社会保険の仕組み、人のことではなく自分のことでしょと。ニュースを見たり、新聞ぐらい読め、と言ったりしています。

     信頼関係があれば素直に聞いてくれます。財務大臣が新聞を読まない世代は自民党支持だと発言したそうですが、一理、言い当てていると思います。

 

 今春、羽田ANA関連会社を退職し当社に、自宅通勤ということもあり今、天国です。 羽田では早番の時、通勤手段がないので前夜、会社に泊まり込み、夜勤は18時間ぶっ通し、多忙で寝れないときも。 退職を申し出るとお前頭がおかしいのではないか。心療内科で見てもらえと言われたとのこと。人権侵害やパワハラがANAの関連職場で公然と行われている現実、 安全、安心、あったか。ANAのスローガンのもとで働いているのです。下請けの仕事をしているとANAの傘にあちこち穴が開いている姿がよく見えます。

     何か起きると責任者は現場との意思疎通がうまくいっていなかった旨の常套句を思い出します。そんな会見を見ることのないことを望みたいですね。

 

当社の会長に海上自衛隊の元海将の人が就任され、朝礼で話をしたり、先日飲み会でまとまった話をする機会がありました。

     憲法の話が出て、自衛隊の中には9条を変えるべきという人もいるが、いま9条を変える必要性はない、変えなくても存在できる。そんなことにエネルギーを使うのではなく、少子化問題、格差、社会保障、緊急にやることが先送りになっている。国会の先生には困ったもんだ。国が亡びるのは戦争ではない、少子化がこのまま進めば間違いなく滅の道だと。

 

かなりの部分で納得、一致でした。社会をきっちり見ている人は立場は別にしては 真実を見ていますね。私たちも立場の違いを超え、他分野の人とのつながりを広げ、話し込む力をリスペクしながら身につける必要を感じたところです。健康に留意され、今夏乗り越えてください。      静岡  tomy

 

 

 

 

ひと言T=180715        B787 ENG 負のスパイラル

 

B787 RR社製TRENTエンジンは、毎日のように夜間BSILimit Outの不具合月見つかり、ENGが取り卸されています。
 連日早遅対応で良品ENGを作っても作ってもAOG機はなくなるどころか増えて来ています。原因は 、1つは中圧コンプレッサーBladeでは超音波探傷検査でCrackが見つ
かり、共振による破断という製造時の欠陥による不具合があります。
 また、高圧タービンBladeでは、これも製造時の欠陥に加え、予備ENGが無いために、Limit-outCrackRR社問い合わせでLimit Extendさせて何台も飛ばした結果、これらのCrackが進展してダメになり、ここにきて集中取り卸しにつながっているようです。

 710日時点でのAOG機の状況ですが、両ENGが付いていない機体が14機、片側だけ付いていない機体が1機、の計15機が飛べないでいます。これでは計画欠航せざるを得ないでしょう。
 やばいですね、A社。お盆までに全機AOG復帰を目指すみたいですが、今日も1ENG交換になりそうで、深刻なParts供給不足と合わせ生産が追い付かない異様な状況が続いています。

 

大阪じじい報告=180712     完全な機体を提供してるの?

 ずいぶん昔の話ですが、B7のPW4000ENGが連続して、不具合を起こした時期がありました。HP 2ND STAGE  TURBINE BLADE SULFIDATIONとかいう不具合だったと記憶しています。

  TURBINE BLADEの製造工程で、熱処理後、酸洗いをするのだけど、酸(硫酸?)を完全に除去していなかったため、ENGに組み込まれ、高温、高圧、高応力にさらされ、やがてTURBINE BLADEがやせ細っていき、ついに破断してしまうというものだったように覚えています。

 

 ENGの性能は日進月歩。TURBINE BLADEの材質も、形状も、昔に比べ、おそらく格段に進歩しているはずです。しかしやっぱり、昔と同じような不具合が発生しています。ENGだけではない。機体そのものも、進歩しているようで、やっぱり不具合がでます。B8なんか、いろいろ問題があって、デリバリーが大幅に遅れ、やっと導入されたかと思ったら、バッテリーから火を噴くわ、ブレーキがかかったままになり、ランウェイ上で動けなくなるわで、とにかく大騒ぎでしたね。

 

 こういうのを見ていて思うのは、最近の飛行機(飛行機に限らずですが)はマジメにつくっていない”のではないか、ということです。いや、なにも作業者がふざけているというのではなく、しっかりしたスキルを持った人が、やるべきことを、手を抜かずに、きちんと作り上げる手間ひまが確保されていないのではないか、と思うのです。

 

 これもかなり昔に、何かで読んだのですが、こんなことが書いてありました。「昔は新型機を作る時は、メーカーが徹底的にテストして、完全な機体をユーザーに提供していた。ところが最近は、出来上がったら、十分テストせず、まずユーザーに使ってもらい、不具合が出たら、そこを改修するというようにしている」。B8をみていると、それもうなずけます。

 

  一連のB8 ENG不具合は、世界中に広がる新自由主義の圧力の下、「競争だ!」「コスト削減だ!」という号令で、航空機にとって最も大切な、安全性・信頼性が削られている結果ではないでしょうかね。

 

完全なB787欠航便について思う=180709TS

皆さん、こんにちわ。

    OBなので情報には限りがあり、正確さもかける点はあると思いますが、ANAの欠航便報道について思うところを述べてみました。メンテによる機材繰りで次便の欠航というのはありますが、AOG機があっても何とかダイヤを維持してきた状況と異なり、AOG機による計画欠航という事態に陥ったことに、これはただならぬ事態だと思っています。安全運航を行う上でどういう状況が出てくるのか、何が求められているのか・・・

 

 7月4日の発表に続き、欠航便案内が出されています。7/13~7/22の10日間で計176便を機材繰りのために欠航させていただくというものです。6月中旬に出された追加耐空性改善通報により点検対象のB787 ENG台数が66台から136台に増え、それに伴い、部品交換が必要なENG台数が増加し、その結果、運航に必要な機材数に不足をきたし、やむなく国内線の一部を欠航すると説明し、広報しています。 整備センターでは、B787エンジン点検に伴う国内線の計画欠航にあたってと題し、要旨、次の様に述べています。

 

  「点検対象のエンジンが増加した中で職場の頑張りで何とか持ちこたえてきた。ところが先週末(*6/30, 7/1か)の点検で中圧コンプレッサーBLADECRACKが3台のエンジンで発見された。そして、6月30日には中圧タービンBLADEの飛散により、IFSDが再発してしまった。そして、その再発防止のための追加のエンジン交換も含めて5台のエンジンが取り降ろされた。これがだめ押しとなりました。」  *:筆者追記

 

  TCDの内容はB787 TRENT 1000 ENGPACKAGE C,B)IPコンプレッサー1,2段BLADEの健全性点検です。ENGBLADEですから、不具合が見つかればエンジン交換しなければならず、予備エンジンがなければ即、AOGになるものです。これまでAOGの解消が思うように進まず、ここにきての不具合エンジンの増加により、AOG機が更に増えて機材繰りがつかず、欠航便が生じたという状況は公共交通機関としてお客様に迷惑をかけますが、安全運航が第一ですから、やむを得なかったと思います。不具合が内在するエンジンを点検しながら健全性を確認し運航していくわけですから、ギリギリの運航体制は許せられないし、当然の欠航判断であると思います。「点検台数が増え、部品交換が必要なエンジンが増加した為、欠航便が生じる」よりも起きている現象の裏にはもっともっと深刻な問題を抱えているのではという認識を現場では持っていると思います。

 

  TRENT1000が抱えている不具合は即、エンジンの空中停止、もしくは通常のエンジンオペレーションができないような事態に直結する不具合ですから事態は深刻だと思います。6/30IFSDは今回、問題になっているIPコンプレッサーBLADEの不具合ではなく、IPタービンBLADEの不具合であり、2016年に連続して発生したIFSDを機に二度と再発させまいと、エンジンの使用時間を短くして、また都度のエンジン点検を強化してきたものです。当時、2016年末もしくは年明けには改良型BLADEを供給できるとロールスロイスは当初、述べていましたが結局、1年も供給が遅れました。今度のIPコンプレッサーBLADEもロールスロイスは、来年の早い段階で改修型BLADEを供給するという方針を打ち出していますがどうなるか、厳しい目で見ていく必要があるのではないでしょうか。

 

  それにしても、前回、少し触れましたが、現場がどうなっているのかいつも以上に把握が必要ですが、労働組合はどう対処しているのか、本来の役割が求められるところです。

 

  話しは変わりますが、中国、四国地方を中心とした豪雨、土砂災害には心を痛めます。空港関係でも、広島空港でアクセス道路が遮断され、陸の孤島となっていたようですが、その後どうでしょうか。岡山空港駐在でも自宅が床上浸水した等の情報も聞いています。先の大阪北部地震でも情報がいくつか伝えられていました。皆さんの情報、お待ちしています。

 

 

 

ひと言HY=180705      アンカースリープ=ご意見続きます

阪のYです。

5日付朝日新聞『天性人語』に「サッカー中継での夜更かし族への処方箋はないものか」を読まれた方も多いかと思います。
『胎内時計の狂いを小さくするカギはアンカースリープ(船が錨を沈めるように休む)だと言う。具体的には午前0時から4時の間に最低2時間の仮眠をはさむのが大切だという』とあります。
伊丹運航整備時代、夜勤の前半は定例作業と不具合修復。仮眠を挟んでの後半は始発便の出発準備でした。
前半の作業に区切りがつかず仮眠になっても、頭の中は後半作業の段取りを考えて頭は休められなかったものです。それでも当時は時間になれば身体を横にする事は出来ました。職場新聞チェックメイトの記事、コビトさんの活躍で仮眠が終わって仕事に戻ると作業が進んでいたりもしました。
48年入社当時はN50運動、その後の1/6D1/5D取得で勤務改善が懐かしく思います。
長文になりました。
延長で働いている同世代の方々には勿論、LTCの若い世代が、年齢を重ても元気に暮らせるよう勤務の改善が必要ですね。

 

続き 大阪のYさんへ
N501/5Dとか言葉が出て来ました、懐かしい気持ちで
拝読させていただきました、伊丹運航整備時代の夜勤で仮眠を挟んでの整備作業目に浮かんできます、チェックメイトは職場の声でした、コビトさんとは何でしょうか?
勤務改善、勤務時間短縮を目指す運動はまさに人間性回復の闘いですね、(W)

 

 続き

  人のこびと達は、昼は鉱山で採石作業をしながら、夜は白雪姫の為にせっせと靴を造るというお話があったかと思います。夜勤の仮眠前までに作業のメドがたっていないと、管理職(と、班長さんとか)が仕事を進めると言う事が有りました。人が少ない、作業量が多い、管理職も精一杯やってもギリギリと言う事の主張だったと思います。職場でも「今夜、小人さん来るかなぁ」なんて言ってたもんです。忙しくても、楽しい職場でした。

 

続き

  みなさま、おはようございます。  Wさん、Yさんのメールに、思わず反応したTFです。

   夜勤には、ペナルティーとしての時間短縮と仮眠の制度が必要、それは、生体リズムに反する深夜の労働に対する当然の保護措置です。

   「3--OFF-OFF3時間の時短と3時間の仮眠そして連休制、この要求獲得を目指して、一斉仮眠取得闘争「ライン整備職場のストライキ」で、一斉仮眠制度を確立しました。1/D1/Dと連休を増やす時、会社は必ずどこかのシフトの時間延長を提案してきました、これを許さず、結果ライン整備部門は常日勤部門に比べ200時間位の時間短縮を実現させていました!この成果はどこにいったのでしょうか?

   みんな寝ているはずの仮眠時間に「こびとさん」と称される仕事人、これとは異なる悪者が、この成果を手土産に、出世の階段を登り詰めたのでしょうか?許せません。

  整備の勤務改善の取組は、私の青春でもありました。我が青春を返せ、勤務改善を再び、これが私の老後となるのでしょうか?(TF)

 

 

ひと言TS=180704   高プロ、なんで強行?

  ●「働き方改革」一括法案の採決が強行されました。憤りの気持ちを思うがままに書いてみました。

   「高プロ」は生産性向上による経済成長の議論がこの法案の出発点になっていると感じます。働く者の思いは、健康で文化的な生活を願い、現状の労働実態の改善が図られる法案を!という事だと思います。だから、過労死促進の法案だと批判しても政府は理解しようとはしません。高プロ制度が過労死防止大綱の趣旨に反し、過労死を誘引させる働かせ方であると批判しても、まともに受け止めてくれません。制度は過労死を生まないように考えていると、何を持ってそう言えるの? と聞くと、年104日以上の休日、かつ4週で4日以上の休日の取得が条件だし、本人の同意も要ると、平然と答えます。

  ちょっと待ってよ! 労働時間の規制を取っ払って、しかも休日の取得がこの程度の水準や縛りでは、とんでもない労働だって考えられてしまいます。また、本人が希望しなければやらなくてもよいとの旨の説明もされているようですが、希望しなければ、、、なんて無いと思うのですがどうなんでしょう。ましてや、本人の同意が要ることの担保がどう保障されているのか等々、この制度のどこが過労死防止大綱の趣旨に反していないと言えるのでしょう。

   「柔軟な働き方」を求める声をすべて否定するものではありませんが、高プロを導入しないと実現できないとする考えには与する事はできません。労働現場の闘いはこれからです。

 

 ● 労働現場と言えば、ANAの職場はどうでしょうか。心配しています。

  先日、B767が巡航中に、「CABIN ALT」 WARNING MESSAGE が出て、マニュアルで酸素マスクをドロップさせ、緊急降下し着陸する事象が発生しました。警報は客室高度10,000Ft(約3,050m)で表示されます。通常、客室高度は8,000Ft以上にはならないようにコントロールされています。警報が出た時は客室高度計も10,000Ftを指示していたそうです。酸素マスクが落下している映像がTV等で映されていましたが、やっぱり嫌ですね。でも元整備職なのか、マスクがきちんと落下しているか気になってしまいます。サイドの2列のSEATと比べ、センターの3列のSEATMASK DOORが一部、開いていないように見えたのですが目の錯覚ならいいのですが。

  そうこうしているうちに今度はB787がエンジン不具合で1発を空中停止させ、緊急着陸する事象が発生しました。この他にENGの整備点検中に不具合が連続して見つかり、AOG機が増えたことによる機材繰りの為、欠航便が発生するという事態にもなっている様です。こんな時、一番心配なのは無理した運航体制です。整備の現場でも相当、運航ダイヤ維持のためのプレッシャーがかかるはずです。こんな時こそ、安全最優先の基本を徹底して貫くことが求められます。

 

 

 

大阪じじい報告=180704    歌に関するウンチクです

    どんなに悪法でも、憲法違反の法律でも、ひとたび国会に法案が提出されたら最後、多数決で可決・成立。「一応審議はしますよ。 ただし、2日か3日後、多数決で成立させますからね。 もうスケジュール決まってますから。 その時はよろしく」ですか。秘密保護法、戦争法、共謀罪、バクチ合法化法、労働法制改悪・・・。 どれもこれも強行採決、可決、成立ですよ。 なんだか、たたかってもムダみたいな気がしてきます。ということで、もう社会について、ああだこうだと思い悩まず、楽しく歌おうじゃありませんか。  

   

   老健のお年寄りのみなさんも、毎日カラオケタイムがあり、また時にはボランティアの人たちが来て、昔の唱歌を歌ったりして楽しんでいます。 歌を歌うという行為は、脳の働きを活性化させ、息を大きく吸うことにより呼吸器系統を鍛え、声を出すことにより全身の筋肉を使うそうで、認知症予防や大きなリハビリ効果を持っています。   最近知った「歌に対するウンチク」です。

     ① ♪し~ずか~な~し~ずかな、さ~とのあ~き~♪ ボランティアの人たちも、よく歌う「里の秋」という歌。元々この歌は、1941年(昭和16年)太平洋戦争開戦直後に、千葉の小学校の教師をしていた斎藤さんという方が「星月夜」という題名でつくりました。 1番、2番は今と同じですが、3番は大違いです。  ♪きれいなきれいな 椰子の島/ しっかり守って くださいと/ ああ父さんの ご武運を/ 今夜も ひとりで 祈ります♪ 南方でたたかう父の武運長久を祈る勇ましい歌でした。しかし4年後、敗戦。 兵士が国外から次々戻ってきます。 NHKから「復員兵を迎える歌を作ってほしい」と依頼された斎藤さん。 作曲家の海沼氏と相談。 「軍国思想を払しょくした歌詞にしよう」と決めて、3番だけ歌詞を変え、ついでに題名も「里の秋」に変えた、現在知られている歌を作りました。   「里の秋」の3番の歌詞 ―♪さよなら、さよなら、椰子の島/ お船に揺られて、帰られる/ ああ、父さんよ、御無事でと/ 今夜も、かあさんと、いのります♪です。NHKラジオで放送されるやいなや、全国の出征した父を待つ家族の間で大きな話題になったそうです。 ただ、もう父さんは帰ってこない家もたくさんあったわけで、この歌を聞いて、苦しむ家族も多かったことでしょう。「昨今のキナ臭さ。 二度と武運長久を願うような世の中にしないよう、鋭い目を持ち続けましょう」(‟年金者とよなか”より)。

 

   ② ♪あなたを待てば、雨が降る/ 濡れて来ぬかと気にかかる・・♪ ご存じ「有楽町で逢いましょう」。 カラオケで時々歌われます。  「かなわぬ恋、裏切りへの怨嗟など、歌謡曲が持つ、ある種最強の磁力は、この歌には皆無。 やさしく甘い、都会の恋のスケッチである」「越後の田舎で覚えた歌。 有楽町が一体どんな街かも知らない地方人の胸を、『恋の都・東京』の『雨もいとしや、歌ってる、甘いブルース』でいっぱいに満たした」(ジャズボーカリスト・丸山茂雄)。  この歌、そごう有楽町店のキャンペーン・ソングだそうです。1957年5月、そごうデパート有楽町店が開店。 開店当日、30万人が押し寄せたといいます。 戦後の復興と豊かさ、そして何より平和の象徴としてのデパートの開店でした。

 

   ③♪こんにちは 赤ちゃん、あなたの笑顔/ こんにちは 赤ちゃん、あなたの泣き声/ その小さな手 つぶらな瞳/ はじめまして 私がママよ♪  1963年、梓みちよさんが歌って大ヒットしました。 永六輔・作詞、 中村八大・作曲。老健で、所蔵する「なつかしの昭和歌謡(だったかな?)」というDVDを放映すると、ほんとうに食い入るように見つめるお年寄りたち。 今80歳代の利用者の人たちは、まさにこの時期が、初めて子どもが生まれた時、子どもに接した時でしょう。 若くて幸せだった当時を思い出すのでしょう。子どもが生まれる、その子がかわいい。 「その幸せが 母の望みよ」は、人間として自然で当然の感情でしょう。  しかし、この歌が世に出る18年前には♪せがれ 来たぞや 会いに来た/ 空を突くよな大鳥居/ こんな立派なお社に/ 神とまつられ もったいなさよ/ 母は泣きます うれしさに♪(九段の母)― 息子が戦死して、靖国神社に‟神”とまつられることが、親としての喜びの時代だったのです。 これ以外選択の余地はなかったのです。 きわめて残酷な時代が、ほんの少し前まで続いていたのです。  

 

   こうしてみると、歌は時代をくっきり表しています。 嫌なことを忘れて、楽しく歌って過ごそうと思いましたが、ならば、楽しい世の中をつくらないといけない、ということですね。

 

< 前記の投書に賛同の投書がありました>  

     いつも元気が出るメールをありがとう。私はホテルのパート,6月で五年目に入りました。まだまだ頑張るつもりです。またのメールが楽しみです。以上、松山のYMでした。

 

 

 

大阪じじい報告=180622   震度6、もうたくさん

 梅雨入り後にしては、さわやかな天気の日が続いていましたが、この日は久しぶりに、鬱陶しく雲がたれこめていました。箕面市民病院の地下駐車場から、デイサービス玄関口まで送迎車のハイエースを回送します。地下駐車場を出て、市民病院のロータリーに進み、市民病院や付近の福祉施設に出勤する職員の流れが途切れるのを、横断歩道の前で停まって待っていたら・・。

  「ザ~ッ!! ズドドドドッ!!」という地響きと同時に、駐輪場の屋根が、ベラン、ベランと激しくしない、街路樹がワッサ、ワッサと揺れます。 街灯もグラン、グランと揺れ、私は一瞬、「竜巻か突風か!?」と思いました。 と、今度は自分の乗っているハイエー スが、止まっているのに、オフロード走行しているような揺れ。 ポケットのケータイが激しく警報を鳴らし始めました。 で、地震だとわかりました。

  別の運転手の人は、地下駐車場でハイエースのハンドルを切った途端、車が激しく揺れたので「ついにこのボロ車の車軸が折れたな」と思ったそうです。 その後、地下駐車場の天井灯が全て消えたので、地震だとわかったそうです。人間って、何が起こっているか、意外とわからないのでしょうね。 

 

  箕面市は、今回動いた「高槻-有馬断層」の真上にあり、かなり大きく揺れました。  震度6が、どんなものかわかりました。 わかったけど、もう経験したくないですね。 この日は、施設の停 電、断水、交通機関の乱れなどで、デイサービスは臨時休業になりました。出勤してきた者で、手分けしてデイサービス利用者宅に安否確認と「今日はお休みです」の電話をかけます。が、つながらない。 特にケータイはだめ。 「ただ今、回線が大変混雑しております・・・」の録音ボイスが繰り返されます。事務所の固定電話は比較的つながります。 いざというとき、ケータイはあまりあてにならない、かも。連絡が最後までつかなかったのが、独居の耳の遠いおばあさん。 電話のコール音はしているのに、出てくれない。 こういう人に対する、いざというときのフォロー方法を考えておかないといけませんね。  1時間 だけ出勤して、帰宅しました。

  途中、スーパーに買い物をしようと寄りましたが「地震による商品整理のため、11時(2時間遅れ)に開店いたします」の張り紙。 商品棚の荷崩れが発生したようです。帰宅途中の街角では、いたるところで「恐かった」談義が交わされています。一日中、ガスや電気の緊急車両がサイレンを鳴らして走り回り、ヘリコプターが、これも一日中上空をブオンブオン飛び回っていました。 非常に騒がしい一日でした。

  ここで思ったのですが、ヘリコプターが絶えず上空を飛び回る状況というのは、本当に鬱陶しいものですね。それほどうるさいわけではないのですが、絶えず空から「ブオ~ン」と音が聞こ えているのは、疲れてきた夕方ごろになると、イラつきます。民間の報道用ヘリですらこれですからね。 

  軍用のデッカイやつが、朝も昼も夜も飛び回る沖縄の苦痛はいかばかりか・・。

 

  ブロック塀が倒れて、小学生が下敷きになり、亡くなりました。 別のところで80歳のおじいさんも、やはりブロック塀の下敷きになって亡くなっています。 ちょっと痛ましすぎる。「今、大阪は『2024年にカジノを、2025年に万博を』などとノーテンキなことを言ってるが、南海トラフ地震がほぼ確実に起こるというとき、こんなものにカネを使うのではなく、こんな痛ましい事故が二度と起きないように、総点検して手を打つべきだ」と、民進党大阪の元議員。 ホントにそう思います。

  スーパーの開店を待って行ってみると、長蛇の列。 みなさん、水のペットボトルやカップ麺を大量に買い込んでいます。私もそうですが、なにかあって大あわてして動き出す。 遅いわい。日頃の備えは大切ですね。

  伊丹空港へのアクセスの足、大阪モノレールは、空港-蛍池-万博公園の間だけ、間引き運転中。 万博公園から先は、今日も運休中です。 線路に異常が認められたからのようです。来阪時は、お気を付けください。

 

 

 

ひと言S=180615   労働に対する権利を

    文章の内容はまとまっていませんが、率直に感じていることを発信しようと思い、メールしました。理解不足については是非、アドバイスを下さい。

   生きるためにそして、健康で文化的な生活を送るために人間は働いていると思う。週40時間と言わず、勤務時間の短縮を図り、会社生活が人生の大半になっている。現実から少しでも本来の人間味のある人生を希望してもバチは当たらないと思う。また、多様な働き方はあってもいいと思う。色んな仕事、労働があるのだから。

   でもこれがなんで「高プロ制度」の内容を良しとするのか疑問でならない。やっぱり、僕は労働者なのか。「経営者」のたくらみは分かっても、「経営者」を理解できないという事か。高プロ制度で働く人は、特定の専門職ではあっても、まぎれもない労働者です。労働に対する権利が守られていてこそ多様な働き方も出来ると思います。

 

   先日の日曜日に国会前で集会がありました。雨の中でしたが27,000名の方が集まりました。その中で、2013年に過労死で亡くなられたNHK記者の佐渡未和さんの母親がスピーチで訴えていました。NHKは過労死について誰も責任を取る事なく、事実を4年間ふせてきた。NHKは公表するにあたり、私たちと話し合う中で、「過労死の労災認定はされたが、自分たちは法律違反はしていない」という考えでした、、、と。また、名指しこそはしていませんでしたが、労働組合は御用組合じゃダメなんです、とも発言されていました。その立場に否応なしに立たされた方の、真実を知った時の言葉として、心に強く残りました。職場の底辺の声、訴えを捉えられないようではどんな組織でも駄目だという事です。

 

        もうすぐ猪又労災裁判を勝利させる会の総会です。(26日、1800~)

 

前記の投書に賛同の投書がありました>

  私も同感です。

        12日参院厚生労働委員会で参考人として発言の「過労死家族の会」大西笑子さんの悲痛な声を忘れられません。(ネット生放送で見ました。)

 

前記の投書に賛同の投書がありました>

     同感です、健康で文化的な生活は憲法に保障された権利です、過労死を発生させる職場は人間が働くところではありません、

 

  私が入社したころは週40時間でした、それから諸先輩の活動で週38時間、週37時間と労働時間が短縮されてきました、50年には週36時間制の約束もA社はしたのです、しかしその約束は果たしませんでした、労働時間の短縮は人間らしさや生きがいを追求していくことではないでしょうか、

   労働時間の短縮は必ずしも生産性の低下にはつながらないと思います、今日の高度に発達したコンピューターや機械化を人員削減の道具にしないならば時間短縮は可能ではないでしょうか、

   審議中の「高プロ」制度は、残業手当を支払う必要をなくすものです、「高プロ」の定義は1070万円/年以上ですか、はぁ~バカヤローですね、20年前のA社の中堅以上は誰でもそのくらいあったでしょう、その額に交通費がはいるとか入らないとかセコクて国会議事堂が泣きまっせ、その上カジノが日本の成長戦略の一つだそうで品位も良識もありませんね(FW)。

 

 

大阪じじい報告=180608  モノマネ極まる維新

   ここ大阪・豊中市には、鉄道路線が3線走っています。西部に阪急宝塚線、東部に北大阪急行、北部に大阪モノレールです。ちなみに、北大阪急行というのは、阪急資本が筆頭だそうですから、実質的には、大阪の豊中市は「阪急あっての私たち」状態です。だからというわけではありませんが、ちょっと阪急電鉄をヨイショします。

 

 大昔、鉄道車両の客車は、ほとんどが茶色、チョコレート色でした。分厚い天井、小さな窓、重厚な台車、茶色の車体。見るからに重々しい雰囲気でした。それが、やがていろんな色に塗り分けられるようになりました。特に私鉄は、自らのアイデンティティー、個性を表現するためにも、なかなかオシャレな電車が誕生し始めます。 この個性表現を支える土台には、カラフルなペンキを作る技術、それを 塗り分ける技術が発達したということでしょう。 

  そんな中、阪急は創業以来の茶色(栗色)の車体を守り続けています。かつてはどこに行ってもそう

だった茶色が、今では珍しくなって、あえて「阪急マルーン」などと呼ばれています。色は昔のままですが、車体そのものはどんどん新しくなっています。古風な茶色に塗り分けられた、VVVFインバーター制御のスマートな最新鋭車両は、ハデハデ・ペンキ電車やテカテカ・ステンレス電車より、よほどクールでカッコイイ。この茶色電車が、JRを除けば、日本最大の大阪・梅田駅に9本勢ぞろいしたら、なかなか壮観です。

  車体の色については、阪急の内部でも、いろいろと声が出ていたのではないでしょうか。「よそは赤やオレンジ、青に緑に塗り替えてまっせ。ウチも、はよド派手な色に塗り替えやんとアカンのんちゃいまっか」「まあ、それもそうやが、今残っとる茶色のペンキが無うなってからでええんやおまへんか」などと話されたかどうか知りませんが。

  しかし結果として「ウチはこの色のままでいきまひょ」と独自路線を貫いて、今それが阪急のイメージカラーとして定着しています。

 

 しかしそれは正解です。武庫川の鉄橋を渡り、ヨーロッパ風の宝塚大劇場の横を通り、宝塚駅に入る電車で、茶色以上に似合う色はないでしょう。

  守るべき は守る。周りが色を塗り替えるから、ウチもあわてて塗り替えるなんて、まるでポリシーがない。イメージカラーが定着しない。初期投資も増える。全く浅はかです。

 

  大阪は維新府政になって、もう十年近く。大阪は寂れるばかり。人口減少、企業の本社流出が止まらない。彼らが言うのは「大阪市を廃止して、大阪『都』に」「大阪を経済『首都』に」と、なんだか東京のマネをしたくて仕方がないようです。東京がうまくいっているから、大阪も東京のマネしたらええんとちゃいますやろか、なんて、分析力なし、自主性なし、ドアホの発想ですね。

この維新は、市民の反対を押し切って、大阪市営地下鉄を民営化してしまいました。 東京の営団地下鉄民営化のマネをしたんですねえ。どこまでマネをしたら気がすむのか。民営化された大阪の地下鉄の名前は「大阪メトロ」です。 ね、モノマネも極まれり。

 

 

 

大阪じじい報告=180527  日本国憲法は「確定」

 老健のデイケア利用者送迎車の運転手として、またオジイサンが応募してこられました。この人、「どんな仕事をするのか、一度見てみたい」というので、送迎車に便乗すことになりました。グルリと利用者お迎えに一回り、結果は「こら、自信ないですわ・・」。 応募辞退されました。 トホホ。 ということで、まだ欠員状態です。 

  欠員があると、出勤日数が増え、自分の時間が減るのが嫌なのですが、それより困るのは、翌月の勤務がなかなか「確定」しないことです。毎月9日までに各自、翌月の休日希望日を記入します。「火、木のみ出勤」、「月と木は休む。残りは出勤できるが、週3日しか出ない」、「Kさんと共同で駐車場を借りているので、Kさんとは勤務が重ならないようにしてほしい」「土曜は親の介護だからダメ」など、みなさん出勤条件を持っています。 これをフロア・リーダーは、きっと「ホントにもう、ジイサン連中、好き勝手言いやがって・・」などと、ぼやきながら翌月の勤務を作成するのでしょう。 希望した日は、だいたい休めるのですが、どうしても勤務の調整がつかない時などは「あの~、〇〇日、出勤していただけませんか・・」などとリーダーが個人的に頼みにきます。 ANAみたいに、問答無用で有休希望をカットしたりしないところは、まともですが、勤務が「確定」しないというのは、どうも落ち着きません。

 

  ところで、つい最近知ったのですが、日本国憲法の内容は「確定」されたものなのですね。憲法=「制定」だと思っていました。

  憲法前文は「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」となっています。 知らんかった・・・。

  「確定」と「制定」はどう違うのか。

  どちらも決めてしまうことに変わりはないのですが、「確定」は自分たちで決めること、あるいは議論の末、様々な意見なども踏まえたうえで決定することでしょう。 老健の勤務も、そういう手順で決められます。 だから勤務は「確定」だし、「確定」後は比較的、文句は少ない。一方、「制定」は、議会や、天皇など、権威ある機関(人物)により、しかるべき手順を踏んで決められたものであるようです。つまり「確定」は自分たちで決めたもの、「制定」はお上がお決めになったものです。

 

 日本国憲法は、われわれ国民が決めて、為政者や世界の人たちに、平和で民主的な国を創るぞ、と宣言したもの。 だから「この憲法を確定」したのです。 当然ですが、大日本国憲法(明治憲法)前文は「大憲ヲ制定シ」となっています。畏れ多くも、天皇陛下が、お決めになったんです。自民党改憲草案(前文)は「良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここにこの憲法を制定する」です。 

  こういうちょっとした言葉の端々に、チラリとこの自民党というヤツラの「おれたちはエライんだ。 なんじ臣民、頭が高い。 ヒカエイ!」という上から目線な性格がのぞきますネ。

 

 とにかく、早く欠員補充されて、勤務「確定」が早まることを願っている今日この頃です。

 

 

 

大阪じじい報告=180518  作為的なウソ

しんぶんの記事を読んで、昔のことを思い出してしまいました。

 ずいぶん昔ですが、機体メンテナンスセンターで、B747貨物機の「SECTION 41 MOD」という大掛かりな改修を行ったことがあります。NCAのジャンボ貨物機のSECTION 41(コックピットや電気室、前脚の格納室など、飛行機の「顔」の部分)の外板を交換するというものです。

 ジャンボ機の特徴は、カメが甲羅から首を出したような、もっこりした、あの「顔」でしょう。 元々、軍用貨物機として設計されたから、頭からシッポまでの長尺ものを搭載できるよう、あんな顔になったそうです。 

 ところが、あの顔は、どうしても応力集中が起こるのです。軍用機のように、使い捨て的な飛行機ならいいのですが、民間機は長く使用します。快適性を追求するため、機内の与圧も高くします。そうすると、歳とともに、あの顔のあちこちにひび割れが生じるのです。そこで、あの顔を形成している外板(スキン)を、機械的強度は高いがもろい亜鉛系アルミ合金を、粘っこい銅系アルミ合金に交換するのです。

 外板の交換です。コックピット全部外す、前脚外す、MEC(電気室)全部外す。計器類を外すだけじゃありません。計器やコンピューター、コントローラー、トランシーバーが収まっているシャーシも、GBも、BTBも、SSBも、EXT PWR RECEPも、そこについている何万本もの電線も、クーリングダクトも、エアコンダクトも、ハイドロ・チューブも、コントロール・コラムも、ラダートリム・メカニズムも、エルロン&エレベーター・ケーブルも、センサーも、断熱用のインシュレーションも、とにかく完全に外します。 製造途中のがらんどうの状態にするのです。

 一気に外板を外すと、顔の輪郭が狂ってしまうので、少しずつ順番に外板を交換していきます。当然顔の部分に機体の重量がかからないよう、胴体下に「ウマ」と呼ばれる、ドデカイ脚立みたいな支えがかまされています。

いろんなものを外すのは、まだいいのですが、これを元通りに復旧するのが大変でした。 あの顔のいたるところに、血管や神経みたいに這っている膨大な電線を元に戻さなければならない。電線と、クーリング・ダクト、エアコン・ダクト、ハイドロ・チューブ、ケーブル、パネルなど復旧の順序を間違えると、またやり直さなければならないなど、本当に大変な作業でした。2ヵ月半かかりました。でもとても面白かったし、とても勉強になりました。膨大な残業もしましたね。

 復旧が完了し、いよいよ機体に電源を供給します。

 コックピット、電気室、ホイールウェル、テイルコンパートメントなど、要所要所に無線機を持った監視員を配置します。 「バッテリースイッチ、オン!」。 各監視員から「異常なし!」の応答。 「では、全電源オン!」。プチン! プチン!  「ゲッ!! なんだ~!?」・・。コックピットにあるブレーカーが二つとんだのです。誤配線、あるいはどこかで電線がショートしているかも・・。「・・・こ・・これは・・エライことになった・・」。

 結局、コックピットを復旧するさい、計器の接続を間違えていたことが判明。 正しく接続し直して、不具合は解消されました。 もう一度、床をめくったり、壁を外したりしないで済んでホッ。 

 後日、この計器接続作業をしたY先輩に「もう・・頼みますよ・・。 えらい騒ぎになって、工期延長なんか考えたんですから・・」と苦情をいうと、Y先輩いわく「あのなあ、100個コネクターを接続して、たった2個しか間違わなかったんだ。 98点だ。 上出来だ!」。 ウ~ム、しかしこれだけ自分のミスを正当化できるなんて、うらやましい・・。


 今、国会で審議されている「働かせ方 改悪」法案のデータが、2割方、ねつ造や虚偽だったというじゃありませんか。この法案の初めに、裁量労働制のデータが、実はおかしなものだったので、アベ首相が謝罪し、その後、法案から裁量労働制改悪部分だけ引っ込めたのもつい最近です。この間、森友疑惑で「廃棄した」と言っていた文書が出てきたり、加計疑惑では「会った覚えはない」という相手の人が、「いや、会いましたよ。 ほれ、この通り」と名刺を持っていたり、アベ政権、開き直りも極まれり、というなかで、今回労働法制のデータねつ造・虚偽発覚です。


 Y先輩は、わざとミスったのではない。 そのうえでの言い訳でした。 ミスも大事に至らなかった。けれど、政府が今国会に提出している文書は、最初からウソをつくつもりで作成した。 ウソがばれても、首相も、厚生労働大臣も「あの発言は撤回する。 しかし撤回するのは精査が必要だと判断したからで、法案自体は問題ない」「データは精査が必要だが、調査方法は間違っていなかった」など、ウソをついたことに対する謝罪、反省などまったくなし。まして、この「働かせ方 改悪」法案がもし通ったら、労基法の保護を受けられない労働者が大量に発生し、残業は月100時間近くまで許容され、死人が出る恐れもあります。 国家的殺人法案です。財界からたくさんカネをもらって、その意向に沿うような政治をゴリ押しする。 ウソもつき通す。 もう、ホンマにど~しようもないヤツラですよ。

Y先輩の言い訳など、かわいいもんです。

 

 

 

 

大阪じじい報告=180507   戦争放棄 & それへの返信

人手不足につき、ゴールデンウィークも、せっせと働いています。 

  「休日」となれば、いつもは大渋滞する箕面の街も、比較的ガラ~ンとしていて走りやすい。「世間はゴールデンウィークやから、みんなどっか(どこか)遊びに行ってるんやろねエ・・。 ホンマ、羨ましいわ・・」などと、嘆きとも恨みともとれる言葉をはくヘルパーもいます。

  5月3日の憲法記念日。この日も出勤して、デイサービス送迎車の運転をしました。もしかしたら「憲法守れ」のデモに遭遇して、渋滞するのでは・・などと思いましたが、箕面はまったく平穏でした。ただし大阪・扇町公園で開かれた集会には2万人が参加して盛況だったようです。 大阪市内のデイサービス送迎車運転手のみなさん、大変だったでしょう。 お疲れ様です。

 

 昔、革新懇という市民団体が旗揚げしたとき、その声明に「憲法改悪を阻止し、憲法が活かされる社会をつくる」みたいな項目があったように覚えています。その時私は「憲法を改悪」するなど、そんなもん絶対できるはずないわい、と思っていました。 確かに自民党は「自主憲法制定」を唱えていたけれど、現実的ではないと思っていました。ところがどうだ、今もう現実に、憲法改悪がそこまで来ています。アベ首など「今年中の改憲発議」を公然とのたまっているのです。 NHKの調査によると「改憲賛成 29%」「反対 27%」と、賛成の方が上回っているのです。

 

 憲法のどこをどう変えるのかは、すでに明らかなように、9条「戦争の放棄」でしょう。「日本を取り巻く環境が大きく変わった」から、「自衛権を行使するために必要な措置をとることを妨げない」、場合によっては戦争も辞さない、そのための軍備も完ぺきに、というわけです。「戦争だけは、やってはいけない」から、「向こうがやるなら相手になってやる」に憲法を変えることに賛成の人が多い。 深刻な事態だといえると思います。

 

 1947年、憲法が施行された年、当時の文部省が中学1年生対象に「あたらしい憲法のはなし」という冊子を全国の中学校に配布しました。そこにはこう書かれています。

  「戦争の放棄」

  先の戦争で、痛ましい犠牲者をたくさん出しました。 まことに残念なことではありませんか。(略)そこで、こんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことを決めました。

  その一つは、兵隊も、軍艦も、飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさい持たないということです。 これからさき日本には陸軍も海軍も空軍もないのです。これは戦争の放棄といいます。しかしみなさんはけっして心ぼそく思うことはありません。 日本は正しいことをほかの国より先におこなったのです。世の中に、正しいことほど、つよいものはありません。

  もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、自分のいいぶんを通そうとしない、ということをきめたのです。おだやかに相談して、決まりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく自分の国をほろぼすことになるからです。また戦争とまでゆかずとも、国の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことに決めたのです。 そうして、よその国となかよくして、世界の国が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の国は栄えてゆけるのです。 

  今こそ、全国の人に読んでほしい内容です。 この冊子は、1952年(昭和26年)まで配布されましたが、その後姿を消したそうです。

 

 「戦争放棄、正しいことを、ほかの国に先がけておこなったのです、正しいことほど強いものはありません」。この言葉をしっかり胸に刻みつけ、みんなの力で、箕面でも、豊中でも、大渋滞が起こるほど「憲法守れ」のデモの波をおこしたいものです・・。

 

 <上記内容に以下の返信がありました>

 

  いつもながら、豊富な知識を持ってのメール配信、ありがとうございます。ゴールデンウィークとは縁遠く、現役時代と同様に、お仕事お疲れ様です

  「正しいことほど、強いものはない」その通りだと思います。ただ残念ながら現在の安倍政権のもとで、場面場面では、正しいものが負けてしまうことがあります。「航空機整備士-猪又さんの労災認定」がそうでした。しかし、正義は私たちにあります。いずれこの事件に関連し「正しいことほど強いものはない」との状況が生まれるものと、確信しています

  戦争は二度としない、この環境に変化はありません、武力では何も解決しない、戦争は国を滅ぼす、この事も何も変わっていません。変わっているのは、お祖父さんの亡霊にとりつかれたかの様な安倍首相だけです。同郷とは言いたくありません。

 

 

 

大阪じじい報告=180429  クーベルタン 参加でなく参画

  福岡単身赴任中、テレビなし、パソコンなしのワンルーム・マンション生活を送っていたため、情報は新聞からのみでした。一人で生活していることもあり、生活時間にゆとりがあったので、新聞はすみからすみまで読みました。 これが習慣になり、現在もそうしないと気持ちが悪い。だから今も新聞はていねいに読んでます。

   定年後だから、ヒマで、新聞を読む時間が充分あるだろうと思われるかもしれませんが、何度か報告しました通り、ホンマに超忙しい。そこへもってきて、日刊紙&日曜版新聞だけでなく、婦人の新聞、年金者組合の新聞、医療生協の新聞、地域労組の新聞、革新懇新聞、最近は、国民救援会の新聞も購読(私は「断れない人間」なのです。一生懸命、購読を勧められたら、イヤとはいえないんだなあ・・)。

    これらをじっくり読んでいると、それこそ毎日、何時間あっても足りない。さすがに最近は「ななめ読み」をするようになりましたが、しかし、発行ペースに追い付かない。 どんどん新聞がたまり始めています。

   今読んでいる日刊紙の一面のニュースは「平和の祭典、ピョンチャン・オリンピック開幕!」です。なので、オリンピックにちなんで、オリンピックに関するウンチクを少し。

 「オリンピックは、勝つことではない。 参加することに意義がある」と、オリンピック創始者のピエール・ド・クーベルタンIOC初代委員長は言いました。しかし実は、この言葉はクーベルタンが最初に言ったのではないそうですね。イギリスのタルボット大司教の、説教のさいの言葉だそうです。この言葉を聞いて、クーベルタンは感動し、別の会合で、その説教を引用したら、それが世界中に広まったのだそうです。

  同時に、この日本語訳は、少しニュアンスが違うそうです。

 「参加することに意義がある」というと、まるで「とにかく出場すること、出場権獲得に意義がある」みたいです。 だから「負けてもいいじゃん。参加できただけでもよかったじゃん」と慰める感じです(一整受験の時、この言葉があちこちで聞かれましたね)。 

  しかしクーベルタンが言ったのは「参画すること」と訳すべき、つまり「勝ち負けじゃない。オリンピックを皆で力を合わせ、創りあげることに意義がある」と言いたかったのです。「なんだ、クーベルタンは、パクリか」と思ったらダメです。この後、クーベルタンはこんなことを言っています。

 「人生において、大切なのは、勝つことではない。 勝つために、けなげに努力し、けなげにたたかうことである。それにより、人は、より強く、よりかしこく、より気高く、そして、より優雅になる」。これは「赤旗」のスポーツ欄に載っていたので、もうご存知かもしれませんが、私はこの言葉にすごく励まされました。 

 

  我々は、世の中の不正を正すため、権力者や巨大資本にたたかいを挑みます。しかしなかなか勝てません。 相手は強い。ともすれば気がめいり、折れそうになります。「もうやめや」となります。しかし「大切なことは、けなげに努力し、たたかうこと。それが人を強く、かしこく、気高く、優雅にする」と言われたら・・・、やめるわけにいかないですね。クーベルタンは保守的な人だったらしいです。だけど、民主的で公正で優しい人なんでしょう。こういう人とも手をつないで、世の中を良くするため、 けなげにたたかい続けたいですね。  古いネタで、恐縮です。

 

  

リレー投稿=やばいよ! B787エンジン

アメリカの連邦航空局は、B787(ロールスロイス製エンジン装備機)の一部機体で不具合が起こる可能性が高いとして運航ルールを厳しくしています。  ANAが保有する機体に該当、国交省もこれに従うよう指示。この問題で投稿が相次いでいます。紹介します。

 

その①

  今787のトレントエンジンが話題になってますね

私はエンジンは詳しくないのですが、職場で管理職からの説明で聞いたところによると、2ndコンプレッサーが破断する恐れがあるため繰り返し点検のTCDが出たそうです。新しいブレードは開発中で、それまでの間は80サイクルごとにBSIを繰り返すそうです。更にETOPSも140分に制限されるそうです。
メキシコ線のような長距離線で影響が出そうだとのこと。また東京ではこれに関する仕事で増えて忙しくなる為、中部でも定例作業が増えそうですが宜しくお願い致しますと言ってました。
さっそく中部では若い人たちが、S勤への勤務変更を強いられ、夜間工数を増やすよう
になっています。当該人たちは、夜勤務が増えた中さらに夜勤務が増えSNN(遅番、夜勤、夜勤)=3連続の夜勤務・・「いやだなーー」と言ってました。

 

 その②

 しかし、お粗末な話ですね。

  たしか、B8は「ナンタラETOPS」とかいって、FLT実績を積む以前から「ETOPS OK」となっていたように記憶しています。BOEINGやFAAの「安全神話」を丸呑みして、ゴーサインを出したCAB当局こそ、もっと非難されるべきではないかと思いますね。  

 「BOEING様、アメリカ様のおっしゃることに間違いなし」、こんなところにも「対米従属」が顔を出しているように思います。

 

 その③

  今回出されたEASA ADは、300CYC以上のENGIPC 2ND BLADEの点検だけでしたが、FAAADではさらに300CYC以上のENGETOPS207minルールを、140minルールに制限するというものです。JCABFAAADに従いETOPSの運航制限を出してきました。ANAでは、この140minルールに引っかかるのが、メキシコ、オーストラリア、サンノゼの3路線だそうです。いずれも洋上飛行になる路線なので、ETOPS対応の機体でないと飛ばせません。

 そこで、ANA整備センターは、この路線を飛ぶ機体(B787)のENGを全て300cyc以内のENGに付け替える、という手段に出ました。そのため、LTCBTCではENG交換が頻発します(すでにしていると思います)。RR社のおかげで、LineDocENG Shopで労働強化を強いられている状況です。ETCは、連日早出遅出対応で、2017年度は3000回を超える勤務変更が行われました。もはや勤務変更という異常事態が「日常化」している状況です。「ゴールデンウイーク前にB787AOGを解消する」意気込みで、TRENT ENG生産7ライン 化を打ち出した整備センターですが、4月に入り次々とENGが取り卸さAOG機が増える。一方で、整備センターの目論見は破綻しました。ENGが機体に取り付いていない異常事態(先週末で11台のENGが不足)が続いています。
ETOPS
洋上飛行をする双発機に適用される運航ルールで、飛行中ENG1発アウトになっても、設定された時間以内に直近の空港に着陸できるように、機体の仕様や飛行ルートが定められています。特に太平洋上を飛行ルートにしている路線は、ETOPS仕様の機体でないと運航できません。なお、国際線であっても内陸を通る路線はETOPSは適用されません(というかいつでも ダイブアウトできるので必要ない)。また、B747-400のように4発機も適用されません。

 

 その④

  部品事業室は、「 原動機カテゴリー 2018-22新中期方針」 の中で、エンジンの整備方式をこれまでのON Condition方式から「セミHard Time」方式に変更する、としています。

 新中期方針によると、「現在のエンジン整備方式は、エンジン取卸はLLPLife Limited Parts)交換か信頼性予測による一程度のUn-Planを吸収可能として対応してきた」。しかし、これを「On-Conditionのエンジン整備方式を、セミ Hard Time的な方式に変更」。 具体的には、「エンジン シリアルナンバー毎に、組み立てたエンジンの使用実績とWorld Wide実績を踏まえ、エンジン装着時点で 次回のShop In計画を決定し、それに従い計画的に取卸す」とのこと。
この変更の大きな理由は、
2017年度 IFSD10件も起きた(定期航空運送事業としては閉店に至るほどの致命的な件数と認識している)
② その主な要因がBladeの付け根から破断したもので、通常のBSIでは発見できないDefectである
 今年度は絶対にIFSDを起こしてはならないという決意のもと、「ON Condition-信頼性管理方式ではIFSDを防げない」という判断があったようです。
 長年信頼性整備方式に固執してきたANAですが、ここにきてOn Con整備から手を切り離そうという状況になってきています。

 

 その⑤

   エンジンの正確な情報ありがとうございました。

 「俺が乗る飛行機大丈夫だよねー。」と不安になりながら、飛んでいる乗員さんにも貴重なお話だと思います。

 OC-信頼性管理整備方式」が足元から崩れてくるという事態、私たちはその規定の基で整備をしていた訳ですから、重く受け止める必要性がありますし、改めてメーカー言いなりの整備方式を考え直す機会ですね。

 

 

 

ひと言S=180424   びっくりポンだ!

先日、応援出張で新潟空港に行ってきました。空港所では今よりも充実した休憩室を作るために整備事務所などのレイアウト変更の準備をしていました。
なんで休憩室の充実なのかを聞いてびっくりポンです。

新潟の現在の勤務は06302200までを早番2名遅番2名で回してました。
配置人員は5名のため恒常的に毎日1名の応援者が中部や千歳から来ていました。
ところが5月からはこの応援者を減らすため早番、通し勤、遅番(DLS)の3名で回
すそうです。このL勤務は06302130の長時間勤務、そして休憩時間が12001600の4時間休憩。
そして休憩時間は「家に帰るとか空港外への外出は不可」との事。そのために体を横にできる休憩室の設置ということだそうです。

 昔ANKでも「スプリット勤務」というのがありました。ただしこれは組合もOKしなかった為、一部の空港の管理職のみが行っていました。しかし今回は新潟の組合員もL勤務を行います。

「休憩が4時間の15時間拘束の勤務」って何なんでしょう。これが良しとしても組合との協定が必要ではないのでしょうか?もし協定書を結ぶとしたらLTC社とLTC労組となると思います。
ところが新潟にはLTC組合員はいないのです。全員ANAからの出向者です。いったいこんな勤務をどこで誰が決めているのか不思議です。

 

し協定が無ければ労基法だけでこんな勤務を作れるのでしょうか?LTCは「何でもあり」の、限りなくブラックな会社です。

 

 

 

ひと言Y=180417    淀川渡れぬアベ首相

「大阪じじいの報告」を読んでたら、「あべちゃんは、淀川を渡れない」の自民貝塚市議のブログを見つけました。ここに紹介します。 

    https://blog.goo.ne.jp/tanaka_gaku

 

2 憲法改正については、以前は草案を全国の党員に説明されました。私もその時は青年局長だったので党本部での研修会にも参加しました。それなのになぜ今回は、公明党とだけ相談をして我々地方議員には、何も言わず意見も聞かないのか?何をそんなにビビッているのか意味が解らない?

 

安倍総裁からは、「参議院では、3分の2が無いので、公明党や維新の協力が必要なんです。そこはご理解下さい」と答弁されました。

3 せっかく大阪に来ているのだから、豊中で森友学園のある地域で、街頭演説をしてご自分でしっかりと説明責任を果たして欲しい、そうでなければ金曜日から始まっている府議会補欠選挙や日曜日から始まる市長選挙がまともに戦えない
安倍総裁からは、「今、私が豊中へ行くと混乱を招くので、そこは慎重にさせて頂いた」と有ったので、私から「その原因をおつくりになったのは、総裁です。我々は、そのとばっちりを受けてます。しっかりと反省をして貰いたい」と伝えると「申し訳ありません、解りました」と答弁されました。

 

 豊中は今 市長選挙(候補者自民系 維新 無所属) 府議補欠選挙 2枠に

3名(自民、維新、共産)候補者、市会議員補欠選挙 、22日投票日

 

 

 

大阪じじい報告=180417 豊中に来れないアベ首相

   大阪の中央部には、淀川という川が流れています。琵琶湖から流れ出る宇治川、三重、奈良の山間部から流れ出て、伊賀、甲賀の里を通る木津川、丹波の山から嵐山を通る桂川の三つの川が、京都の南部・淀で合流し、大阪湾に流れ込みます。  

  大河です。京都・淀の三つの川の合流点では、川幅は2kmくらいあります。大阪市内で分流 しますが、それでも主流の川幅は1km以上あります。昔は、この川に橋を架ける土木技術はありません。だから大阪の南北の交通の難所になっていたようです。今では、淀川大橋のすぐ横に建つ十三の渡し船の船着き場がここにあったという石碑をしり目に、国道176号線には、何の気遣いもなく、車がごうごうと流れていきます。技術の進歩は、難所を軽くクリアー したのです。そんな現代において「淀川を渡れない男」がいます。

 

 この4月、自民党大阪府連が総会を開きました。はるばる東京から、アベ自民党総裁が出席しました。実は、自民党・中央と、自民党・大阪は、あまりうまくいっていないそうです。右翼突撃イテマエタイプの中央。維新を手なずけ、侍らせ、悪政をゴリ押ししていますが、大阪は、冷静な「反維新」型。政治課題によっては、共産党と組んだりします。 だから、ちょっと大阪組の「ご機嫌伺い」にアベさんはやってきたようです。

    この総会の中で、ある議員が「今、豊中で選挙戦がたたかわれている。総裁が、せっかく大阪まで来られたのに、なぜ応援していただけないのか。ぜひ応援に入って頂きたい」と要請。それに対しアベさん「今、私が豊中に行くと、混乱を招くので、遠慮させていただいた」と。会場から失笑がもれたよう。そう。豊中は今、政権を揺さぶっている森友学園のご当地ですから。 

  議員「その混乱の原因を作ったのは、総裁ご自身ですから、自ら市民にしっかり説明していただきたい」。アベ総「・・・検討いたします・・」。その後、数日経つけれど、豊中にはアベさんは来ていません。 

 

 アベさんは淀川を越えて、豊中に来ることができないのです。

    ちなみに、豊中での選挙において、自民党ポスターに、アベさんと候補者の「ツーショット」のものが用意されていたのですが、市内では一枚も見かけません。今、自民党において「豊中で、アベシンゾー」と関係があるというのは、命取りになるからです。豊中では、市長選挙、市議会補欠選挙と合わせ、府議会議員補欠選挙がたたかわれています。4月22日投票ですこの府議会補欠選挙には、自民党、維新の会、そして共産党からの3名が2議席をあらそっています。力関係でいけば、自民3:維新3:共産1です。

    しかしすごいのは、共産党の「山本いっとく」という若いのが立候補したらすぐ、社民党、新社会党が支持を表明、無所属の豊中市会議員2名が「共にたたかおう」と奮起、自由党が支持を表明、「森友問題を考える会」が支持を表明、「ミナセン(みんなで選挙に行こう市民の会)北大阪」が支持を表明、あの「連合」の「エ~ッ?!」というP労組(匿名希望)がビラを受け取り、組織配布すると表明、現豊中市長がじきじき共産党の事務所を訪れ(共産党の話では、現職市長が事務所を訪れたのは有史以来初めてらしい)「維新には負けんといてや」と激励など、大きな変化が起こっているようです。

 

 森友問題、国保改悪、カジノ誘致、学校つぶしの悪政をやめさせなければ、という声がまとまりだしたようです。

 

 

 

大阪じじい報告=180406   積立金でバクチ?

  桜の季節も終わり、いよいよ春本番。 箕面老健の北側に連なる箕面の山々は、冬枯れ色のバックに、山桜のピンク、新緑の淡い緑、常緑樹の濃い緑がモザイクのように広がります。しばし見とれるほどきれいです。先日、投稿されていたように、現役時代はさほど気にならなかったけど、定年退職して、収入がガクンと減ったら、社会保険料の高さに気づかされます。老後の生活を支える社会福祉システムは、大きく分けると、年金制度、医療保険制度、介護保険制度だと思います。

 

介護保険制度は、国民は強制加入です。しかし、強制的に加入させておきながら、特養は、いつまでたっても順番待ちが解消せず。それどころか、要支援1,2を制度適用から外し、次は要介護1,2も様々な制度適用から外す、収入の多い老人からは利用料を発足時の3倍まで引き上げるなどが進められています。カネだけ強制的に集めておいて、保険を運用する側が、勝手に、利用者にとって不利になるように条件を変更する。「国家的サギだ」と、共産党の小池さんが国会で政府を質していたけど、本当にそうです。もし、民間の保険で、保険会社が勝手に、こんなことをしてみなさい。 みなさん絶対やめるか、激怒しますね。 

 

 で、今度は年金についても、改めて見つめ直してみます。 

 ●国民年金制度が発足したのは1961年で、ここから「国民皆年金時代が 始まった」そうです。 国民年金積立金を使用して、社会保障や公営住宅建設、公共事業がすすめられました。 ●1980年代に入ると、バブルとリゾート熱の中で、年金積立金を使って、グリーンピアなど大規模年金保養施設が全国に200ヵ所以上造られました。

  これらの施設の建設費は、総額1兆5000億円。 ところが経営に行き詰まって、施設はすべて売却されてしまった。 売却総額2200億円。 大損です。 しかし、だ~れも責任は取ってないそうです。 積立金が減っただけです。 ●2001年、これまで年金を運用していた大蔵省の組織が廃止され、厚労省が運用をバトンタッチ。大蔵省(=おカネの役所)から、厚生労働省 (=福利、福祉、働く者の役所)に年金の運用が移ったなら、さぞかし堅実な運用がなされるものと世間では思っていたのではないでしょうかね。 しかし厚労省は、年金積立金を株に投資し始めます。 ●2006年、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が設立され、年金積立金の運用をバトンタッチ。 株への投資を拡大。 ●2014年、GPIFは株の運用の枠組み(ポートフォリオ)を変更。 要するに積立金の使い道を変更したのです。 さらに株への投資を増やしたんです。  もちろんアベノミクス路線の一端を担うためです。

  結果、2015年 - 5兆3000億円、 2016年- 5兆2300億円も損失が出ました。2017年は逆に8兆円近くモウカッタそうです。2018年は、どうなるんでしょうね。ワクワクしますね・・、など完全に、年金積立金は、アベ政権のバクチの財源ですね。

  なおGPIFが購入している株の中に、アメリカのテキストロン社のものがあるそうです。 190万株も保有しています。非人道兵器として知られるクラスター爆弾の製造メーカーです。

 

 私たちが積み立ててきた年金が、人殺しを支援する。 世界中で、戦争が頻発し、人を殺せば殺すほど、テキストロンはもうかり、株があがり、私たちの年金財源が豊かになるのです。  なんだか耐えられませんね。

 

 

 

私もひと言=180326S   負担増す社会保険料

  65歳を過ぎて、ひしひしと感じる社会保険料の負担感」

   以前から国民健康保険料の滞納率が驚くほど多い現実がある事に憂うこの国の貧困問題が新聞紙上でも取り上げられていました。それに加えて最近は、介護保険料の予想以上の支払いに負担感を訴える人の新聞投稿や特集記事が多いように思います。私もそういう年になったのかとも感じるわけですが・・・。とりわけ、介護保険料は65歳になると第1号被保険者となり、それまでの健康保険組合での徴収から、介護保険を運営している各自治体での徴収へと変わります。そうなると納める保険料にも大きな変化が生まれ、私なんぞビックリ仰天でした。世間知らずー。

 

 介護保険制度の問題点は色々、出されていますがそれはさておき、今回は65歳になる前に考えていた方がいいよというおせっかいです。

   60歳定年を過ぎ、雇用延長制度で働いてきました。大きく切り下げられた賃金(嘱託料)で標準報酬月額も減少し、毎月の健康保険料は11,590円、介護保険料は2,090円でした。63歳で雇用延長に見切りをつけ、退職しました。退職後の健康保険はANA健保の特例退職者医療制度に入り、健康保険料は毎月25,408円、介護保険料は3,520円(H26年当時)でした。それぞれの保険料は扶養家族分も含めたものなので、40才以上65歳未満の配偶者がいても介護保険料を別々に徴収されるという事はありませんでした。

  65歳を過ぎた今、介護保険料は、健康保険組合による介護保険料徴収事務の代行から各自治体での徴収となっています。それも年金からの強制徴収になります。私の介護保険料は約9,000円~10,000/ 月となっています。更に今年、ツレも65歳になりましたので5,000円~6,000 月の保険料を納めます。二人合わせて約15,000/ 月になります。

 

 昨日のある新聞紙面でも介護保険料の記事が載っていました。自治体間格差の問題も指摘されています。大阪市では4月から介護保険料の基準額が7,927/ 月になるそうです。私の住んでいる自治体では現在、5,600/ 月の基準額となっています。4月からどうなるのか。 これを機に、介護保険制度のついても勉強しなければならないと思っている今日、この頃です。

 

 

 

 

大阪じじい報告=180326    高齢者の依存症

 

  大阪でも桜の開花宣言がでた(のかな?)ようで、街角のあちらこちらにある桜が咲き始めました。 本格的な春の訪れ。 同時に、本格的な花粉症の季節到来・・、ああ、ツライです。

     我が職場の運転手Mさん(67歳)。 ゴルフに、テニスに、元気いっぱいです。 ただ、元気がいいのはいいんですが、「先月なあ、パチンコで15万負けたわ・・」といいます。 私は「エ~ッ! 15万円? そらもうパチンコ依存症ですよ!」といって、ちょっと軽蔑のまなざしを向けてやりました。「アホ、そんなん、なってないわ!」と否定されていましたが、依存症か、その一歩手前でしょうね。 ちょっと心配です。

  年金者しんぶんに 「高齢者の依存症」という記事がありました。紹介します。(2017/9/15付)

 - 国民年金、厚生年金が支給される偶数月の15日、パチンコの稼働率が2~3割増えるといわれるほど、パチンコに熱中するお年寄りが急増している。 「依存症」となり、家族関係を破壊してしまう人もいる。元塗装屋の次郎さん(73歳)。10年前、パチンコ依存症となる。自宅近くにパチンコ店がオープンしたのがきっかけで、はまってしまったのだ。1000万円以上をパチンコにつぎ込み、工期も守れず、支払いも出来ず、ついに自営の店をたたまざるを得なくなった。大負けしたあと、大勝して、負けを一気に取り返した経験が頭に焼き付き、負けても「次、勝てばいいや」と、歯止めがかからなくなった。 「次、勝つ」ために、支払金に手を付け、「今度こそ勝つ」で借金を重ねた。借金は弟が返済した。 「嘘ばかりつく。親戚にも顔向けできない」と、奥さんはノイローゼになり家事も手につかなくなってしまった。今は、パチンコとは手を切った次郎さん。 「依存症で怖いのは、たまに勝っても焼け石に水なんだが『この調子で勝てば、借金も不義理も吹っ飛ばせる』と思い込 んでしまうこと。 それに、女房にも、取引先にも、友だちにも平気でウソがつけるようになること」という。

 

 現役時代、バリバリ働いていた営業マンが、定年退職後パチンコ依存症となり、退職金も老後の貯えも全部パチンコにつぎ込んでしまった、という例もある。日本生産性本部によると、60歳以上のパチンコ遊技人口は430万人。全体の1/4を占める。 パチンコ依存症の高齢者はかなりいると思われる。

    ギャンブルの負けが原因の事件や犯罪が少なくないのに、パチンコやギャンブルに対し、実質的には何の抑制策がないのはなぜか。ギャンブルが「利権」だからだ。パチンコやその他のギャンブルで利権をあさっているのは、暴力団でも朝鮮人でもない。 「役人」なのだ。パチンコに関しては警察だ。パチンコの業界団体「社団法人・日本遊技関連事業協会」の本部、支部の重要ポストはすべて警察OB。「パチ・スロ業界には、1県あたり1000人の警察OBが職を得ている」と言われ るほど。同時に中央競馬会(JRA)にも同様「天下り」「渡り」が横行している。

 

 また競輪、競艇、オートレースは、自治体が主催し、国が監督している。

    しかしバブルを機に、多くの競技場が赤字に転落した。 「ギャンブルの収益で、公共事業を、豊かな社会を」どころか、負担になっている。 なのにこの上さらにカジノを解禁、トバク場を誘致するという。アメリカでは「東のラスベガス」とのふれこみでアトランティック市が、カジノを中心とするリゾート開発を行ったが、児童虐待、青少年犯罪、自己破産ばかり増え、市の収益は伸びなかったそうである。-

 

 定年後のヒマをもてあまし、ギャンブル依存症に陥らないよう、お気を付けください。 

 

 ところで、同号には、こんな記事もありました。 年金者組合大阪・西淀支部が取ったアンケートです。80歳以上で元気にしておられる方々に「長寿の秘訣は?」と聞いた、その答えです。

 ・親、先祖のDNAを受け継いだ、丈夫な身体。

 ・趣味など、友人と交流し、楽しく過ごす。

 ・3度の食事を、おいしく、きっちり食べる。

 ・欲を出さず、楽天的に生きる。

 ・社会を良くする活動を続けてきた。  だそうです。

 

 

 

大阪じじい報告=180314 自衛隊明記、反対!

  航空界というのは、自衛隊と縁が深い業界だと思います。ANA 時代、職場には元自衛官という人が、結構いました。整備のグランドスクールには、現役の自衛官が一緒に受講していることもありました。JALの不当解雇撤回闘争の原告の一人が「元自衛隊員が、これだけ原告になっている裁判は、他にあまり無いんではないか」と言ってました。 元自衛官だった職場の先輩に「国防意識に燃えて、自衛官になったんですか?」と聞くと、先輩は「いやいや・・。 田舎だったからねえ。 百姓になるか、就職するなら、役場か自衛隊しか、仕事なかったからねえ」。そんな元自衛官は、総じて「軍人」というより、「気の良いオッサン」という感じでした。「会社」より家族や自分の時間を大切にするような人が多かった。 むしろ元自衛官より、有名大学を卒業した、軍事には無関係だが、会社の特殊教育を受けた若い「インフォーマル」の方が、目つきが怖かったですね。

 

  憲法9条には、国の交戦権は認めない、軍備は一切持たない、としています。しかし、現実には戦闘機を持ち、ミサイルを持ち、軍艦を持ち、戦車を持っている。「あれは何のマネだ。 憲法違反ではないか!」と言われたら、政府は「アッ、あれはその、軍隊でも軍備でもありません。 国を守るための『実力組織』でございます」と、なにやらよくわからない口実をつけて、自衛隊を強化してきました。ただ、思うのは、政府が言うように自衛隊は軍隊ではない国を守るための実力組織という口実が、自衛隊組織の中にも浸透していて、どこか牧歌的な気分が自衛隊内にあったのではないか。そういう組織の人たちが除隊後、民間企業に入社した後は、気の良いオッサンになるのかな、ということです。

  国を守るというのも、極めて抽象的で、いかようにも解釈できますが、まあ少なくとも「自衛隊が国民に牙をむくということはなさそうだ」と、国民は思っているのでしょう。災害復旧で、汗水流して頑張る自衛隊員をニュースで大きく取り上げたりしていますから。「自衛隊は必要」と思う人が8割に上るという世論調査結果もあります。では自衛隊ではなく軍隊ならどうか。世界のあちこちで、国の政策に不満を持つ民衆がデモや、時には暴動を起こしています。これに対し、政権が軍隊を投入して、武力で鎮圧したり、あるいは民衆の蜂起に「どうしよう、どうしよう・・・」と、まごついている政権に代わって、軍部がクーデターを起こし、軍事政権を打ち立てたりしている国もあります。軍隊が増長し、最終的に全権を掌握した極限状態が軍事政権です。世論調査で「軍事政権に賛成ですか?」と問えば、まずほぼ100%「反対」と答えるでしょう。  

  ところが、近年の自衛隊をめぐる動きは、「国を守るための実力組織」から「軍隊」としての組織への変化を感じます。 装備や組織の規模は、とうの昔に軍隊化していますが、性格上も軍隊化しているということです。 

 

  あまり話題になっていませんが、昨年、自衛隊がPKOで派兵されているアフリカのジブチ基地において、現地の労使紛争を、自衛隊が武力で鎮圧したことがありました。ジブチでは、アメリカの基地でも、フランスの基地でも、基地内の従業員が労組を結成し、雇用の安定や労働条件向上のための運動に取り組んでいました。自衛隊基地内でも、遅かれ早かれ労組が結成されるであろう、という予測を防衛省はたてていました。その後、案の定、労組は結成されます。防衛省は、基地従業員労組に対し比較的真面目に交渉し、要求に対応していた基地内の調理・営繕を請け負う会社との契約を突然解除。「労働組合なんぞ認めない」という別の会社(横浜に本社がある)と契約を結びます。そして、その際、従業員をいったん全員解雇。非組合員だけを再雇用するという、日本でよくやる組合潰し戦法を使いました。従業員組合は「解雇された全員を再雇用せよ」と、要求を掲げ、隊列を組んでデモを行いながら基地内に入ろうとしましたが・・、自衛隊は装甲車と銃で阻止。「日本軍(自衛隊)が胸元に銃を突きつけて脅してきた。本当に怖かった」「基地入口ゲートに労組役員の顔写真をブラックリストとして掲示している。自分と家族の生活を守ろうとしただけ。 まるでテロリストみたいに扱われくやしい」と労組員。自衛隊の、軍隊としての性格がチラリと見えた気がします。

   「憲法に、今ある自衛隊を書き込むだけ」などとアベさんは言いますが、本音は「名前は自衛隊でも、戦闘隊でも、白虎隊でも何でもいいんだよ。とにかく『軍事組織を持つことOK』を書きたいんだよ。そうだ!『国を守る軍事組織のネーミング大募集』なんてやったらどうだろう! ウケルぞ~!」です。

  JALやエミレーツの解雇撤回闘争で、本社前で抗議行動をしていたら、軍隊がドドドッとやってきて、銃を突きつけ「解散しろ!」と威嚇する。逆らった二人が見せしめに射殺される、など今は考えられませんが、憲法に「軍事組織」が明記されたら、あながちあり得ない話ではなくなります。絶対に書き込ませてはなりません。

 

 

 

大阪じじい報告=180306   事業に見合う体制を

  高齢化社会を反映してか、わが老健デイケアには、月に23名の新規利用者があります。他の施設に入所したり、中には亡くなったりして退所する人もいますが、総じて利用者は増加傾向です。だけど、介護士も、送迎車運転手も欠員のままです。だから、とても忙しい。

   運転手も送迎車も増えていないのに、利用者だけが増えると、当然1台当たりの乗車人数が増えます。朝、「迎え」の時はまだマシですが、夕方の「送り」の時は、これがなかなか大変です。ハイエースに満員の利用者。 座席に5名、車椅子2台。 これに添乗の介護士&運転手。箕面の狭~い、狭い路地裏を、グルグル、ノロノロ走ります。最初に送ってもらう人は良いのですが、順番が後になる人は疲れてきます。酔ってきます。たまに「ゲロゲロ・・」となる人もいます。 

  ANA時代、S勤終了後のタクシーの利用について、「経費節減のため」として、相乗りを推奨されました。あれ、結構疲れました。せいぜい2~3名の相乗りでも、何となく気疲れしましたが、これが7名ですからね。体調不良のお年寄りの気分が悪くなっても当然でしょう。

  老健の受け入れ態勢が大きくなっていないのに、「さあ、どうぞお年寄りのみなさん、いらっしゃい、いらっしゃい」と集客をする。経営上はいいでしょう。だけど、実際の運用面では、利用者に目が行き届かないリハビリや、時間に追われる「詰め込み送迎」となる。結局、態勢が整わない中での利用者増のしわ寄せは、運行にたずさわる運転手や添乗介護士、利用者にいくことになる。高齢化社会の進展に合わせ、お年寄りがいつまでも元気に生活できるよう、介護施設の受け入れ人数を増やすことは必要なことです。しかし、まず受け入れ体制を作ってから受け入れるべきでしょう。

 

  先日、航空連・大阪地連主催の「政策セミナー」に参加しました。

  ANAは、順調に売り上げを伸ばし、強気の事業規模拡大を進めているそうですね。「様々なデータを集約・駆使して先を見通し、経営計画を立てている。 予測は、ほとんど外れない。だから、この先も強気の設備投資ができる」ということでした。海外からの旅行者も増え、飛ばせば、飛ばすだけ旅客が増える。目の前に、宝の山が出来ている。ウハウハ。経営陣の目は$マーク。「今、モウケずして、いつモウケるんだ!」ですね。しかし「そんなに事業規模拡大して、だれがその飛行機を飛ばすんだ?」と聞きたい。

  いくら設備投資をしても、その設備を使い、実際に飛行機を運航するのは現場の人間です。 

  YYでの情報からすると、現場の人手は、乗員も、整備も、客室乗務員もグランドハンドリング要員も、全く足りていないように見受けられます。そんな人手不足のまま、さらに飛行機を爆買いして事業規模を拡大するのです。現場の受け入れ態勢が出来ていないなかでの事業規模拡大。当然、労働者一人ひとりの負担は増える。ていねいで確実な仕事なんかできない。「B7 WING TIP損傷見逃し」は、そういう目先の宝の山しか見ていない経営のリスクの現れではないでしょうか。

 

  老健や会社が、儲けるために利用者を増やしたり、設備投資をする、事業規模拡大をすることを否定するものではありません。 しかし事業規模拡大するなら、それに見合う体制をしっかり作って、「さあ来い!」となるべきだと思います。

  体制もつくらず、ひと儲けしようなどというような魂胆では、うまくいくわけないでしょう。

 その点、政府というか、自民党を見習わなければ、と思います。警察予備隊を創り、自衛隊に改編し、小選挙区制を敷き、周辺事態法を創り、日の丸・君が代を国旗・国歌と制定し、秘密保護法を創り、盗聴法を拡大し、共謀罪を創り、そしてついに念願の憲法改定の手前までたどり着いたんです。半世紀以上かけて。綿密に、ていねいに、執拗に。マスコミを抱き込み、手回しと世論操作を怠らず、着々と進めてきました。 決して無理をしない。  大したもんですねえ。

 

 

ひと言=180303S    ANAの安全体制は大丈夫?

   21日に発生した機体損傷と新フライトオペレーション体制との関わりについて思うところを述べます。

  損傷を受けた機体はその後、2便飛行し、損傷が発見されました。途中の飛行間では残念ながら損傷は発見できませんでした。この事象について、関連グループ会社を含めた社内での情報共有はどの程度出来ているのか甚だ疑問に思うところです。整備の職場の人に聞いても、情報が部分的で全体像を把握できていないという感じを受けました。当然、会社組織は掴んでいるのでしょうが、この問題は整備の問題なの、運航体制の問題なのという事をはじめ、職場では「あやふや」にされている感がします。航空局に報告されているだけで、対外的には明らかになっていないということで、「ちょっと緊迫感が不足していませんか?」と会社に言いたいです。

 

 この問題はやはり、一昨年から導入された新FO(フライトオペレーション)体制がどうなのかを再点検しないと真の再発防止策が出てこないと思います。

  新FOの導入時の説明で会社は要旨、次の様に述べています。「過去(20139月、12月および20141月、8月)のデータを分析したところ、整備士が発見した不具合には、運航乗務員の外部点検で発見しない可能性があるものも含まれますが、それらは全て耐空性に影響を及ぼさない不具合である。TURN AROUNDで発見すべき不具合は、運航乗務員の外部点検、およびHEADSET OPERATORのグランド監視(エンジン停止・始動時)によって発見可能です。TURN AROUNDで発見しなければならない不具合は、ACCIDENTALダメージ(明らかな外部損傷、部品の欠落、過度なFLUIDリーク等)であり、それらは運航乗務員の外部点検によって発見することができる。」

 

 勿論、新FO導入のためには、発見してもらわなければならないという会社の思惑の先行という側面はあったのでしょうが、だからこそ私たちは現場の実態から、ワークロードのこれ以上の増加、1人何役もこなさせる体制は問題があると訴えてきたのです。また、明らかに安全マージンが低下するとの指摘も行ってきました。残念ながら、私たちが危惧していたことが現実になってしまったのです。

 

 損傷の程度を見られた方は多分、ゾッとしたのではないかと思います。損傷発見後の機体の特別点検では異常は無かったみたいですが、WINGの一次構造部材への影響も考えられたわけです。何もなくて本当によかったです。WING TIP ASSYを取り外してCDLを適用して飛行する事は可能なのでしょうが、それよりも今回の事象全体を捉えて、ANAの安全運航体制は大丈夫なのか、問題点はないのか、真剣に考える時期でもあると思います。整備士が航空機の運航に果たす役割はまず第一に安全運航の確保からどうあるべきなのかということです。

 

 

 

大阪じじい報告=180221 税務署の看板

 「この社会、あなたの税が生きている」- 阪急電車の終点、梅田駅に近づいたとき、車窓から見える大看板。 大淀税務署の屋上に掲げられています。税務署の元締め・財務省の前で、確定申告の受付初日、たくさんの人が抗議行動を起こしたことがマスコミでも報じられていました。 「税金を払う気にならない!」と。佐川国税庁長官が、森友疑惑事件について、国会でウソ八百を証言していたことが発覚したからですね。

 

   森友学園疑惑をちょっとふりかえります。

 ・子どもたちに、教育勅語や「アンポホウセイ、セイリツシテ、ヨカッタデス。 アベシュショウ、ガンバレ」と暗唱させる森友学園が小学校を設立するという。 森友学園はアベ首相もお気に入り。

 ・この学校設立に際し、国有地が時価の1/8で払い下げられた。 この激安価格も、即金ではなく10回払い、という配慮。

 ・設立に際し、関係各方面から懸念の声があがっていたのに、どういうわけか、全てスルスルとパス。

 ・1/8価格についても、それでも高すぎるということで、助成金を授け、結果的に、人口密度1万1千の過密都市の9000㎡の土地が、実質200万円で売却された。

 ・この学校の名前には首相の名が冠され、名誉校長に、首相夫人が就任。 首相夫人は設立準備段階から、森友関係者と綿密なやり取りをしていた。

 ・首相じきじき、森友学園理事長に100万円のカンパをしている。 「がんばってください」と。

 ・あまりの異常な土地取引のため、事情を聴くということで、当時の国有地売買の責任者だった佐川理財局長が国会に呼ばれ喚問を受けましたが、「知らぬ存ぜぬ」「文書もない」の一点張りだった。

 ・うまく国会の喚問を切り抜けたとたん、佐川さんは税務行政の最高責任者に栄転。

 

 なにかもう、安っぽい時代劇の悪代官ストーリーみたいな話です。しかし、無かったはずの文書は出てくるわ、音声データは出てくるわで、真相がよりはっきりしてきます。今や黒幕や真相は、ほぼ見えているのに、黒幕が国の最高権力者であり、そいつが白状するとは思えないし、マスコミはなぜかほとんど報道しないし、本当にもどかしく思うところです。 

  しかし、この黒幕ヤロウは、憲法を変えて、戦争可能な社会にすると意気込んでいます。大淀税務署の看板が「この社会、あなたの税がミサイルに」とか、「税金で、富国強兵、再軍備」「武器を買い、守ろう日本、強い国」などと変えられないようがんばらねば。

 

 

 

私もひと言=20180219S   大変ショックです

 この欄の15日の中部からの報告を見て、詳細には掴みきれていませんが、元ライン整備士として大変なショックを受けています。(注:千歳空港でB777の翼端にJALのスノーバーがぶつかり結構なダメージを受けていたのに整備も気付かず運航を続けていたという問題です)。

 

定年で会社を離れましたが、気になったのでちょっと現場の人に聞いてみたのですが、情報は断片的で事実関係が明らかにされていません。事象のアウトラインとしては、21日 NH50便(0730発 千歳始発便)の出発時に発生しているようです。羽田到着後、このSHIPNH19便(1000/1110)として伊丹に就航しています。そして、伊丹到着時に機体の損傷が発見されました。折り返しNH24便はキャンセルとなり、WING TIP ASSYを取り外して、CDL/MELを適用して羽田にフェリーバックしているようです。

   千歳の状況、羽田での状況は分かりませんが、見逃してはならない損傷のように見受けられます。地上レベルから見てもそれなりの損傷に見えるのではないでしょうか。千歳出発時に乗員から外部点検の依頼を受けて整備による点検を実施したという情報もあります。機体損傷程度からして結構な揺れを乗員は感じたのではないでしょうか。しかし、結果的に損傷は発見できず、そのまま就航しています。羽田での飛行間ではどうだったのでしょうか。改めて、ライン整備経験者としては機体損傷発見が遅れたことに大変なショックを受けています。

 

 

 

大阪じじい報告=20180216   ひどい話ですな

 昨年、日産やスバルで、自動車のドックアウト前の完成品の検査を無資格者にやらせていたことが発覚し、大きな問題になりましたね。日産が第三者による検証チームをつくり、その結果を公表していました。

  それによると、「生産の拡大に、検査体制が追い付いていなかった」ことが原因だった、といいます。どんどん完成する新車の検査を、有資格者だけでは追い付かないから、無資格者や非正規の人にも検査をさせ、ハンコだけ正式な検査員のものを押していた、ということでした。生産を拡大するなら、そのための態勢を、まず最初にしっかり作るのが順序というものでしょう。 それを「とにかくつくれ!」「検査はその辺にいるやつにやらせろ!」となっていたといいます。 企業の社会的責任なんて全く感じられない、なんともいいかげんで、ひどい話です。

 

  しかし昨日のSさんのレポートを見ていると、航空も同じですね。

  「乗員もいないのに、便だけはったはいいが飛ばせられない」など公共交通機関として、社会的責任をなんと心得ているのか、と思います。しかし不足しているのは、乗員だけではなく、整備士もそうでした。 何機種も資格を持っているジイサンが次々退職していくのに、若い人がなかなか試験に合格しない。 次の便に使用する飛行機の品質を確認する「確認主任者」を確保できない事態が起こる恐れがありました。

 

 さすが航空の経営者は、日産やスバルみたいに、無資格者に「確認」させることはしませんでした。 しかしもっと、あくどいことをしているように思います。違法行為はしなかった。 ただし、やつら航空経営(航空局も)は「飛行間点検」という確認行為そのものをなくしてしまいました。ついこの間まで航空法違反だった「飛行間点検をせず出発させる」ことを合法化したんですから。「確認主任者が確保できないなら、確認行為そのものをしなくてもよい制度に変えてしまおう」とは、ちょっとひどすぎるなあ。

 

 

ひと言=20180215S    どこの会社も乗員不足

 今年からAIR DOの受託便が4から3便へと減っています。原因はAIR DOの乗員不足だそうです、4月からは1便のみとなるらしいです、減便分はANAが飛びますので千歳線の総便数は変わりませんが。
 先日もANA65才でリタイヤしていたB3 CAPTが飛んできました、事情を聞いたら「今は68歳までFLTできるので、是非来てくださいとの電話が3回あり、飛ぶ事になりました」との事。
ANA WINGSでも乗員不足、ここ数か月で3人のQ400の機長が退職してます。さらに2名の退職予定者がいます、そのため中部では毎日1機のQ400FLTできずにスタンバイしてます。整備としては予備機になるので助かりますが、どういうものか?
退職した乗員はAIR ASIA等に行ってるようです。
あるWINGSの乗員さんの話ではWINGSの乗員の労働条件は業界下から2番目との事、LCCのほうが乗員集めの為労働条件がよっぽど良い契約ができるらしいです。
 話は違いますが先日千歳空港でB777の翼端にJALのスノーバーがぶつかり結構なダメージを受けていたのに整備も気付かず、さらに2空港のERでも気付かずFLTを続けちょと問題になってます。JALさんの対応はさておき、ER-0の新FOにも問題があるやに思います。
   ぼちぼち春闘ですが、組合は休眠状態?職場では春闘の春も聞こえてきません。(中部から)

 

 

 

大阪じじいの報告 20180209   今思えば・・・前向きに

 代休が取れた、ということで、千葉で働いている次男が帰省してきました。

 NEXCO中日本の関連会社に勤めています。超ブラック企業です。「1月は、残業を100時間までしか、つけさせてくれなかった(!!)」そうです。「『残業をきちんとつけてくれないなら、100時間を超えたら、オレは帰りますよ!』と所長に言ってやった」といいます。「アッタリマエやんけ! 所長はなんと言うた?」と聞くと、「『きちんとつけてやるから、手数料払え』といった」と息子。ナニ~ッ!?

 「手数料払え」は、所長の冗談でした。

 

 この所長は40代後半、金がかかる時です。単身赴任中。当然、二重生活です。この会社、帰宅用旅費は出ません。赴任先から新幹線で帰宅すれば、往復数万円かかる。管理職手当以外、いろんな手当がカットされていて経済的に苦しいようです。事あるごとに「オレ、カネね~んだよ」とぼやいているそうです。

  「いっしょにメシを食っていて、オレがカツやコロッケを食べてると、(所長が)横に来て『おい、一切れよこせ』と、取ろうとするからなあ」という息子の話から、所長さんは、かなり厳しい生活を強いられているのでしょう。所長といえど、大変なようです。

  息子の会社に、労組はありません。帰省するたび、会社の愚痴を言うので、私はいつも「一番いいのは、労働組合を作って、みんなで要求することやで」とアドバイスするのですが、息子は「ロウドウクミアイ」とは何たるか、まったくわかってないようです。会社に、言いたいことを好き勝手言うワガママ集団くらいに思っています。それより、息子に言わせると、仕事が忙しすぎる理由は、真面目に仕事しない中年以上のオヤジ連中のせいらしい。こちらが大変忙しくしているのを見て見ぬふり、自分の担当の仕事以外やらない。 ダラダラ残業して、小遣い(残業手当)稼ぎをしている。仕事のノウ・ハウを水平展開したり、後輩にていねいに仕事を教えたりしない・・。「あんなゴミクズ野郎は、サッサとクビにした方がいいよ」とまでいいます。

  ちょっとギクッとしたのは、ANA現役時代、若者の間では、我々のような会社の方針に批判的なオヤジ連中に対する評価が、今息子が言ってることと同じだったからです。 

 

 せっかくがんばって勝ち取ってきた労働条件が、会社のあくどい労務政策の下、全部取り返され、さらに切り下げられていく中で、やる気を失ったオヤジがたくさんいました。しかし若者から見たら、そんなオヤジの心の背景は見えないわけです。今、目の前にいるのは、やる気のないジイサン、給料ドロボーでしかない。一方、会社はその辺をよく見ていて、「会社に批判的な人間=やる気のないクズ野郎」というレッテルを、我らが知らないうちに、我らの背中に貼りつけていきました。若者は、会社のふりまく「会社に批判的人間=企業破壊者、クズ野郎」宣伝を、ただ「会社から言われたから」だけではなく、「本当にそう思う」という実感として見ていたのではないでしょうか。これから一生懸命仕事を覚え、資格も取り、立派な整備士になりたい、と頑張っている若者にとって、会社の施策に文句ばかり言う、そのくせちっともやる気が見えないオヤジなど、いくらいいこと言っていても、口先だけだ、となるでしょう。 自動車メーカーや教職員の職場で、労働者のためにがんばっている人たちは、「労働運動だけではなく、仕事の面でも、労働者から信頼される人になろう」と、仕事の勉強も、若者や職場の人たちも交えて実施していました。 

 

 今思えば、そんな努力がANAでは、おおいに不足していたように思いました。定年退職し、アルバイト生活をする私にとって、ANA時代のことはもう関係ない話かもしれません。しかし地域やいろいろなつながりで、まだしばらく人の輪の中で生きていくことになるわけです。 そんな中で、世の中を平和で暮らしやすいものに変えていこうという運動の端くれに身を置くからには、ただの文句タレではなく、何事にも前向きに生きていかなければ・・、と思っています。      なかなかしんどいですけどね。

 

 

トミーの一言 20180127    労働者、大変です

寒いですね、職場では禁句です。ランプで寒風にさらされて仕事をしている人を思えば、部屋の中での寒さは寒いうちには入りません。

  2018年度 A 社とのHANDLING契約折衝が終わりました。基本金額は据え置き、ここ数年据え置きが続いています。昨今、人件費もUPしており求人募集をかけても外部作業(ランプ作業)にはなかなか応募者がいません。羽田、中部でもしかり、羽田のある職場では入社1年以内に40%辞めたとも聞いています。主たる理由は、シフト勤務、土、日出勤、むつかしいsystemを叩き込まれことなどが挙げられています。 

 

  国交省から保安、危険物の取扱について厳しい行政指針が出されています。今の世情から今後さらに厳しくなるでしょう。空港の保安、警備についてもしかり。警備会社では求人募集をかけても集まりません、ゼロということも発生しています。この現象は全国的に発生しています。

   勤務のしわ寄せは現場管理職や上位者に集中し休日は4-6日/月。組み込み残業は数十時間、勤務時間の延長(残業)につながり最後は倒れる、体を壊す事態が発生。A社は保安に関する委託会社の勤務実態の把握のため毎月、勤務実態、人員の変動、資格者の確保を報告せていますが、警備会社の担当者の苦悩は計り知れません。

 

 今日もベテランが体を壊し辞めていきました。また機内清掃、空港ビルの清掃をする人たちは休憩室もなく、自分の車の中で食事、あるいは空港利用者用のいすやテーブルで食事をするため、旅客から苦情などが出ています。 いずれの場合も、弱い立場の人にしわ寄せがいく構図は同じです。

  生活保護基準の切り下げをはじめ、格差拡大を助長する経済政策、昨日の新聞報道によれば 2017年に生み出された世界の冨の82%がわずか1%の超富裕層のポケットに入ったとのこと。

  日本では労働運動が国民の目に映らなくなっています。時々、だら幹がTVニュースには出てきますが。現在、他社の管理職、支店長クラスと話し合い、空港で働く人がせめて食事ぐらいできる場所を空港ビルとして設置するよう申し入れを進めています。

 

                                            高齢者は風邪、肺炎にご注意を。  静岡 TOMY.

 

 

 

大阪じじいの報告 20180124    93歳の頑張り

 昨年末から、どうも体調が良くありません。風邪に、めまいに、高血圧。膝の痛みは相変わらず。こうも次から次に調子が悪くなってくると「世直し活動」も、気がなえてきます。「ああ、もうアカンなあ。 もうがんばらないで、おとなしくしとこか・・」です。

  定年前、同期や、一つ違いくらいのオヤジに、「回覧版」などの職場新聞を渡すと「もういいよ。どうせもうすぐ定年だ。こんな職場とおさらばだ」といって、受け取ってくれない人が結構いました。もう先が見えているから、今さら、ということでしょう。これは地域で、いろいろな活動へのお誘いでも同じ。「今さら」「もうトシだ」「いくらやってもムダだ」と断る人がほとんど。もちろん健康面や体力的なことも大きく影響しているでしょう。老い先短い自分が体調を崩し始めると、そういうあきらめの境地に陥るのも、やむを得ないかな、と思います。 

 

   こんな新聞記事を見つけました(新婦人しんぶん 2017年7月6日付)。紹介します。

         長野県美ヶ原のケア付き高齢者住宅に住む秀子さんというおばあさん。自宅を処分し、8年前ここに入居しました。入居当初、ここの食事は大変美味しく、入居者からも好評でしたが、運営主体が変わってから、急に食事の質が落ちました。みんなは食事中は何も文句を言わないけれど、食堂を出たとたん、食事に対する不満話で盛り上がります。「なんとかならないかねえ・・」と話しているある日、秀子さんをはじめとする5人で相談。「よし、みんながどう思っているか、まずは声を聞こう」となりました。アンケートを持って、手分けして、入所者の各部屋をまわります。「塩辛すぎる。もう少し塩分を減らしてほしい」「歯が弱ってきて、硬いものが食べにくい。 もう少し柔らかいものを」など、具体的な声が寄せられました。

    早速これを「朝食・夕食の量、 質的配分の変更と内容の充実について」という要望書にまとめ、施設側に提出します。・朝食は600キロカロリー位にき上げ、佃煮など塩辛いものは極力減らしてほしい。・夕食は600キロカロリー位に下げてほしい。1品減らしてもよい。・食費は据え置いてほしいetc

  施設長、事務長が対応しました。「本来、入所者の声を把握するのは施設側がするべきでした」「申し入れの趣旨、入所者の方々の思い、受け止めました」との回答を得ました。要求書や、要望書を出しても、受け取ることすらしない航空経営が多い中、この施設、なかなか真面目な対応ですね。それ以後、申し入れの内容に沿い、食事が改善されました。

 

 けれど、その後また運営主体が変わってしまった。「もともと、大手の建設会社がつくった施設だけど、思ったほど利益があがらなかったんでしょう。 施設ごと売却されてしまったようです」と秀子さん。また改善が求められる状況だといいます。だからまた声をあげるようです。「高齢者施設だって、生活の場。そこで声をあげ続けていこうと思っている」そうです。

 秀子さん。 93歳です。 やるなあ・・。秀子さんから見たら、まだケツの青い子セガレみたいな60代が「体調悪いし」「もうトシだから」「どうせやってもムダだ」などと、絶対言えないなあ、と思いましたね。大先輩を見習って、しんどいけど、無理せず、がんばらないといけませんですね・・。

 

 

 

大阪じじいの報告 20180119  年が明けると「春闘」ですね

 しかし定年退職して、労働組合活動から遠ざかっているせいか、「春闘」と言われても、今一つ心が動かなくなってきました。そんな「労働者魂」が失せていく情けない人間に、時々刺激を与えてくれるのが、地域労組からのニュースです。いつもの通り、少し古い記事ですが、紹介します。

 ● はじめての団交(地域労組おおさか青年部ニュース 17年4月20日)

  Kさん(20代女性)が働くIT系企業。社長の罵声が絶えない。同期入社8名中、4名が半年で辞めた。その後Kさんも解雇された。しかしKさんは解雇される理由がない。会社も理由付けができ ないのだろう。解雇しておきながら、離職票をくれない。そうすると、Kさんは失業給付も受けられず、再就職活動にも支障が出た。 

  Kさんは、人から紹介された地域労組に加入。解雇をめぐる問題、離職票のこと、パワハラについて団体交渉を行った。団交には、組合側6名、会社側3名が参加した。

   【はじめて団体交渉の当事者になりました】

  はじめて労働組合に加入し、はじめて団体交渉を経験しました。とても緊張しました。会社側からはひどい弁護士が出席してきました。それ以外の会社側出席者は、入社7年目と3年目の人でした。この人たちは職場でいっしょに働いてきた人たちです。会社の雰囲気もよく知っているので、(こちらが)あまり強く発言すると、この人たちが後で会社から叱られるのだろうと思うと、発言を躊躇してしまいました。この二人が、まるで人質みたいでした。

   【はじめて団体交渉で司会進行役をつとめました】

  はじめて団体交渉で司会をつとめました。 進め方にとまどいました。会社側の弁護士が悪辣で、最初に決裂宣言をして、席を立つべきかと思いました。まだまだなれていないと感じました。

   【はじめて団体交渉で発言しました】

  もっと言いたいことがあったはずなのに、いろいろと悔しかったです。会社側の弁護士のひどさに驚きました。わけのわからない発言を繰り返す。「もう帰りましょか!」といって、勝手に席を立とうとする。たった16人の会社で、社長が出てこないのもおかしい。弁護士以外の会社側出席者(職場の同僚)は何も発言せず。 ただ会社の命令で、出席させられているだけだと感じました。

 ○ この会社のひどさが目に浮かびますが、私がこのニュースで、いいなと思ったのは、【はじめて・・】の若い真摯で新鮮な感想です。こういう若者を、われわれのくたびれたジイサンばかりの運動にも加わってもらわなければ、と思うのです。 

 

   もう一つ。

 ● 地域労組とよのだより (17年 6月号)- 残業代の計算 -

  豊中市原田南の機会メーカー・S社は、「30分以下の残業は残業と認めない。その代り、31分以上なら1時間の残業とする。その際の残業代は時給1200円とする」、これを社長の独断で決定した。 現在交渉中。

 - 出張時の移動時間 -

  同じくS社にて、松原市、東大阪市、奈良などへの出張時、移動時間が通常勤務の通勤時間より1時間以上多くかかる場合もある。これを残業と認めようとしない。労働基準法研究会中間報告では「作業場が通勤距離を著しく超えた場所にある場合、(移動時間を)労働時間として扱う」となっている。また裁判の判例では「移動中に自由度がない場合は、移動時間も労働時間」としている。われわれは会社の車で移動し、到着時間も指定されているのだから、当然労働時間だ。労基署への告発も検討中。

 〇「残業代の計算」はムチャクチャな話ですね。 

  ところで、「移動中の労働時間」の話。これはANA時代、ずっと労働組合で要求していたけど、「移動は旅行」という会社判断で、移動が労働時間にカウントされることはありませんでした。猪又過労死裁判でも、こちらが「出張多発でストレス増大」を主張しても、行政側は「出張での移動は自由時間」などとぬかしておりました。もしこの中間報告、あるいは判例(ああ、もっと早く知っていたら・・)を基準にしていたら、出張をめぐるいろんな問題が、かなり解決していたように思います。

 「労基法研究会中間報告」というのを検索して、ちょっと調べてみたんですが、この項目を見つけることができませんでした。

大阪じじいの報告 20180110   連続する米軍機事故だが

    働き者(?)の私、新年は13日から働いています。老健デイケア送迎車の運転手不足は、いまだ解消していない。運転手だけではない。介護士も不足しています。介護の現場はホント、大変な状況です。

  定年退職し、航空界から離れること3年半。航空に関する出来事は、JALやエミレーツ航空不当解雇撤回闘争などの労働分野の取りくみ以外は、主にメディアを通じて知ることとなりました。で、ここ最近のメディアで、「航空機」に関するもので、目を引いたのは「不時着」です。 

 

 昨年から新年早々にかけて、米軍のヘリコプターが沖縄で、何度も「不時着」しています。そのうちの1機は「爆発炎上」ですから、「不時着」と言うべきかどうか。

     「不時着」という言葉を調べてみました。日本語では「不時着」の一言ですが、英語では「UNSCHEDULED LANDING」「EMERGENCY LANDING」など、その時の状況により使い分けられているようです(三省堂・和英辞典)。

  昨年、辺野古沖にオスプレイが「不時着」しました。「不時着」したオスプレイは、機体もローターも、「着陸」の衝撃でバラバラになり、海面にはおびただしい油が浮きました。あれを見て、「どこが『不時着』やねん! 完全に『墜落』やないか!」という声が多くあがりました。日本政府は「いや、最後まで民家を避けるよう操縦されていたから『墜落』ではない」と「不時着」を変えませんでした。

     このオスプレイ「不時着」事故をアメリカはなんと表現しているかというと「CRASH LANDING」です。またまた三省堂英和辞典で「CRASH LANDING」をひくと、「破壊覚悟で、着陸する事。不時着」となっています。この時のオスプレイは、「もうだめだ! とにかくどこかに着陸しよう!」という状況だったのでしょう。 「CRASH LANDING」は、当時の事態をかなり正確に表現している言葉だと思われます。ということは、政府が「不時着」と発表したのは正しい、ということです。

     ようするに日本語のボキャブラリーが少ないのです。 何でもかんでも「不時着」というだけのことなんでしょう。だから、オスプレイ事故が「不時着」なのか、「墜落」なのかを論じても、あまり意味がないように思います。

  それより、しっかり見ておくべきなのは、- 毎日毎日、沖縄でアメリカの軍隊の航空機が「不時着」していること。時には「LANDING」の衝撃で、バラバラになるような事故を起こしたり、牧場に激突して爆発炎上しても、日本人はその原因を調べることも、現場に近づくことも許されない、ということ。

  そんな情けない、あわれな立場にありながら、アメリカに怒るどころか、アメリカをかばう卑屈な政府が、私たちの政府だという現実。そんな情けなくて、あわれで、卑屈な政府が「今年こそ、憲法を変えて、アメリカ様に、日本人の身も、心も、命も捧げるだ!」と力んでいる恐ろしさ。しかし「そんなこと許さん!」という市民の運動も広がっていること - だと思います。

 

今年も、いろんな面で、忙しい年になりそうです。

 

 

ひと言=20180109K    沖縄米軍機事故は何故なくならない

      沖縄県普天間の小学校に米軍のCH-53大型ヘリの窓ガラスが落下したニュースで、以前このコーナーでTTさんが『あれを「窓ガラス」と報道しては危険性がわからない、「緊急脱出口」と報道しないと真意が伝わらない』と言っていました。このお正月に、むかし米軍機を整備した経験のある人と話す機会があったので聞いてみました。

 

彼は「まったくその通り」と語ります。ただ「安全確保のための不時着を否定することはできない。軍用ヘリコプターが学校や住宅の上空を飛行すること自体が問題なんです」と言います。

   軍用ヘリコプターの窓やドアは、乗組員の緊急脱出と機銃での攻撃などのためにボルトなどでは固定されていない。金属製のロッドかリンクで取り付いているか、クイックピンで取り付いているのがほとんどだそうです。要は、緊急時には外れるように雨や風をしのぐ程度の取り付けで、窓はパンチや肘打ちで、ドアは蹴破れば外れる構造になっている。でないと軍用ヘリの役割を果たせないからと言います。

  さらに米軍機が日本国内で墜落事故を起こした場合に警察などが立ち入れないのには、機密保持ということもあるのだろうけれども、放射性装備品が搭載されており、その被爆の問題があるというのです。地上で整備するときも装備品によっては、その放射線量の程度は分からないけれど作業者は被曝線量用のフイルムバッチを胸に付けるし、装備品は鉛のカバーでプロテクトするそうです。この作業は同じ整備士に集中しないよう交代で行うようです。

 

    6日には伊計島の砂浜にUH1ヘリが不時着(キャビン側のドアは付いていない)、連続して8日には読谷村にAH1攻撃ヘリが緊急着陸しました。そんな危険いっぱいの軍用ヘリコプターや航空機を「住宅地の上空に飛ばすな!」 というのは至極当然の要求、住民の声に耳を傾けず米軍を擁護する安倍政権は当事者能力なし、あなたの軸足はどこですかと言いたい。

 

 

ひと言=20180103TT  納会での若い女性の発言

 新しい年 おめでとうございます。 年末年始、静岡では99%の搭乗率、超多忙です。

 

納会で76歳のオーナーと話す機会がありました。50社ぐらい、1万近い社員を束ねる人、立場も立ち位置も違う方ですが、洞察力の鋭さ、行動力にはリスペクト?しました。

   私の部下の若い女性社員がオーナーから職場はどうかと聞かれ、開口一番「人が足りません」と、オーナーが大きな声で「○○社長 人が足りないといっている、どうなっているんだ」、 社長が飛んできて、「ハイ1月には配置する予定です」。後でその話を聞いて、よく言った思いと冷や汗半分、私には言えないなー。いい部下を持ってしあわせ?

 

 職場で は給料(賃金)が安いとみんなから訴えられます。明細書を見せて貰いながら、税金や社会保険の在り方、仕組みを説明すれど、なかなか理解しません。最終的には、私たちのような安い給料からではなく、とるところあるだろう。

  昨年の総選挙、衆議院と参議院の区別もつかない彼らですが、私の職場では全員投票に行きました。投票行動を通じて政治を感じ、そのもとで仕事や生活が成り立っている仕組みを理解してもらう、そのためにも、あきらめることなく なんでも話せる人間関係を築く努力を重ねていかないとの思いです、面倒臭い思いもありますが急がばまわれです。

 

  今日も、雪に覆われた富士山が真正面に見え美しさを見せています。

                     晴れてよし、 曇ってもよし、 富士の山 元の姿は変わりなし。 (山岡鉄舟)

 

 新しい年が平和であるためにも 知性も品格もないアべ政治を辞めさせる。全国のYYの仲間に励まされつつ、

劣化現象は感じながらも一歩前にとの思いです。                        静岡空港 TOMY-

 

 

 

ひと言=20180101KS  憧れのCAとは思えぬ勤務

あけましておめでとうございます。

常滑は晴れの8度と穏やかな元旦です。私はパターンで1,2日と休みですが、年始手当ても少なくなり休んだほうがいいか?って感じです

      30日職場ではカップそばとみかんが配られなんとなく正月気分?     班によってはオードブルなど取り寄せてノンアルコールで乾杯のなど準備してました。

      昨年末AIRDO機がブレーキの故障で3日ほど中部にAOGし、BTCの応援にて修理完了したもののフェリーフライトの乗員が手配できず結局5日間名古屋にいました。「頑張って早く直したのに!」との声も、、、         ANAの787は年末でも6機AOGしたままでした。

      先日CAさんが疲れてたので聞いてみたら、すごい勤務で驚きました、

中部発21:10-23:05上海着 その後ホテルへ、4時間のホテル滞在後空港へ

上海発07:30-10:45中部着に乗務してきます。

要するに20:00-11:00までの夜勤、休憩が4時間とは言うものの女性は身づくろいにも時間がかかるでしょうから、ほとんど徹夜ですよね。

憧れのANAの国際線CAの勤務とは思えませんよね。

        また職場情報伝えたいと思ってますので今年もよろしくお願いします

サンタやってま~すー20171225ー静岡のトミーです

  皆さま こんばんは、久しぶりの便りです。

 

 先週、健康保険高齢者受給者証をいただきました、中期高齢者は医療費の負担が2割と聞いていたのでその証明書かと思って開いてみたら、一部負担金の割合3割と印刷してありました、聞いてみたら高額所得者?は、3割負担で変更はないとのこと、どこが高額所得者だと思いつつ、医療費は使わないからあまり実害はありません。とりあえず健康体に感謝。

 

 今日職場で21歳の子からクリぽっちですかと聞かれ、ハアー、何のことだと聞いたら、クリスマスの夜に独りぼっちでいる人のことだそうです、おまけに可哀そうとみんなからいたわり?の声をいただきました。私は独りぼっちのほうが好きだとは言えず、同情するなら仕事でストレスかけるなと言いました。そうしたら激おこですかときました。(激しく怒っている意味)若い人と毎日こんな言い合いをしながらです。職場ではこのような頭と後ろをくっつけた言葉、メール用語が会話でとんでいます。小泉元総理が放射能廃棄物を地下に埋めて、ここに危険物が埋まっていると書いていても10万年後に果たしてその意味が正しく伝わらないだろうと言っていたことが思い起こされます。言葉なんてそんなものです。

 

私は歌が大好きですが、懐メロ中心です、今の歌は意味が分からず、その情景が理解できないため聞く気がしません。童謡が歌われなくなってきた理由も、今の子に焚火だ焚火だ落ち葉焚きと言っても意味がわからないから、学校では教えないということも聞きました。変化に対応する能力という言葉は大好きですがいざ自分に当てはめるとお恥ずかしい限りです。

 

 今日、ゲートでブルーサンタをやり(ANAカラー)、お客様にプレゼントをお渡ししました、明日もやります。昨年は赤いサンタをやりました、私が指名を受けた理由はおなかが出て一番似合うからだそうです。若い連中と意思疎通を図るためには何でもやらないと、そんな今日この頃です。まもなく新しい年、YYの皆様のご健康、平和、そして若い人が希望の持てる社会でありますように、 最後にトランプとアベは平気で嘘を言うから駄目です。 自称トミー、静岡からでした。

 

 

大阪じじいの報告 20171225  平和であっての年賀状です

 今年もおしつまって来ました。

 

 この時期になるといつも「ああ、年賀状を書かんとあかんなあ・・」と思いながら、「まあ、もうちょっと先でも・・」と先延ばし、年末ぎりぎり、ついに尻に火がついて、大あわてするのが恒例。あきませんなあ。

 

 年賀状を出す人が、ずいぶん減っているそうですね。私の娘、息子も、ほとんど出していないそうです。友人には、紙の年賀状ではなく、電子媒体で送るようです。だけど、日本郵便はあせっています。何しろ、これまでの「国民の通信の権利の保障」を担うことから、民営化で「もうける」ことに組織の性格が変わったのに、その「ドル箱的儲け口」が減ってきたのですから。

 

 私の職場の介護士の親類縁者が、日本郵便に勤めているそうです。「年賀状のノルマ、800枚だそうですよ!うちも、いつも買わされるんです」「売り切れなかったら、自腹を切って、自分で何百枚も買う人もいるそうです」「スーパーの前なんかでテーブルを置いて、年賀状を売ってる郵便局の人がいるけど、あれ、休みの日に出てきて、売ってるみたいですよ。あんなことして売れるんですかね」。なりふり構わず、なんだか恐ろしいような、ブラック企業ですね。

 

 年賀状が減り続けるなか、秋口あたりから、「喪中につき、年末年始のご挨拶は・・」というハガキが何枚も舞い込んできます。「母〇〇が永眠いたしました。平素のご芳情を厚く御礼申し上げ・・」など、親御さんの訃報が中心です。私たちの親世代。80歳代から90歳代。戦争を経験し、戦中戦後を必死で生き延び、焼け野が原と化した国を立て直し、平和で豊かな日本をつくってきた人たち。戦後生まれの私などのナマっちょろい人生などとはもう全く比べ物にならないような苦労、激動の人生であったでしょう。敬意、感謝をこめつつ、ご冥福をお祈りします。

 

 ただ思うのは、我らの親御さん世代が亡くなるのは、いわば自然な流れ。素直に納得できます。しかし、今自民党や公明党、維新などが進めている「改憲」策動。自衛隊を憲法に書き込み、「戦争でカタをつける」などという社会になったらどうなるでしょう。「喪中につき、年末年始のご挨拶はご遠慮申し上げます」「息子〇〇が、戦死いたしました」「夫◇◇が戦死いたしました」。こんなハガキが、それも何千何万人も。いや、実際に戦争を始めたら、年賀状なんて悠長なことをやっていられないかもしれません。平和あっての「おめでとうございます」です。

 

 日本郵便は「年賀状、売ってこい!」と労働者の尻を叩くのではなく、「平和憲法守れ!」と、意思表明すべきです。技術の進歩で、年賀状の形が変わることは仕方ないとも思うのですが、しかし、形はどうあれ、年に一度くらい、日頃ご無沙汰している人に、ご挨拶するのは悪いことではない。もう少ししたら、年賀状を書き始めるか・・。

 

 

沖縄基地反対闘争支援ツアー! 20171222 老人と見られたか! TT

  神奈川県平和委員会の呼びかけで「沖縄基地反対闘争支援ツアー」が企画され、各団体などから32名が参加されたようです。横浜・金沢区にある「富岡・能見台地域9条の会」の事務局長として活躍する田中常雄さんもこのツアーに参加されました。その時の写真とコメントが寄せられましたので紹介します。

 

▶昨年も、沖縄駐在経験のある菊池(富士夫)さんの案内で、嘉手納や普天間基地を見て回りましたが飛行機の撮影に夢中で、基地闘争のお役にはたちませんでした。

 ▶今年の参加は、横浜平和委員会による支援ツアーでしたから、基地見物などはありませんが、辺野古の海上埋め立ての実態を、小型船で見に行った時が唯一の静かな時でした。

 

▶辺野古のゲート前座り込みでは、老人だから組み易しと見られたのか、最初に警官隊に引き抜かれてしまいました。

 ▶ツアーを8班に分けての街頭宣伝では、脳梗塞の後遺症か呂律がはっきりしないので旗持ち役だけしかできず、班の皆様には迷惑をかけてしましましたが、ツアー全体では200か所の辻々でマイク宣伝を行ったとの事で、少しはお役に立てたのかとホットしました。

 

▶私たちが辺野古へ座り込んでいる最中の13日、こともあろうに普天間の小学校へCH-53大型ヘリの窓ガラスが落下したとのニュースが飛び込んできました。当初それを聞いた皆さんは、口々に‘’窓ガラスや窓枠がそんなに簡単に落ちるものだろうか、滅多にないことだろう‘’などと話されていました。

 ▶それが実は、簡単に起こり得ることなのです。なぜなら、側面の窓は乗員の緊急脱出口なのでワンタッチで外れるのです。マスコミも、単に窓枠と言わずに‘’脱出口を兼ねた窓枠‘’とでも報道すれば、真意は伝わると思いますが。

【写真解説】左上から右→左下→右と移ります ①座り込み前のゲート前 ②③座り込みの様子 ④座り込みの人を強制的に移動させる警官 ⑤海上埋め立ての実態を小型船で視察 ⑥埋め立ての作業船 ⑦埋め立て工事中のブルトーザー ⑧名護市長選応援の街頭宣伝の様子

大阪じじいの報告 20171212   ものづくり VS 国民の声

    師走に入り、街は何やらあわただしい雰囲気になってきました。道路も渋滞が激しくなるので、デイサービス送迎車も、時間通りの運行が難しくなります。 イヤですねえ・・。

  先日、利用者のお迎えのため、府道2号線(中央環状)を走行していました。中央部に、高架4車線の中国道、並行してモノレール、それを両側からはさむように片側3車線の中央環状が走っています。 北摂一の大動脈でしょう。 日夜を分かたず、車がゴーゴー走っています。

  信号が青になった途端、ド~ッと車がスタートします・・、が・・、なんと、おばあさんが、歩道からひょこひょこと車道に出てきました。 車が途切れたあい間に、中央環状の信号もないところを横断しようとしたようです。 買い物用キャリーバッグを引きずりながら。

 加速し始めた車は、一斉に急減速。 その車列の前を、ヒ~コラ、ヒ~コラとおばあさんは走ります。「走る」といっても、本人は走っているつもりのようですが、あごを突き出し、必死で手を振る。 だけど、ただただ歩幅が短くなって、小刻みに足を動かしているだけ。 前に進んでいない。ようやく横断し終えたおばあさんを確認した車軍団が、またうなりを上げて流れ始めます。

  中央環状は、信号があまりありません。 歩行者がこの道を横断するには、歩道橋を渡るようになっています。 だから数百mごとに歩道橋があります。 さっきのおばあさんなど、歩道橋を渡るべきなんでしょう、道路設計上は。 だけど、です。

  少し調べてみたんですが、歩道橋って、駅前などでエレベーターが設置されているようなものやオフィス街などを除くと、あまり使われていないですね。  サビサビ、ボロボロ。 ゴミだらけ。 階段やすみっこに、長い年月かけて土がたまり、そこに草が生えているところもあります。

  なんで使われないのか。 高さが、高過ぎるのです、きっと。 マンションの2階と3階の間くらいの高さがあります。 下を、大きなトレーラーや大型バスが通りますから、高くせざるを得ない。

  元気な人ならいいけれど、足の弱ったお年寄り、体調の悪い人、ベビーカーを押しながら歩いている人、身重の妊婦さんなど「そこを通れ」といわれても、歩道橋を前に、それを見上げ、その高さに、深くため息をつくだけでしょう。

 

 国道わきに「危険!! 歩行者は歩道橋を渡りましょう!!」と、いくつも「!」を付けた看板がかかっている所もあります。 この看板の文を、声を出して読むときは、怒鳴らないといけないのでしょう。

  しかし考えてみると「歩行者優先」などといいながら、実態は、歩行者が車に道を譲らなければならない構造です。 

  強力なエンジンを付けたものが優先し、お年寄りが「エッチラオッチラ」階段を上がることを強要する。 なんだかおかしいではないか、と思うのです。

  道路は公共物です。 みんなが利用するものです。 だから道路をつくるときは、お年寄りの声、子どもの声、若者の声が反映されるべきでしょう。

  なのに車のことだけしか考えていない。 そんな役所、工事関係会社、土建業界が道を造る。 そこには「経済的効率」と「コスト」「儲け」、もしかしたら「談合価格」しか眼中にない。

  結果、道路で地域が分断され、事故や公害をまき散らし、地域住民を苦しめるのです。

 

 なんでもそうですが、新たにモノを作る時、当事者・国民の意見が反映されなければ、出来上がったものが、金をかけたのに、使い勝手の悪い、そのうち邪魔ものになってしまう。 こういうロクでもない代物が、周りにはたくさんあります。

  ヨーロッパなどでは、大きなプロジェクトには市民や市民団体が参加することが多いようです。 主権者は国民なんだから、当然のことなんですが、日本では、そういう制度が少なく、国民の声が行政に届きませんね。 

 

 もっと当事者・国民の声が反映するよう、運動していかなければいけないのでしょうね。

 

大阪じじいの報告 20171202   認知症と大臣、高級官僚

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ちょっと長めの文章でしたので、恐れ入りますがダウンロードしてお読みいただくことにしました。
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有志のつぶやき 171112SA   痛快な講演会

      「痛快な学習会」があった。「安保法制廃止・憲法9条改悪ストップ金沢アクション」主催の「東京新聞社会部記者・望月衣塑子(いそこ)さん」の講演だ。望月さんは官邸記者会見で菅官房長官にしつこく切り込む質問をして嫌われ、話題になったママさん記者だ。当日は定員100名の会場に150名が駆け付けた。望月さんが注目を集めたのが今年6月から入った官邸会見だ。8日の会見では20分に23回もの質問をした。それはあの前川喜平元事務次官に単独インタビューをしていたからだ。事務次官経験者が内部告発するのは並大抵のことではないと感じ、その疑惑の中心にいるのは誰か、誰に話をぶっつけるべきかを考えて浮かんだのが菅官房長官だったという。

     

      安倍首相の会見にも出たことがあるが、マスコミへの好き嫌いが極端にはっきりしている首相会見で指名されるのは、NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、読売、産経新聞といった限られた記者で、事前に質問が提出されているケースが多く、それに合わせて事務方が作成した回答を安倍首相が自分の言葉のように読み上げるもののようだ。そんな記者会見に意味があるのか、でも菅官房長官の定例会見は趣が違う、挙手をした記者にはきちんと指名してくれるという。しかし質問しても「問題ない」「他の人に聞いてください」「私の管轄外です」とまともに答えてくれない。だからと言って官邸通いをやめるわけにも、質問をやめるわけにもいかない。新聞記者として、警察や権力者が隠したいと思うことを明るみに出すことをテーマにしてきた、そんな思いを貫きたいという、そんな当たり前のことをしたいと思ったようだ。

 

     8日は前川さんや、伊藤詩織さん(安倍首相と親しい元TBS記者の性的暴行を告発したジャーナリスト)の件も含め質問は23回に及び、会見時間は37分を超えた。その後の光景がいつもとは異なる。官房長官が向かったのはいつもの長官室ではなく、総務執務室だったという。その後の経緯は省くが、翌日、松野文科大臣が「国民の声に真摯に向き合い、改めて徹底した追加調査を行う」ことを発表したのだ。その後、望月さんへのメディアでの取り上げは想像以上で、大きな反響が寄せられたという。市民の支持を得る一方、与党を支持する勢力からは「殺すぞ」という強迫までなされたという。

 

      今回ここには紹介しきれないほど多くの内容を講演してくれた。日歯連の一連のやみ献金疑惑、原発や新幹線輸出問題、「武器輸出三原則」が撤廃された問題、教育基本法、詩織さんの問題などなど、どれも「ジャーナリストとして政権・権力への監視チェックをしていく」気概があふれていた。質問コーナーで参加者から男女平等問題がだされた。日本の国会議員の女性比率は9.3%で世界164位なのだ。その問いに、女性議員へのマスコミなどの対応を語ってくれた。稲田、蓮舫、山尾議員などに対して何十人もの記者が何時間も詰問しやり玉に挙げて責任をとれと迫る、しかし一方で「麻生大臣が銀座ホステスに2000万円つぎ込んでいる」などの報道はあまり取り上げられない、そんな風潮が日本にはあるという指摘に改めて日本の後進性を考えさせられた。

 

      望月さんは事件追及などで地検や警察に畳み掛ける社会部の記者だ。あらゆる情報をもつ政治家に対峙するのではなく、いかに情報をとるかを第一にしている政治記者とは若干ベクトルが違うのかもしれない。でもジャーナリスト精神は記者であれば誰でもあるはず。これをきっかけに望月さんのような記者が多く現れることを願う。それを応援、見守る我々の姿勢も大事と感じた。ちょっと「東京新聞」に切り替えようかな、そんな気にさせる講演会でした。